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by hinaseno
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カテゴリ:音楽( 393 )


七尾旅人さんのことなど


『伊藤銀次 自伝 MY LIFE, POP LIFE』、ようやく読了。でも、僕にしてみたら”一気読み”したほうですね。

本の最後の方で銀次さんは「他者との関係性の中での音楽」ということを僕らはもっと考えないといけないと主張されていました。「僕」ではなく「僕ら」という言葉で。

改めて考えてみたら銀次さんというアーティストはまさに「関係性」の中に生きてきたような気がします。それは本人の意思というよりも、多くのきっかけは「たまたま」なんですね。もし、そこに銀次さんがいなければということがあまりにも多い。


近年、銀次さんが関わりを持ったアーティストで、ちょっと驚いたのは七尾旅人さんと接点があったこと。これは知りませんでした。

七尾旅人というアーティストを知ったのは青葉市子さん経由でした。ある時期、青葉さんは七尾旅人さんと一緒にいろんな活動をしていたんですね。彼の「サーカスナイト」という曲をカバーしたりもしています。




そういうこともあって一時期、七尾旅人の曲をいろいろと聴いていました。


その七尾旅人がまさにデビューするときに銀次さんが関わっていたとは驚きでした。彼の4曲入りのデビュー・シングル「オモヒデ オーヴァ ドライヴ」をプロデュースしたのは銀次さんでした。


七尾旅人さんのことは本でもいろいろと書かれていましたが、銀次さんのブログに、ある人が書き込んだコメントの返事として七尾旅人さんとのことをかなり詳しく書いていたのでそちらを貼っておきます。2011年7月に書かれています。


1990年代、僕はソニー系の音楽出版出版社にいました。毎年たくさんのデモテープが送られてきました。1997年だったか1998年、そのテープの山の中から、群を抜いてすばらしい声と美しいメロと個性的な詞のアーティストを見つけました。ギター1本の伴奏による、録音状態も決してよくないテープでしたが、強力に惹き付けられるものがありました。それが七尾旅人君。まだ 若干18歳でした。
初めてその出版社のスタジオに来て歌ってもらった日のことを今でもよく覚えています。故郷を離れるとき持ってきたというアコギの弦はサビサビでした。弦を張り替えてから、次から次に歌ってくれる曲と声の素晴らしいこと。天才に出会えたと思いました。
その中の1曲が「オモヒデ オーヴァ ドライヴ」に収められた「八月」です。この曲を聞くたびに、僕はいつでも10代にタイムスリップしてしまいます。
とにかく早く彼の存在を世に知らせたいと、彼の弾き語りに、ピアノやフィドルを加えただけのシンプルなサウンドでレコーディングしました。フィドルには元シー・トレインのリチャード・グリーンも参加してくれた、いきなりのロサンゼルス録音でした。
さていざアルバムを作ろうという段になると、旺盛な好奇心とどん欲な探究心を持っていた彼の頭の中に広がっていたのは、僕がイメージしていたシンガーソングライター的なサウンドではなく、ありとあらゆるサブカルチャーな音楽を取りこんだものでした。僕には予期せぬ出来事で、なんとか1枚アルバムを作りましたが、残念ながら袂(たもと)を分つことになりました。
ここ最近の旅人君の活躍ぶりには目をみはっています。いままで僕がプロデュースしたアーティストの中でも、飛び抜けた才能と独立心、持久力の持ち主でしたから、きっと、こんな日がくると信じていました。
その旅人君が佐野君の「ザ・ソングライターズ」に出演とは、不思議なめぐりあわせを感じています。

最後にも書いていますが、僕がちょうど七尾旅人さんに興味を持った頃、彼がNHKの番組『佐野元春 ザ・ソングライターズ』にも出演したんですね。もちろん見ました。

「八月」もいい曲です。


ところで青葉市子さんの話が出てきたので彼女のことを少し。

彼女、先週末、姫路に来ていたようで、ハルモニアというライブハウス(昔ここで青葉さんのライブを見ました)で行われたチクチクホイというグループのライブで飛び入りで演奏したようです。

で、そこから近い、あの回転展望台のある手柄山中央公園にも行ったようですね。もちろん船場川を渡って。彼女のライブもまた見たいな。


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by hinaseno | 2018-04-18 12:07 | 音楽 | Comments(0)

少しずつ読み進めていた『伊藤銀次 自伝 MY LIFE, POP LIFE』も、たぶん今日、読了。いや、とっても面白かったです。佐野元春さんがらみの話も素敵なエピソードがいっぱいでしたね。2つほど紹介しておきます。いずれも小さな「伏線」の話。

まずは、ずっとバックミュージシャンとして裏方に徹していた銀次さんが、再びソロ・アルバムを出す少し前のエピソード。


 実は僕がポリスターからソロ・アルバムを出すことに決まるちょっと前くらいに、伏線のような出来事がありました。僕はハートランド(註:佐野さんのバックバンド)では歌ってなくて、ギターに専念していたわけですよね。あるとき日比谷野音で、いくつかのバンドが出るイベントに、佐野元春&ハートランドも出たんですけど、そのリハーサルのときに佐野君が突然、「銀次に歌ってほしい曲がある」って言ってきて、「幸せにさよなら」をシンガー・ソングライターっぽいピアノのアレンジで聴かせてくれて、びっくりしたんですよ。その野音で1曲だけ、「今日は僕のバンドのバックの伊藤銀次が歌います、『幸せにさよなら』!」って佐野君の紹介つきで歌ったことがあって。

なんとも素敵な佐野さんからの贈り物。佐野さんのシンガー・ソングライターっぽいピアノのアレンジで演奏された「幸せにさよなら」、聞いてみたいですね。


それからもう一つは銀次さんの『STARDUST SYMPHONY ’65-’83』に収録された「ビューティフル・ナイト」という曲に関するエピソード。


 あれは『Heart Beat』(註:佐野さんのセカンド・アルバム)の頃、大阪に佐野君とメンバーで行ったときに、新大阪から移動車に乗って、難波のディスコみたいな会場へ行って、その途中、かつて自分が10代を過ごした御堂筋のあたりを通ったんです。そのときちょうど出来上がったアルバム『Heart Beat』の曲を順番にウォークマンで聴いてたんですよ。夕方の御堂筋を通ったときに「彼女」(註:『Heart Beat』の中の1曲)の「流れてゆく 変わってゆく」という一節が聞こえてきて。その瞬間、70年代初頭のまだ学生運動が盛んだった頃、御堂筋で過激派と警察官がもみ合ってるのを友達と歩道橋の上から眺めていたことを思い出してね。警察官が警棒で殴ったりとか、本当にそういうことがあったのが、それから何年も経つと影も形もなくなっていて。たぶんそれから後に生まれてきた若者は、あんなことがあったことすら知らないと思うんですよ。すごく不思議に感じてね。それが一つの伏線としてあります。

このあとに銀次さんの高校時代の同級生で友達でもあった人の話が出てきます。それがダッカ日航機ハイジャック事件を起こした西川純。

『Heart Beat』に収録された「彼女」は基本的に佐野さんのピアノだけで演奏されるとびっきり切ないバラード。特に「流れてゆく 変わってゆく」からのサビは何度聞いても心が震えます。ちなみにストリングスのアレンジは大村雅朗。


下の写真は佐野さんとハートランドのメンバー。銀次さんはたぶん一番左。

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by hinaseno | 2018-04-15 13:38 | 音楽 | Comments(0)

今頃気づいてどうすんだ! 

って自分でツッコミを入れたくなってしまいました。これを書き始めて気がついたことなんですが、とりあえず順序立てて。

ここ数日、『夢で逢えたら』から離れて別のものを聴いていました。太田裕美さんのこの『こけていっしゅ』というアルバム。

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『こけてぃっしゆ』は、太田裕美さんの中で一番好きなアルバム。といってもCDになってから聴いたので(調べたら1991年)、かなりの後追いです。


アルバムが発売されたのは1977年7月1日。

1977年7月1日と聞いて、何か気がつく人がいるでしょうか。

実はこのアルバム、シリア・ポールの『夢で逢えたら』のアルバムとほぼ同時期に出ているんですね。シリア・ポールの『夢で逢えたら』のアルバムが発売されたのは1977年6月25日。『こけてぃっしゆ』が出たのはその6日後。これも最近気がついたことでした。それぞれに時代の先端というか、時代の縁(ふち)を行っていますね。


大瀧さんの『A LONG VACATION』や大瀧さんがA面をプロデュースした松田聖子の『風立ちぬ』のことを考えるときに、シリア・ポールの『夢で逢えたら』で行ったサウンドの実験や女性シンガーをプロデュースした経験が重要だったと同時に、作詞家である松本隆さんがこの時期の太田裕美さんのアルバムで様々な実験と経験を積んだことの重要性も絶対に押さえておかなければならないこと。とりわけ『こけてぃっしゆ』では、それまでの太田裕美さんの詞にはなかったリゾート感が出てきているんですね。

さらに筒美京平さんが書いた曲が、1曲の例外を除いて、とびっきり爽やかな曲調のものばかり。「恋愛遊戯」以外にもボサノヴァ調の曲がいくつもあって時代を完全に先取りしています。


ちなみに「1曲の例外を除いて」というのはアルバムの最後に収録された「九月の雨」。この中では一番有名な曲ですが、正直、このアルバムを好きな人はたぶんみんなこの曲を好きではないはず。僕もいつもその前の曲が終わったら針を上げます。


ちなみに一番好きなのはこの「自然に愛して」という曲。




ところで久しぶりに『太田裕美白書』を取り出して太田裕美さんによる『こけてぃっしゆ』の解説を読んだら、僕と同じ思いを書いていたのでびっくり。『こけてぃっしゆ』は太田裕美さんの中ではベスト3に入る大好きなアルバムで、一番好きな曲は「自然に愛して」。で、やっぱり「九月の雨」には違和感を感じていたと。


そういえばアルバムのA面1曲目のこの「夏風通信」、イントロがあの「海が泣いている」にそっくりなんですね。これも大好きな曲です。




さて、太田裕美さんといえばつい先日『きらり!えん旅~太田裕美 宮城・女川町へ~』という番組に出演されることがわかったので録画して見ました。震災・津波の被害を受けた宮城県の女川町を訪ねて行くんですが、そこの体育館のような場所でちょっとした小さなライブを開くんですね。

番組で流れたのは3曲。1曲目が「雨だれ」、2曲目が震災の前日にレコーディングしたという「金平糖」、そして3曲目が「木綿のハンカチーフ」。


曲の演奏は1曲目と2曲目は基本的に太田裕美さんのピアノの弾き語り。で、3曲目はギターのソロ演奏。太田裕美さんはハンドマイクを持って「木綿のハンカチーフ」を歌っていました。

そのときギタリストの名前が字幕で出たんですが、それを見て思わず、おっ!と叫んでしまいました。

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ギター:西海孝

西海孝さんといえば以前紹介したこのアルバムですね。

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全部の曲の作詞をされているのが関口直人さん。いや~、つながりますね。

これはアルバムの1曲「敵も味方も」の映像。西海さんの隣でギターを弾いているのが関口直人さん。




そしてこれはアルバムに収録された「父の言葉」を関口さん本人が歌ったもの。西海さんはそばでギターを弾いて、途中でハーモニーを入れています。




さて、ここまでの話でも十分にびっくりなんですが、久しぶりに今朝、その西海さんのCD(『空を走る風のように、海を渡る波のように』)を取り出して、クレジットを見たらなんと! 太田裕美さんの名前があったんですね。

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最後の12曲目の「祈り」という曲でハーモニーを入れているのが太田裕美さん。言われてみれば確かに太田裕美さんの声を最後にはっきりと聴きとることができます(『ロンバケ』の「FUN×4」で「散歩しない」というセリフを言っているのが太田裕美さんです)。西海さんは近年、太田裕美さんのサポートミュージシャンとしてずっと演奏されていたんですね。


それにしても日頃からクレジットはきっちりと見るのにどうして見落としたんだろう。「All lyrics written by 関口直人」と書かれている上に太田裕美さんの名前があるのに。


ちなみにこれが「祈り」という曲。

太田裕美さんが歌っているところを関口さんと相川理沙さんが歌っています。




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by hinaseno | 2018-04-04 12:52 | 音楽 | Comments(0)

陽気に行こうぜ


オリンピックの話の続き。昨日書き忘れたことでした。

今回のオリンピックで、おっと思ったところがあったんですね。それは男子フィギュアスケートのショートプログラム。羽生結弦くんがどんな演技をするのか気になって彼が登場するまでテレビをつけたままにしていたときのこと。テレビは見ていなかったので、それぞれが演技している時に使われた曲がぼんやりと耳に入っていました。知った曲もあれば知らない曲もある。

そんな中で突然、聞き覚えのあるロックンロールが流れてきたんですね。1曲目の曲のタイトルはわからなかったのですが歌っているのはすぐにわかりました。エルヴィス・プレスリー。

演技していたのはロシアのミハイル・コリヤダという選手。彼はエルヴィスの曲をメドレーで使っていたんですね。

2曲目は誰もが知っている「Can’t Help Falling In Love(好きにならずにいられない)」。そして3曲目はなんと「Rip It Up(陽気に行こうぜ)」。


「Rip It Up(陽気に行こうぜ)」という曲を知ったのは、例の大瀧さんのナイアガラ・リハビリ・セッション。キムタクと松たか子さん主演のドラマ『ラブジェネレーション』の主題歌である「幸せな結末」を製作するために、あまりに久しぶりにレコーディングが行われるので、自分自身や演奏するミュージシャンの勘を取り戻すために行なったセッションの中の1曲が「Rip It Up(陽気に行こうぜ)」。新春放談で流れたんですね。これの1曲目。




この曲が収録されたアルバム、ジャケットが最高なんですね。

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いつかLPで手に入れたいと思ってるんですが、なかなか出会えません。「Rip It Up」の入った4曲入りのEPでもいいのだけど。


ところでミハイル・コリヤダ選手がショートプログラムのときに使った1曲目は調べたら「Steamroller Blues」という曲でした。僕の持っているエルヴィス関係のCDには入っていませんでした。

そんなに有名ではない曲のはずだけど、どういう意図でこの曲を選曲したんだろう。ちなみにこの曲、僕はジェームス・テイラーのバージョンで知りました。


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by hinaseno | 2018-02-27 15:31 | 音楽 | Comments(0)

三寒四温という感じで、だんだんと暖かい日が増えてきました。で、暖かい日が増えてくると、しばらく聴いていなかったさわやかな音楽を聴きたくなってきます。何年か前に作ったさわやかサウンドの曲を集めたCDも調べたら2月に作っていました。2015年2月25日のブログにそのCDのことを書いています。前日、つまり2月24日に作ったと。ちょうど3年前の今日。


今年も数日前にそのCDにも収められている曲が唐突に僕の心の中に舞い降りてきたんですね。スパンキー&アワ・ギャングの「Like To Get To Know You」。




この曲と出会ったときの話はすでに書いてますね。1989年の新春放談で初めて聴いて、それから間もなく神戸の三宮近くにあったCDショップでこの曲の収録されたCDを手に入れました。

ただ、それ以降、いわゆるソフト・ロックというのがブームになっていろんなものを聴いているうちにやや忘れかけた存在になっていたんですが、あることがきっかけでこの曲の素晴らしさに改めて知り、今では死ぬほど好きな曲の一つになっています。


きっかけは、やはり「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でした。4年前の3月の初めに1976年2月10日に放送された「御葉書」特集を聴きながら姫路駅の南のあたり(南畝町です)を散歩していたらこの曲がかかったんですね。

この特集を聴いたのはその時が初めて。御葉書の特集となっていますが、かかった曲はどれもさわやかサウンドの曲ばかり。やっぱり大瀧さんも2月になって少し暖かくなってきた頃にこんな曲を聴きたくなるみたいです。


ところで不思議なもので「Like To Get To Know You」が流れ始めたときに歩いていた場所をいまだに覚えているんですね。ときどきありますね。曲を聴いた場所を鮮明に覚えているということが。

今、ちょっと調べたら、あの「南畝町288」からほんの200mほど離れたあたり。本当によく歩いたな、あのあたり。

せっかくなのでGoogleマップのストリートビューを使ってヴァーチャルウォークしました。

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赤い矢印が歩いていたところ。右上の水色の丸したところが「南畝町288」。姫路に縁のない人にとっては(縁のある人でも)なんのこっちゃですね。


で、久しぶりに昨日1976年2月10日放送の「ゴー!ゴー!ナイアガラ」を聴きました。すると面白いことに太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」の話が出てきてたんですね。「木綿のハンカチーフ」のことをいろいろ書いていたときに、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のどこかで「木綿のハンカチーフ」の話が出てたはずだったなあと思っていたんですが、この回だったんですね。

葉書を書いてきたリスナーはおそらくはっぴいえんどのファン。「木綿のハンカチーフ」は前年1975年の暮れに発売されているので、発売されて間もない時期に大瀧さんの番組に葉書を書いたようです。こんな葉書。


松本さん作詞の「木綿のハンカチーフ」を1位にする会を作って、『歌謡なんとか』の番組に必死になってリクエストしているのです。今度の歌は詞の中に松本さんの顔がちらついてちょっといいんじゃないかな。

で、大瀧さんの言葉。


いいですね。今度の太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、僕も非常に好きでね。♫君のはららほにゃらは~♫ってのがいいですね~。あ~、ぎゃんぎゃんリクエストしてください。

面白いのはこのとき大瀧さんが「木綿のハンカチーフ」の一節を♫君のはららほにゃらは~♫って歌ってるんですが、まだそれほど聴いていなかったのかメロディもうろ覚え、歌詞もはっきりしなくてどこを歌っているのかわからないんですね。


このリスナーが葉書を書いた時には「木綿のハンカチーフ」はまだ知る人ぞ知る曲という感じだったようです。こうしたリスナーが歌謡番組に何枚もリクエスト葉書を送り続けた結果、曲が多くの人の耳に届いて大ヒットにつながったんでしょうね。


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by hinaseno | 2018-02-24 15:23 | 音楽 | Comments(0)

もうひと月近く前になりますが、東京のペットサウンズから注文していた1枚のCDが届きました。レターパックや中に書かれた手書きの字を見てにっこり。これは♪ミソラ♪ちゃんの字に違いないと。

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尾道つながりということで、ひと月ほど前に書こうとして予告までしていたのに先延ばしになっていた話を書くことにします。なんで尾道つながりなのに東京のペットサウンズから届いたものと関係があるのかってことですが。


2年前、尾道に行って弐拾dBさんで世田谷ピンポンズさんのライブを見た日と同じ2016年9月10日に、東京のアゲインであるイベントが行われていたんですね。それは大好きなマイクロスターのトークイベント。新作『She Got The Blues』についての話でした。司会はペットサウンズの森陽馬さん。

このときほど体が2つあればと思ったことはなく、ピンポンズさんの素敵なライブを堪能しながらも、心のどこかで東京の空の下のことを考えていました。そう、その日、僕の魂は尾道とアゲインを焦点とした楕円の中をぐるぐると飛び回っていたわけです。


数日後、ありがたいことにアゲインの石川さんからそのイベントを録画したものを送っていただいたんですね。

曲ごとに、曲にまつわるエピソードや下敷きにした曲が紹介される中、一番驚いたのが『She Got The Blues』の中でもとりわけ好きな「My Baby」に関する話でした。


僕はこの曲のサビの部分の下敷きにしたのはロジャー・ニコルスが作曲した「The Drifter」(パイザノ&ラフのバージョン)に違いないと思っていたのですが、マイクロスターの佐藤さんから驚きのエピソードが紹介されたんですね。この時の話はこの日のブログで書いているので詳しくは繰り返しませんが、ポイントは、そう♪ミソラ♪の話。


マイクロスターご夫妻の最初のお子さん(女の子)が生まれたのが2003年。いくつかの名前を考えていたときに有力な候補となったのが「みそら」。で、佐藤さんはあることを思いついたんですね。「みそら」なら「ミ・ソ・ラ」で曲ができるなと。そうやって作られたのが「My Baby」のあのサビの部分でした。でも、結局娘さんの名前は別の名前にされたそうですが。


さて、話は先月の中頃のこと。マイクロスターの飯泉裕子さんが、武蔵小山のペットサウンズで娘さんが店員をするというツイートをされているのを発見。そう、中学生対象の職場体験。年齢的なことを考えるとこれは絶対に♪ミソラ♪ちゃんにちがいないと。


ということで速攻でペットサウンズにCDを注文。届けられたのが上の写真のものでした。

本当だったらレターパックの入れ物とかはすぐに捨てちゃうんですが、これは大切にとっておきます。いい記念になりました。

この場を借りて、♪ミソラ♪ちゃん、どうもありがとう。そしていろんなこと、がんばってね。


そういえば『She Got The Blues』のLPは昨年出たけど、シングル・ボックス(個人的にはこっちを強く希望しているので)はまだでしょうか。気長に待っています。


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by hinaseno | 2018-02-11 14:15 | 音楽 | Comments(0)

One For The Boys


長い話が続いていたので、今日はさらりと短く。

ビートルズとビーチ・ボーイズに重ねる形で「有縁」と「無縁」のことを考えていたら、ここ最近ビーチ・ボーイズ関係のものをあまり聴いていないことに気がつきました。で、ふと夏に買ったもののあまり聴いていなかったブライアン・ウィルソンの新譜(ソロ時代のベスト盤プラスアルファ)『Playback: the BRIAN WILSON anthology』を久しぶりに取り出して聴いていたら、それを最初に買って聴いていた時期にあることをしようと考えたことを思い出したんですね。

『Playback: the BRIAN WILSON anthology』は僕がかつて愛し続けてきたRhinoから発売され、しかも未発表曲も含まれているということだったので、購入前はずいぶん興奮したんですが、いざ手に入ると未発表曲はいまいちだし(未発表のままになっている『Sweet Insanity』から何曲か入れてほしかった)、収録された曲にも不満があって(まあ、仕方ないけど)、だったら自分で作っちゃえ、と思って作りかけていたんですが、いろいろとバタバタしていたので結局中断したままになっていたんですね。

で、ここ数日ちょこちょこと作業を進めて昨日ようやく完成。全部で24曲。

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ジャケットに使ったのは『Playback: the BRIAN WILSON anthology』のブックレットに使われていた写真。これはいい写真ですね。タイトルは1曲目に入れた曲のタイトルをそのまま。

ブライアンのソロ作品として一番好きなのはやはり1988年に出たファースト・ソロ『Brian Wilson』。好きな曲がいっぱいあるんですが、結果的には『Playback: the BRIAN WILSON anthology』に収録されなかった曲を選ぶことになりました。でも、たった3曲だけど。というか3曲に限定しました。

一番多く選んだのは2015年に出た『No Pier Pressure』に収録された曲。これもあまり聴かなかったんですが、改めて聴いたらいい曲がたくさん。結局5曲も選びました。


一応収録した曲を紹介しておきます。( )は収録されたアルバム。


1. One For The Boys(『Brian Wilson』)
2. Little Children(『Brian Wilson』)
3. Meet Me In My Dreams Tonight(『Brian Wilson』)
4. He Couldn't Get His Poor Old Body To Move(『Brian Wilson』Bonus Track)
5. I Do(『Sweet Insanity』)
6. Thank You(『Sweet Insanity』)
7. Daddy's Little Girl(『Sweet Insanity』)
8. Where Has Love Been?(『Imagination』)
9. Dream Angel(『Imagination』)
10. On Christmas Day(『What I Really Want For Christmas』)
11. Gettin' In Over My Head(『Gettin' In Over My Head』)
12. Forever She'll Be My Surfer Girl(『That Lucky Old Sun』)
13. Midnight's Another Day(『That Lucky Old Sun』)
14. Southern California(『That Lucky Old Sun』)
15. Just Like Me And You(『That Lucky Old Sun』)
16. The Like In I Love You(『Reimagines Gershwin』)
17. Whatever Happened(『No Pier Pressure』)
18. On The Island(『No Pier Pressure』)
19. Somewhere Quiet(『No Pier Pressure』)
20. I'm Feeling Sad(『No Pier Pressure』)
21. One Kind Of Love(『No Pier Pressure』)
22. This Isn't Love(『Live At The Roxy Theater』)
23. Love and Mercy(『I Just Wasn't Made for These Times』)
24. Your Imagination (A Cappella)(『Imagination』)

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by hinaseno | 2018-02-09 13:19 | 音楽 | Comments(0)

今日はいい天気、というよりは晴れたり曇ったり。曇ってるほうが多いかな。ただ気温は高くて(室温は14℃)暖かい。今日のような日ではなく、もっと気温が低くて、でも雲ひとつなくスッキリ晴れたような日に口ずさむのがこの「Sunny Winter」という曲。今年はすでに何度か口ずさみました。




歌っているのはキャロル&シェリル(Carol & Cheryl)という2人組の女性グループ。レーベルはコルピックスですね。プロデュースはもちろんステュ・フィリップス。


「Sunny Winter」という曲を初めて聴いたのは山下達郎さんの『サウンド・ストリート』のサーフィン&ホット・ロッド特集でした。放送されたのは1984年9月13日。

冬の、しかもサーフィンでもホット・ロッドでもない曲が「サーフィン&ホット・ロッド特集」でかかったかというと、この曲のA面が「Go Go G. T. O. 」というそこそこ有名なホット・ロッドの曲で、でも達郎さんはB面の綺麗な「Sunny Winter」が好きなのでこっちをかけたということ。そのとき以来、僕も大好きになったんですが、でもこの曲、いまだにまともな形でCD化されていないんですね。A面の「Go Go G. T. O. 」は宮治さんが監修して3年前の夏に発売された『ワーナー・サーフィン&ホット・ロッド・ナゲッツ』に収録されました。早くきちんとした形でCD化して欲しいですね。というよりもシングル盤がほしい。けど、めっちゃ高い。


ちなみに「Sunny Winter」が収録されたCDで僕が持っているのはこのCD。もちろん正規盤ではありません。でも、今となったらかなり貴重なものかもしれません。


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このアルバムの写真に写っているのがキャロル・コナーズ(Carol Connors)という人。キャロル&シェリルのキャロルがこの人です。

キャロル・コナーズについてはこの日のブログとか何度か書いていますね。その日のブログで紹介しているThe Storytellersというのは彼女とスティーブ・バリが作っていたのいたグループ。『ワーナー・サーフィン&ホット・ロッド・ナゲッツ』と同時に発売された『ワーナー・ガール・ブループ・ナゲッツVol,4』に収録されてびっくりした「Time Will Tell」はキャロル・コナーズとスティーブ・バリの共作。女性の声は一人ではない気がするのでたぶんシェリルも参加しているのではないかと思っています。


そのシェリルというのは彼女の妹。達郎さんの番組でも「妹だと思います」と説明しています。まだ情報が少ない当時、限られた資料で的確な推測をしていますね。そういえばその時の放送ではキャロル・コナーズがテディ・ベアーズのアネット・クラインバートと同一人物かどうかまではわかっていなかったようで、達郎さんも「一説には言われていますが、定かではありません」という表現に留めています。

このあたりのことは大瀧さんといろんな情報を交換しあっていたことは間違いありません。


さて、今年、最初に「Sunny Winter」を聴いた日だったか、その次の日くらいに、そのシェリルの方に関する驚くような情報を目にして、椅子から転げ落ちそうになりました。そっ、そんなところにまで、という話。

その話はまた次回に。


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by hinaseno | 2018-01-18 14:22 | 音楽 | Comments(0)

今年の10曲


年末なので「今年の10曲」を選んでみます。曲を選びながら、今年1年を振り返る形になりそうです。


1. Beats There A Heart So True / 野口久和 THE BIG BAND with “BREEZE”

今年の5月、東京のライブハウスでこの曲を聴いたときの感動は今でも忘れない。MCで曲が紹介され始めたときの心臓の鼓動、ライブ会場で石川さんが紹介されたときの喜び、ビッグバンドによる演奏が静かに始まり、さらにBREEZEによる極上のコーラスが始まったときの興奮……、今思い出しても涙があふれそうになります。石川さんがいなければこんな奇跡のような瞬間に出会うことは絶対にありませんでした。東京での二日間のいろんなことも含めて今年最高の出来事でした。今年もやはり誰よりもアゲインの石川さんに感謝することになりました。


2. 海が泣いている / 太田裕美




今年は僕にとっては太田裕美さんの曲を聴き続けた1年でした。4月末に放送されたNHKの「名盤ドキュメント 太田裕美『心が風邪をひいた日』 木綿のハンカチーフ誕生の秘密」を見て以来、どっぷりと太田裕美さんにはまりました。東京の行き帰りの新幹線の中でずっと聴いていたのも『心が風邪をひいた日』でした。

『太田裕美白書』を手に入れてからは、さらに他のアルバムの曲も聴くようになり、そして出会ったのが『海が泣いている』のタイトル曲である「海が泣いている」。

で、iPhoneで作ったばかりの太田裕美さんのプレイリスト(松本隆さんが作詞したものに限定)を聴きながら塩屋に行き、ちょうど塩屋に着いたあたりで流れてきたのが「海が泣いている」でした。あまりに素晴らしすぎて体が震え、その瞬間から、余白珈琲さんが珈琲を淹れていた場所に行くときも塩屋の町を歩いていたときもずっとこの曲を聴いていました。坂道から海を見下ろしながら曲を聴き、海岸に行って腰を下ろして曲を聴き……。

それ以降、いったい何回この曲を聴いたかわかりません。昨日も年越しそばを予約していた大好きなうどん屋さんへの行き帰りに聴いていました。間違いなく今年一番聴いた曲。塩屋という海街でこの曲と出会えたのはなんと幸福なことだろう。


3. 喫茶大陸 / 世田谷ピンポンズ


今年もおひさまゆうびん舎で開かれたいくつものイベントに参加させてもらいましたが、とりわけ強く印象に残っているのが先日の結婚式。そこでサプライズとして世田谷ピンポンズが歌った「喫茶大陸」はとにかく最高でした。録画していたものを何度リピートしたことか。今年の後半は珈琲のことをずっと考える日々が続いていたので、「珈琲の味は恋の味」と歌われる歌詞もタイムリーすぎました。

ちなみに僕がInstagramにアップしたのはこの歌詞の部分。


珈琲の味は恋の味 
二人には少し苦い味
白鷺(しらさぎ)飛んで大手門
喫茶大陸 二人の世界

実はこの「しらさぎ」という言葉が次なる縁を作っていたとはこの時は知る由もありませんでした。どうやらこの日は赤いエンジェルだけでなくしらさぎの姿をしたしらさぎ色のエンジェルも飛んでいたようです。


4. Sleeping Beauty / 松田聖子




今年読んだ音楽の本の中で『太田裕美白書』とともに大きな影響を受けたのが『作編曲家 大村雅朗の軌跡』でした。亡くなってから20年も経ってこんな本が出るとは、うれしいやらびっくりやら。

編曲家としてではなく作曲家としての大村雅朗がもっと評価されるべきだとずっと思っていたので、これを機に『大村雅朗ソングブック』のようなものが出たらいいと思っていましたが、とりあえずということで自分で作ったんですね。「松本隆作詞、松田聖子歌」というくくりで。

で、いろいろと聴いていた時、この「Sleeping Beauty」にはまってしまいました。とりわけYouTubeにあったこのライブ音源にはびっくりでした。


5. She Chose Me / Randy Newman




今年買った新譜で一番よく聴いたのがランディ・ニューマンの『Dark Matter』でした。これがとてもすばらしかったんですね。いい曲がいくつもありますが、1曲となるとこの「She Chose Me」かな。実はこの曲、先日の結婚式のときに作ったCDに入れようかと思っていたんです。

こんな歌詞なんですね。


僕は話し下手だし
自分の見た目がどんなのかもわかってる
人生について知っていることといったら
本から学んだものばかり
でも、世界中のすべての人々の中で
彼女が僕を選んでくれた


ゆずぽんさんは見た目も爽やかだし、それから決して話し下手でもないけど「本」が出てきたのでいいかな、と思ったんですね。まあそれだけですが。

結局は他の曲とテイストが違うのでやめました。


6. 資生堂「香り’77」/ シリア・ポール

東京で関口直人さんにお会いしたときに、別れ間際にこの曲の話のことを思い出して、で、訊いたら、「ああ、あれは樋口康雄さんの曲です」と教えられてようやくあの奇跡のセレンディピティの日からず気になっていたこの曲のことがわかったんですね。しかも、来年発売される『夢で逢えたらVOX』(ブックレットには関口さんのコメントも載っていそうです)に収録されるという信じられないことにもつながって。クレジットがすごく気になります。


7. CAFE AGAIN / 村田和人

昨年亡くなられた村田和人さんはアゲインで何度もライブをされていて、その村田さんの「HELLO AGAIN」という曲を石川さんが少し歌詞を変えられて村田さんに店で歌ってもらったんですね。その音源を今年聴かせてもらったんですが、すごく笑えて、そして泣けました。


8. The Old Crowd / Lesley Gore




この曲のことは一昨年のこの日のブログで書いていますね。レスリー・ゴーアの中では(作曲はキャロル・キングなのに)なんとなく地味な感じがして、どちらかといえばそんなにいい曲だとは思っていなかったのですが、このブログに書いた頃からどんどんよくなってきて、今ではレスリー・ゴーアで一番好きな曲になってしまいました。

その日のブログの最後に書いているように、この曲の日本盤が出ていることを知って、ずっと探していました。なかなか見つからなかったんですが、今年の秋にオークションに出品されたんですね。おおおっ! と思ったけど、どんどん価格が上昇。結局一度も入札することなく終わってしまいました。

悔しくて先日海外オークションでアメリカ盤を手に入れました。落札価格は日本盤の4分の1くらい。ピクチャー・スリーブ付きで、音もこっちの方がいいはずなんだけど、やっぱり「なつかしいお友達」という邦題のついた日本盤もほしいです。


9. Beautiful Dreamer / Roy Orbison




今年の夏に石川さんから送っていただいた朝妻一郎さんの『ポピュラーミュージックヒストリー ~発展の歴史と舞台裏~』というラジオ番組の第一回目にかかったのがこの曲。スティーブン・フォスターの曲ですが、このときから僕のロイ・オービソンの曲を聴く日々が始まりました。

で、朝妻さん、大瀧さん、そしてロイ・オービソンをめぐる話を書き続けていたわけですが、話の着地点をいろいろと考えているうちに中断した形になってしまいました。


10. Somebody's Smiling (While I'm Crying) / Curtis & Del




最後の1曲は何にしようかと考え、いくつかの候補を抑えてこの曲に。今年のブログには一度も登場していませんが、朝妻さん、大瀧さん、そしてロイ・オービソンをめぐる話の流れで絶対にこの曲を紹介しようと思っていました。この曲って、まさに大瀧さん! って感じの曲なんですね。個人的には大瀧さんの好みの究極の曲だと考えています。

で、この曲の流れで紹介しようと思っていたのがスラップスティックの「星空のプレリュード」という曲。というわけで10曲目は最終的に「星空のプレリュード」か「Somebody's Smiling (While I'm Crying)」のどっちにしようかと思って、結局YouTubeに音源があるほうを選びました。

スラップスティックの「星空のプレリュード」は大瀧さん作曲の曲なのに、なぜかCD化がされていないんですね(10年ほど前に『スラップスティック CD-BOX』が出ていますがすでに廃盤。とんでもない高値がついています)。で、実はこの日のブログに書いている、あの『Complete EACH TIME』のアナログ盤を手に入れたときに見つけて買ったのが「星空のプレリュード」の収録されたアルバムでした。

大瀧さんがスラップスティックに提供した曲は多少手を入れて(作詞を松本隆さんにしたことが一番大きい)『ロング・バケーション』に入れられたのですが、この「星空のプレリュード」は素晴らしい曲だけど入れられなかったんですね。「カナリア諸島にて」にかぶるからでしょうか。面白いことに「カナリア諸島にて」の続編的な形で作られた松田聖子さんの「風立ちぬ」は結果的に「星空のプレリュード」に似たものになっているんですね。つまり「星空のプレリュード」には大瀧さんの好みの究極の形が出ていると言えるわけです。なんてことを今年のうちに書こうと思っていました。


それではよいお年を。


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by hinaseno | 2017-12-31 15:36 | 音楽 | Comments(0)

リッキー・ネルソンがジョン・ウェインから星のバッジを受け取る。ディーン・マーティンが一度投げ捨てた星のバッジをもう一度手にして敵と戦う決心をする。そしてふたりで歌を歌う。「My Rifle, My Pony And Me」、そして「Cindy」。ウォルター・ブレナンがハーモニカで伴奏。ジョン・ウェインは珈琲を飲みながらその様子を見て微笑む。さあ、いよいよ映画のクライマックス…。


そのときある方から電話がかかってきました。

観ていたのは西部劇の中でも一番好きな『リオ・ブラボー』。もう何度観たかわかりません。最も多く観た映画は間違いなくこれ。でも、何度観てもワクワクするんですね。


ところで西部劇にはタイトルに「星」がついたものがいくつかあります。『胸に輝く星(The Tin Star)』とか『星を持つ男(Stars In My Crown)』とか『星のない男(Man Without A Star)』とか。この「星」というのは保安官バッジのこと。星型をしているんですね。それらの映画にはそのバッジを受け取ったり、あるいは外したりする印象的なシーンが必ずあります。

『リオ・ブラボー』ではジョン・ウェインが保安官。ディーン・マーティンとウォルター・ブレナンが保安官助手。リッキー・ネルソンは元々は牧童だったけど新たに保安官助手となって一緒に敵と戦います。


これを見終えた後で、その日送られてきたDVDを見ようと思っていたら、それを送ってくれた方から電話がかかってきたんですね。もしかしたら間違ったものを送ったのではないかと思ったので確認してほしいと。

電話をかけてきた人、つまり贈り主はアゲインの石川さん。贈ってくれたDVD-ROMには先日アゲインで行われたモーメント・ストリング・カルテットの『大瀧詠一 弦楽トリビュートライブ2017冬』のチラシが入っていました。

確認のためにDVD-ROMをセット。すぐにモメカルのメンバー4人が映ったので「大丈夫です」と報告。そのあと1時間くらいいろんな話をして、眠る時間が近づいてきて、どうしようかと思って、ふとさっきちらっと見たモメカルが最初に演奏していた曲はなんだろうと思って、改めてそれを見ました。

大瀧さんの曲ではないなと思いながら聴いていて、まず浮かんだのはこれはリッキー・ネルソンの曲だと。リッキー・ネルソンがつながったなと。

でも、メロディを聴いても詞が浮かばず、すぐに曲名が浮か出てこなくて、ようやく曲の最後の頃にわかりました。


「アゲイン」


アゲインでモメカルのライブをするときには必ずこれが1曲目と決まっていたんですね。モメカルがアゲインでライブをするのは本当に久しぶりのことなので僕もすっかり忘れていました。

ちなみに「アゲイン」という曲はスタンダード・ソング。作曲者はランディ・ニューマンの叔父にあたるライオネル・ニューマン。曲の後のMCで石川さんは美空ひばりさんのバージョンが一番お好きだとおっしゃられていました。

ただ僕はリッキー・ネルソンのバージョンでこの曲を知って、それがスタンダード・ソングとは知らないまま、ずっとリッキー・ネルソンの曲だと思っていたんですね。

スタンダード・ソングと知ってからいろんな人の歌ったものを聴きましたが、やはり一番好きなのはリッキー・ネルソンが歌ったもの。とりわけこのテレビ・バージョンが好きです。




さて、神戸でのライブ以来、久しぶりに聴くモメカルによる大瀧詠一トリビュート。メンバーは当時とは2人変わっていたけど(岡山の、隣町出身の子がいなかったのはちょっと残念)、やっぱり素晴らしいですね。細かいところまで原曲に忠実なことは以前通りで、そのために4人の方々がやっている様々な工夫は何度見ても感心します。ただ、以前よりはクラシカルな雰囲気がやや強くなっている気がしました。


一番心に響いたのは「夢で逢えたら」。年とともにこの曲をますます好きになっています。そしてこの曲は弦に本当によく合っています。

一番びっくりしたのはその「夢で逢えたら」の次に演奏された達郎さんの「クリスマス・イブ」。この曲のバロック的な雰囲気が弦楽四重奏にぴったりでした。とりわけ間奏に使われているバロックの「パッヘルベルのカノン」には感動。


それにしてもこのライブで一番笑えたのは石川さんのMCでした(とりわけはっぴいえんどの曲の前後は何度聴いても吹き出してしまいます)。やっぱり場所がアゲインというのがいいんですね。考えたらこのアゲインもまさにスキマのような場所。ライブハウスではなくカフェという場所でこんなライブをしている。だからこそ生まれる親密な空気があるんですね。

そして何度も魔法のようなことが起こる。


そういえば僕が石川さんに送っていただいた「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のシリア・ポール特集を聴いていて、そこでちらっと登場した関口という名前の人が「昔日の客」のあとがきを書いている人と同一人物とわかったまさにその日に関口直人さんがアゲインにいらしたというのは、僕の「セレンディピティ」の極致。


ってことで僕は、つい先日、まさにその僕の究極の「セレンディピティ」の話をある方にしちゃったんですね。その方とはまさに僕に「セレンディピティ」という言葉を教えてくれたご本人である河野通和さんでした。


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by hinaseno | 2017-12-22 13:09 | 音楽 | Comments(0)