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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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2019年 05月 23日 ( 1 )



また、先日の世田谷ピンポンズさんのライブの話に戻ります。ちょっと素敵な情報をいただいたので。それは荻原魚雷さんのこの「文壇高円寺」というブログのこと。


実は開演前、ある方から会場に荻原魚雷さんが来ているんですよと教えてもらってたんですね。

魚雷さんは古本関係の本でエッセイなどをいくつも読んでいましたが、お顔を拝見するのは初めて。写真も見たことがなかったので、ああ、あの人が魚雷さんなんだと遠目に眺めていました。


魚雷さんがピンポンズさんと親交があることは知っていました。でも、わざわざ東京の方から姫路に見に来てくれるってすごいなと思っていたんですが、魚雷さんが更新されたブログを読んで、ピンポンズさんのライブには旅の一環として来られていたことがわかりました。その旅が、おっ、おっ、というものだったんですね。


魚雷さんは先週の土日、一泊二日で広島岡山と旅されて、その帰りに姫路に立ち寄られたそうです。

広島で行ったのは福山。岡山で行ったのは矢掛。これだけでぴんとくるものがありますね。ブログで書かれている通り福山は井伏鱒二、矢掛は木山捷平の郷里。矢掛の町を訪ねたあと豪雨被害の地域も見てまわられたと。「小田川はずっと見ていたい川だった」という言葉がいいですね。小田川は昨年の豪雨で氾濫して、あの地域に甚大な被害をもたらした川ですが、普段は本当に穏やかでまさに「ずっと見ていたい川」なんです。


魚雷さんの過去のブログをチェックしたら、木山捷平のことをかなりたくさん書いていることがわかりました。

ブログを始めた最初の頃の2006年10月10日の記事にこんな言葉を発見。


 二十代の終わりごろ、読書の趣味も変わった。「淡々とした」とか「飄々とした」とか形容されるような作風を好むようになった。
 尾崎一雄にはじまり、木山捷平や小沼丹を経て、梅崎春生を読み、そのあたりで足が止まった。気がつくと再読ばかりしている。

木山捷平、小沼丹、僕といっしょですね。「二十代の終わりごろ」じゃなかったけど。別の日のブログで何年か前に木山捷平の生家に来られていることもわかりました。

そういえば2006年10月10日のブログには音楽の話も書かれていました。


ほぼ毎日、古本屋か中古レコード屋をまわる。本ばかり買う時期、レコードばかり買う時期が、交互にやってくる。

いっしょだ。「たまにロックのCDも買うが、いわゆるソフトロックとよばれるジャンルに偏っている」というのも同じ。魚雷さんの本、読んでみたくなりました。


で、姫路に来られたときのこと。


 姫路文学館の望景亭で世田谷ピンポンズの「文学とフォーク」のライブ。姫路のおひさまゆうびん舎が主催。
 木山捷平の「船場川」をもとにした曲が聴けた。木山捷平は姫路師範学校(現・神戸大学)を卒業し、小学校の先生をしていたこともある。姫路と縁がある。

木山捷平と姫路との縁もご存知。縁のある場所、案内してあげたかったな。

ライブの後、ピンポンズさんの歌にもなった茶房大陸に立ち寄られたとのこと。


さらに驚いたのは最後に書かれていたこと。


岡山から姫路に行くあいだの三石という宿場町にも寄りたかった。姫新線にも乗りたかった。こういう心残りはわるくない。また行けばいいのだ。
近いうちに岡山~兵庫の県境付近もゆっくり歩きたい。

なんと「三石」に立ち寄りたかったと。

三石に立ち寄りたいと思う人なんてそんなにはいない。


三石といえば、なんと川本三郎さんが今年の早春に三石に立ち寄られていることがわかりました。これがその写真。

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写真が載っているのは雑誌『サライ』の5月号。「「駅弁」を旅する」という特集で、川本さんはJR山陽本線の神戸から下関まで駅弁を食べる旅をされていたんですね。三石には駅弁もなければ駅員もいないんですが、でも、川本さんは立ち寄られたんですね。もちろんそこが小津安二郎の映画『早春』のロケ地だから。

魚雷さんは『早春』のこと、知ってたんでしょうか。


by hinaseno | 2019-05-23 14:25 | 文学 | Comments(0)