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by hinaseno
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2019年 05月 18日 ( 1 )


Oldies But Goodies


ここ最近、心はまっすぐにハワイに飛んでいます。

ゴー・ストレイト・トゥ・ハワ~イ(イ)、ですね。


K-poiのことをあれこれと調べながら、久しぶりに池澤夏樹の『ハワイイ紀行』を取り出してパラパラと読み返したり(名作だ)、ハワイ関係のレコードを聴いたり(マーティン・デニーやアーサー・ライマン)する日々。

そういえば先日読み返した村上春樹の『東京奇譚集』の中でもとりわけ好きな「ハナレイ・ベイ」が昨年映画化されたことを知りながら観ていなかったのでこれを機会に観てみようと思います。


ハワイには一度行ったことがあります。1986年か87年かそのあたり。ロサンゼルスからの帰りに立ち寄りました。

ハワイの空港に着いて、ハワイの地に足を下ろした時に、ウォークマンのスイッチを入れました。用意していたカセットテープから流れてきたのはもちろんこの曲。




このときの旅に用意していたカセットは大瀧さんの『A LONG VACATION』『EACH TIME』、達郎さんの『For You』『BIG WAVE』『ON THE STREET CORNER』、それから自分で作ったビーチ・ボーイズとジャン&ディーンのコンピレーション。


さてさて、今日あたりから『K-Poi Oldies But Goodies』のレコードの話を離れて、次の話に行こうと考えていたんですが、もう少しだけ。

まずK-poiというラジオ局がハワイのホノルルにできた1959年という年のこと。この1959年にハワイはアメリカ合衆国の50番目の州になったんですね。州になった正式な日は1959年8月21日ということなので、K-poiの開局の方が少し早い。


それから気になったのは『K-Poi Oldies But Goodies』のタイトルのこと。よく考えたら、かなり、へえ~、なんですね。

まず”Oldies But Goodies”という言葉について。オールディーズ好きの人間にとってはこの”Oldies But Goodies(オールディーズ・バット・グッディーズ)”という言葉はよく知った言葉だと思いますが、この言葉を1960年の段階で使っていたということに驚きました。

オールディーズという言葉には諸説ありますが、基本的には1955年頃から1963年あたりまでの音楽をさしていて、1964年に登場したビートルズはそこには入りません。

ちなみにオールディーズ(oldies)というのはsが着いているように複数形。単数形は”oldie”ですね。

”oldie”といえばパッと思い出すのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のこのシーン。




1985年から1955年の世界にやってきたマーティが1958年にヒットしたチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」を歌うんですが、曲を紹介するときにぽろっと”an oldie”って言っちゃうんですね。そのあとに”but a..”て言いかけてやめる。たぶん”an oldie but a goodie”という決まり言葉を言おうとしたんだと思います。でも、これから自分が歌う歌は目の前にいる1955年の若者たちにとってはちっとも”oldie”じゃないことに気づいて言い直す。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にはこんな小さなギャグがあちこちちりばめられているんですね。


”Oldies But Goodies”というのは「古くてもいい曲」っていう意味なんですが、前々回のブログで紹介したように『K-Poi Oldies But Goodies』に収録された曲は古いものでも1954年で、新しいものは1959年。ジャケットに書いているようにほぼ5年前までの曲ばかりなんですね。ちっとも古くない。でも、すでにこの頃、この表現を使っていることに驚きました。


そういえば『K-Poi Oldies But Goodies』を海外のサイトで検索していた頃、タイトルにマッチした作品はないけど、似たタイトルの作品はありますってことで、ずらっと『Oldies But Goodies』というタイトルのレコードやらCDやらが表示されていたんですね。すごい数。Volume 10をこえるシリーズもある。で、ちょっとこのタイトルのアルバムを調べたら興味深いことがわかりました。一番最初に『Oldies But Goodies』というタイトルのレコードが出たのがなんと1959年。それがこれ。

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全12曲で収録されているのは1954年から1958年の曲。『K-Poi Oldies But Goodies』ではB面の1曲目と2曲目に入っているファイヴ・サテンズの「In The Still Of The Night」とペンギンズの「Earth Angel」がA面の1曲目と2曲目に。

どうやらK-poiはこのアルバムのアイデアをいただいたようです。でも、ジャケットも収録曲もK-poiが出した方がはるかにイカしています。


ところでbeach boys、HawaiiでYouTubeを検索していたらこんなライブ映像がアップされているのに気づきました。




ビーチ・ボーイズのデビュー25周年を記念してホノルルのワイキキビーチで開かれたライブ。

なんと1986年。

もしかしたら僕がハワイに行った年かもしれない。ゲストにはエヴァリー・ブラザーズも。

1986年といえばブライアンがファースト・ソロ・アルバムを出す2年前。まだブライアンはリハビリ中で声はあまり出ない。もちろん1960年代初め頃に出ていた天使の声はもうない。というわけで彼がリードボーカルをとる曲がほとんどないままライブは終盤へ。

すると最後、それまではイントロからすぐに曲がわかる”oldies”ばかりだったのに、ブライアンがマイクを持って”新しい”曲を歌い始める。よく知った”oldies”を期待していたファンはちょっと戸惑った表情を見せる。

ブライアンが歌ったのは「Spirit Of Rock 'n' Roll」。

びっくり。これは結果的にはボツになって日の目を見ないままでいる彼のセカンドアルバム『Sweet Insanity』に収録されていた曲。でも、こんな早い段階で曲が作られていてしかも多くの観客の前で披露されていたとは。個人的にはどんな”oldies”よりもこれが一番良かった。ビーチ・ボーイズ時代のロマンチックな”oldies”を歌えなくなったブライアンの”現在”の声によくあっている。天使の声は失ってしまったけれど、ロックンロールの精神だけは失っていない。

調べたらこの音源、手元にある『Project Wilson』というブートに収録されていました。CDには何の説明もなかったので、いったいいつ、どこで歌われたのか全然わからなかったのですが、1986年のハワイで歌われていたものだったとは。


さて、そのほぼ10年前の1977年にハワイからある人物が大瀧さんの「ゴー!ゴー!ナイアガラ」にゲストとしてやってきます。名前はチブ・メーカー。この話、以前、一度書いたけど。


by hinaseno | 2019-05-18 14:16 | 音楽 | Comments(0)