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by hinaseno
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2019年 05月 15日 ( 1 )


K-poi 1380(その4)


1959。

このブログ、実は1959年をキーワードにした話を結構多く書いているんですね。「Golden Pops in 1959」というコンピレーションを作ったとか。

数年前、岡山に戻ったときに車のナンバーが変わることになって、希望する番号ありますかって訊かれたんですが、いや、別になんでも構わないです、ってことで、で、決まったナンバーが1959だったんですね。

僕は基本的にはシックスティーズの、多くは1961年から63年にかけての曲(ゴールデンイヤーズと呼ばれています)が一番好きだったんですが、これも縁、ってことで1959年の曲を調べたらいい曲がいっぱいあったんですね。面白いことに何か気になることを調べていたら1959年にぶつかることが多くて。

今回もそう。たまたま村上さんのラジオで紹介されて気に入ったレコードのことを調べていたら、それが1959年に開局したラジオ局が出したものだとわかったと。またまた1959年との縁の深さを感じていました。それがまた面白い形でいろいろとつながっているんだ。

ちなみに今の車のナンバーは1959ではありません。1959のままでもいいかと思ったんですが、今回は自分で選んだ番号にしました。


さて、1959年のハワイの若者たち。それまでラジオから流れてきていたのは伝統的なハワイアンミュージックばかりだったのに、突然、ロックンロールを流すラジオ局を発見する。新しく開局したK-poi。1380AM。

自分たちの聴きたかった音楽はこれだってことで熱狂的に支持したでしょうね。だれもがトランジスターラジオを片手に海辺に行く。流れているのは自分たちの感覚にあった新しい音楽、ロックンロール。激しい曲もあれば、胸を締め付けるようなバラードもある。1959年ごろのハワイの若者はバラードの方を好んだのかもしれない。

そして、次第に音楽を流すDJとの交流も生まれてくる。想像するだけでワクワクしますね。


さて、すぐれたDJは、ただヒットしている曲をかけるだけでなく、ヒットしていなくてもいい曲、たとえばB面の曲、あるいはアルバムの中の曲をかけて、それをローカルヒットさせる力があります。K-poiのポイ・ボーイズたちもそうだったようです。いい曲を見つける能力と、それを伝える言葉の力がある。『K-Poi Oldies But Goodies』に収録された曲を見てもそれがわかります。


改めて『K-Poi Oldies But Goodies』の収録曲を見てみます。収録されている12曲はすべて3連のバラード。

ジョニー・ティロットソンの「Dreamy Eyes」、コニー・スティーヴィンスの「Sixteen Reasons」、リッチー・ヴァレンスの「Donna」、ファイヴ・サテンズの「In The Still Of The Night」「To The Aisle」、デル・ヴァイキンスの「Come Go With Me」、ペンギンズの「Earth Angel」、ハートビーツの「A Thousand Miles Away」の8曲は、オールディーズ・ファンであれば誰もが知っている曲。ほとんどがドゥーワップの名曲。


注目すべきは残りの4曲。

まずA面4曲目のこの「Gee Whiz」。歌っているのはボブ&アール(Bob and Earl)。




この曲、実はこの日のブログで紹介しています。ボブ&アールのボブはボビー・デイ。大瀧さんの「ゴー!ゴー!ナイアガラ」がきっかけでボビー・デイのことを知って、ACEから出ていた彼のCDを聴いて、とりわけこの「Gee Whiz」にはまったんですね。

でも、これはヒットしていないはず。そして、おそらくB面の曲。この曲がハワイで”BIGGEST HIT”したというのがすばらしい。


興味深いのはB面の後半に収録されたこの3曲。

B3 Won't You Give Me A Chance - The Three Chuckles

B5 Heavenly Father - Sandy Stewart

B6 Chapel Of Love - The Hitmakers


曲順とは逆の順で紹介します。

まず、B面ラストのヒットメイカーズの「Chapel Of Love」。




村上ラジオでかかった曲ですね。村上さんも言っていたように「Chapel Of Love」といえばディキシー・カップスの歌った曲が有名ですがこれは同名異曲。でも、いいドゥーワップ。

ヒットメイカーズというブループも聴いたこともない。僕のパソコンにも彼らの曲は1曲もありません。ヒットメイカーズって名前のわりにはヒット曲がない。というか出したレコードはこの1枚だけのよう。

ただ、気になるのは作曲者の一人にクレジットされているMorganという人物。B面の「Cool School」を書いたBruce Morganと同じ人物だとすると、デビューする前後のビーチボイーズのいくつかの曲「Barbie」「What Is A Young Girl Made Of」「Luau」を書いた人。「Barbie」はとてもいい曲です。


次はサンディ・スチュアートという女性シンガーが歌った「Heavenly Father」。サンディ・スチュアートというシンガーは知りませんでしたが、「Heavenly Father」は達郎さんの『ON THE STREET CORNER 3』でカバーされていた曲なのでもちろんよく知っています。達郎さんのカバーを聴いてこの曲をいっぺんに好きになって、で、達郎さんが基にしたというキャステルズ(The Castells)のこのシングルをあちこち探して手に入れました。




オリジナルはエドナ・マクグリフが歌ったもののようですが、サンディ・スチュアートが歌ったものはたぶんヒットしていないはず。で、これもやはりB面。

彼女はアラン・フリードが製作した1958年の映画『Go Johnny Go』に出演していて、A面の「Playmate」とともにこの「Heavenly Father」を歌っていることがわかりました。これがその場面。




この映画にはジミー・クラントンも出ているみたいですね。「Venus In Blue Jeans」は歌っていないけど、海外ではDVDが出てるみたいなので一度観てみたい。


さて、大瀧さんのアルバムでは最も聴かせる曲が入るB面3曲目に収録されているのがスリー・チャックルズの「Won't You Give Me A Chance」。でも、この曲についてはまた次回に。


by hinaseno | 2019-05-15 14:58 | 音楽 | Comments(0)