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by hinaseno
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2019年 05月 14日 ( 1 )


K-poi 1380(その3)


2月10日に放送された村上RADIOでかかった『K-Poi Oldies But Goodies』というアナログ・レコード、実はYouTubeで全曲聴くことができます。




村上さんの放送を聴いた後でこれに気がついて、聴いたらますますレコードが欲しくなったんですね。


さて、レコードを手に入れてまず特定したかったのはこのレコードが制作された年。村上RADIOのサイトに載っている1970年(Discogsに記載されているのをそのまま転載したんだろうと思います)は絶対におかしいだろうと。ただ、やはりレコードのどこを見ても制作年代は書かれていませんでした。

でもいくつか手がかりはあるものです。

これはジャケットの表。字体もイカしてますよね~。

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大きな手がかりとなったのは、ジャケットの左下に書かれているこの言葉でした。


TWELVE OF HAWAII’S BIGGEST HITS OF THE PAST FIVE YEARS
(過去5年間のハワイの最大のヒットのうちの12曲)

ということでまず収録曲のリリース年を調べました。へ~、こんな曲がハワイで大ヒットしたのか、っていうのがいくつかありますね。


Dreamy Eyes - Johnny Tillotson (1959)
Sixteen Reasons - Connie Stevens (1959)
Donna - Ritchie Vallens (1958)
Gee Whiz - Bob and Earl (1958)
To The Aisle - The Five Satins (1957)
Come Go With Me - The Dell Vikings (1957)
In The Still Of The Night - The Five Satins (1956)
Earth Angel - The Penguins (1954)
Won't You Give Me A Chance - The Three Chuckles (1956)
A Thousand Miles Away - The Heartbeats (1954)
Heavenly Father - Sandy Stewart (1959)
Chapel Of Love - The Hitmakers (1958)

一番古いのが1954年で一番新しいのが1959年。ちなみに一番新しいのはコニー・スティーヴンスの「Sixteen Reasons」で、1959年の12月にリリース。ヒットしたのは翌1960年、2月に全米チャートでは3位まで上がっています。

ということでジャケットに書かれていた「THE PAST FIVE YEARS」というのは1954年から1959年ということになるので、「Sixteen Reasons」のことを考えるとレコードが作られたのは1960年ということになりそうです。


K-poiというハワイ(このハワイというのが今回の流れ的には最高なんですね)のホノルルのラジオ局について調べたらいろいろと興味深いことがわかりました。

開局したのはどうやら1959年の5月18日。ぴったり60年前ですね。開局1周年を記念してレコードが作られたんじゃないかと。


K-poiの周波数は1380kHz。もちろんAM。

ちなみに大瀧さんの「ゴー!ゴー!ナイアガラ」が放送されていたラジオ関東の周波数は1420kHz。お隣ですね。

K-poiはトップ40をかけていたので、ハワイの若者たちの間でかなりの人気を得ていたようです。で、当然、人気者になったのがDJ。何人かDJがいたようですが、ひっくるめてポイ・ボーイズ(Poi Boys)と名付けられて愛されていたみたいです。いいですね、ポイ・ボーイズ。

そのポイ・ボーイズがジャケットの裏側に載っているんです。全部で6人。

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ボーイズっていうわりには結構おっさんっぽい人もいますね。

おっと思ったのは下の段の真ん中の人。

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一瞬、ジャック・ケラー(Jack Keller)かと思って、よく見たらジャック・ケルナー(Jack Kellner)。nが入ってました。顔もなんとなく似てるんですね。

こちらは1960年ごろのジャック・ケラーの写真。

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ジャック・ケラーの方がもう少し、いやかなり男前。ちょっとグレゴリー・ペックに似ているんですね。


これがレコードレーベル。

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oの真ん中の丸のところにセンターホールが開いているのもいいですね。遊び心いっぱい。何をやってんだかよくわからない少年のロゴもかわいい。

そしてレーベルにもジャケットにも表記されているのが「K-POI 1380」。もちろん1380というのはK-poiの周波数なんですが、レコード番号(たいていは4桁)にもなっているんですね。シャレが効いています。こういうところも大好き。


まあおそらくK-poiレーベルから出したアルバムはこれっきりだろうと思っていたんですが、調べたらなんとこのレーベルから他のアルバムが出ていたことがわかりました。しかもあっと驚くアーティストのアルバム。


by hinaseno | 2019-05-14 15:20 | 音楽 | Comments(0)