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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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2019年 05月 01日 ( 1 )



今日は午前中、岡山市内で最も大きな百貨店の天満屋で開かれていた恒例のレコード市に行ってきました。初日ということもあって人でいっぱい。最近は人が多いと人酔いしてしまうので、殺気立った人にはなるべく近づかないようにして1時間ほど買い物。いちばんの収穫は、え~と、このレコードかな。確か600円ほど。

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『A Passport In Sound』というレコード。レーベルは信頼のCapital。オールディーズの箱にあったものなんですが実はジャケ買い。というかジャケットの女性、ペトゥラ・クラークだと思ったんですね(似てる)。でも、彼女のレコードはCapitalから出ていないはずと思って裏を返したら企画もののアルバムだとわかりました。全部で14曲収録されているんですが、すべて別の国の別のアーティストの曲。スイス、ロシア、メキシコ、ポルトガル、スウェーデン、ホンコン、ギリシャ、中東、イタリア、ドイツ、アイルランド、日本、そしてフランス。Capitalレコードから出ている世界中のアーティストの曲を並べていたんですね。大瀧さんの「337秒間世界一周」みたいなものかな。ちなみに日本で選ばれているのは中村八大の「さくら さくら」。家に帰って調べたらこれはどうやらプロモでしか出ていないようで海外のサイトに出品されているのはたった1枚。僕が買った10倍の値段がついていました。

それから持っていなかった大瀧さんのアルバムも1枚発見。これは貴重盤なのでそれなりの値段。でも、ネットで買うよりははるかに安い。また改めて書くことにします。


と、レコードを買って表町の商店街を歩いていたら、本を売っている露店を発見。パッとみたら結構いい本が置いてあったので、立ち止まってみたら夏葉社の本がいくつも。そして、なんと『漱石全集を買った日』もありました。おおっ、ですね。となりには島田さんの『90年代の若者たち』もありました。だれか買ってくれるといいですね。出会えた人は幸せだと思います。


さて、おひさまゆうびん舎で開かれた清水裕也さんのトークイベントのこと。実はあのイベントの後、ずっと考えていたのは神戸にあった宇仁菅書店という古本屋のこと。昨日も本当はその話から書こうかと思ったんですが、いろんなことを思い出したり調べたりしているうちに、まとまりそうにないなと判断して結局やめました。

昨日の朝、宇仁菅書店のことを考えていたときに、その繋がりの中で吉田慶子というボサノヴァ・シンガーのことを久しぶりに思い出していたんですが、不思議なことにその夜、ちょっとしたきっかけである人から教えてもらった最近オープンしたばかりのネットのレコードショップのサイトを開いたら、そこに紹介されていた6つのアルバム(レコード)の中に吉田慶子さんの作品が2つも紹介されていたんですね。思いもよらないところで吉田慶子さんがつながってびっくり。


ということで宇仁菅書店のことを。話はとっちらかりますが。

なんで今はもうなくなってしまった宇仁菅書店のことを考えたかというと、宇仁菅書店のことが『漱石全集を買った日』に出てくるんですね。それは善行さんとゆずぽんさんの対談の最後のあたり。「これから何か自分でやっていきたいと思っていることはある?」という善行さんの質問に対して、ゆずぽんさん、こう答えてるんですね。最も感心し、共感した部分。


「具体的にしたいこと、というのではないですが、古本を買ったり古本屋を廻ったりしているなかで一つ感じていることがあって、それは”残すことの大切さ”というものです。それはたとえば本自体もその一つですし、古本屋や書店、自分が出会ってきた人たちについてもそうです。僕が古本屋を廻り始めたのはここ数年の話ですが、その短期間の中でもなくなってしまった店は多いです。たとえ写真一枚でも、短い文章でも誰かが残しておくということは、大切なことじゃないかと思います」
「古本屋に限っていえば、たとえば神戸なら「後藤書店」「宇仁菅書店」「黒木書店」「ロードス書房」「皓露書林」など。行ってみたかった店がたくさんあります、たとえ直接知らなくても、誰かが文章で残しておいてくれたり、思い出話を聞いたりすることで、僕はその存在を知っていますし、その痕跡を追うことができます。そうじゃなかったら、ほんとうの意味で消えてしまうでしょうから、そもそも古本屋という存在自体が”人々の記憶の最後の砦”といえるかもしれません」

僕が古書店巡りをいちばんよくしたのはなんといっても神戸。神戸では同時に中古レコード屋巡りをしてたので(どちらかといえば中古レコード屋巡りを優先)、荷物がいっぱいになることもしばしば。でも、懐かしい思い出。

最も思い出深い書店はやはり海文堂書店。この二階に古本のコーナー(古書波止場)があって、で、一階にも古本のスペースがあったんですね。そこに善行堂さんの本を置いていて、その箱からはいくつも本を買わせてもらいました。京都の善行堂へは一度も行っていないけれど。


そしてもう一つ思い出深い店が、神戸といってもちょっと西の六甲道にあった宇仁菅書店でした。でも、時間がなくなったのでそれはまた次回に。

宇仁菅書店の写真、何枚か撮ったはずなんですが、残念ながら残っていませんでした。


by hinaseno | 2019-05-01 16:28 | 文学 | Comments(0)