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by hinaseno
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2019年 04月 30日 ( 1 )



先日の日曜日、『漱石全集を買った日』発売を記念して開かれたトークイベントに参加するため、姫路のおひさまゆうびん舎に行ってきました。この日はあまり天気が良くなかったんですが、4時過ぎ、姫路に到着した頃には西の方からおひさまさんが顔を覗かせて姫路城をいい感じに照らしていました。

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さて、今回のイベントの主役は著者の1人、清水裕也さん(通称ゆずぽん)。ゆずぽんさんにとって、これがデビュー作。

イベントには彼をお祝いしようといつもの顔なじみの方やSNSでよく拝見していた方が来られていて終始和気藹々。とても楽しい時間を過ごさせていただきました。参加できて本当によかったです。本も2冊買い、サインももらいました。


いろいろ書きたいことがあるけれど何から書こう。そう、装丁から。

その前にまず本の正式なタイトルを。

『古書店主とお客さんによる古本入門 漱石全集を買った日』。

装丁はこれまで出た夏葉社の本同様、櫻井久さん。本の大きさはいわゆる新書サイズ。カバーはないので外国のペーパーバックに近い肌触り。ちょっとざらついた紙の質感もとてもいい。

ゆずぽんさんの話で気がついたんですが、この本、上部(天)を裁断していないんですね。古い、まだカバーがついていなかった頃の文庫や新書に見られるものです。調べたら「天アンカット」というそう。

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いいですね、天アンカット。ちなみに海外の本では最近出た単行本でも小口が裁断されていないものが多くて、最初はびっくりしました。ページ、めくりにくいんだ。


そして装画はイラストレーターの武藤良子さん。いろいろと想像をかきたてるデザインですが(僕は古本まつりで人が群がっているところをイメージしました)、どうやらこのデザインは3年前に京都で開かれた「沼日」という個展に展示さていたものの一つのようです。ただ、色は展示されていたものとは違う。


その色のこと。

使われているのは赤みをおびた橙色と黒の2色。かなりインパクトがあります。この配色を決めたのは島田さんなのか櫻井さんなのか武藤さんなのか。

ちょっと元ネタを考えてみました。

赤と黒で思いつくのはなんといっても中央公論社から出ていた『チェーホフ全集』。厚みは違いますが本のサイズはほぼ同じ。

そして赤みをおびた橙色といえば…、そう、岩波書店から出ている『漱石全集』ですね。手元にある岩波文庫から出ている漱石の本は、その漱石全集のデザインをそのまま使っているので、比べてみたらかなり近い色。

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と、書きつつ、実はゆずぽんさんが手に入れた『漱石全集』が筑摩書房から出たもの。でも、ネットで調べてみたらそれも赤みをおびた橙色でした。


ところでゆずぽんさんのトーク、司会進行はおひさまゆうびん舎の窪田さんでしたが、イベントの終わり頃になって彼女が着ている服がまさに赤みをおびた橙色と黒であることに気がつきました。

やるね〜。さすがだね~。

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by hinaseno | 2019-04-30 16:44 | 文学 | Comments(0)