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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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2019年 04月 28日 ( 1 )



京都の古書善行堂さんに注文していた夏葉社の新刊『漱石全集を買った日』が一昨日、届きました。で、昨日読了。

いや~、おもしろかった。山本善行さんと清水裕也さんのトークは本(古本)と書店(古書店)に対する愛にあふれていて、いつまでも聞いていたい感じになりました。続編もいけそうですね。


それにしても清水さん=ゆずぽんさんのすごさたるや。好きというものを超えて驚くべき才能を持っていることがよくわかりました。善行さんの言葉で言えば古本の神がついているとしか思えない。

実は、単なる古本コレクターなのかなと思っていたところもあったんですが(すみません)、卓越した読み手であることを思い知らされました。お世辞でも何でもなく。

たとえば優れた映画評論家が昔一度だけ見た映画の細かい部分を覚えているように(僕はちょっと前に見たのにそれをすっかり忘れて初めて見るぞと思いながら見て、で、終わり頃になって、あっ、この映画前に見たやつだな、と気づくことがしばしばある)、ゆずぽんさんは一度読んだ本からいろんな情報を掴み取り、さらにそれを記憶することができるんだなと。


初めておひさまゆうびん舎でゆずぽんさんに会った頃には木山捷平を集めていますって言ってたんですが、それから1年も経たないうちに主要な単行本を全部集めたって聞いて仰天。その木山さんの本、巻頭に掲載された写真(時期ごとに集めた本を24ページにわたって掲載している写真も見ていて興味が尽きない)にずらっと並んでいて、短期間に集めたことがよくわかります。もちろん本文中にも木山さんの話は出てきます。

感心する話もいっぱい。ゆずぽんさんのあとがきも素晴らしいものでした。彼が古本にはまるきっかけになった漱石全集を買ったとき、満足感よりも逆にぽっかりと穴が空いたような気持ちになったというのも、なんとなく理解できるような気がします。もしかしたら永遠に埋まらない穴を発見したのかもしれないですね。

『漱石全集を買った日』を読んで一番おっ!と思った話は、ある全集つにいての善行さんとゆずぽんさんのやりとりなんですが、まあ気づく人には気づくということで。


ところで僕は昨日のブログを書き終えてから、バディ・ホリーが亡くなってからのクリケッツのCDを作りたくなって、彼らのCoral時代とLibety時代の曲を集めた2枚のCDからお気に入りの曲を集めて1枚のCDを作ったんですね。でも、ジャケットに使ういい写真が見つからなくて、昨日はジャケットのないまま自分で選曲したクリケッツのCDを聴きながら『漱石全集を買った日』を読んでいました。

で、今朝、改めてネットでクリケッツの写真を探していたら、パッと目に留まったのがこの写真でした。

a0285828_12075421.png

これはLiberty時代に撮られた写真で、この時に撮られた写真が彼らのいろんなアルバムやシングルのジャケットに使われていて、これはそのアウトテイク。たとえばクリケッツの写真で一番好きなのはこの『Something Old, Something New, Something Blue, Something Else!』というアルバムなんですが、これもそのときに撮られたものですね。

a0285828_12080726.png

背景の幕の色が違っているんですが、この幕は後でいろんな色に加工できる特殊なものみたいです。

それはさておき今朝ネットで発見したクリケッツのその写真を見ていたら、おやっと思ったんですね。背景の赤、下の床の白、そしてメンバーが着ている黒っぽい服。

これって配色が『漱石全集を買った日』と同じじゃん、って。ちなみにこちらが『漱石全集を買った日』。

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ってことで、ジャケットに使う写真はこれに決定。

このCDを聴きながら、ゆずぽんさんに会いに行きます。サインもらわなくちゃ。

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ああ、そういえば善行堂に予約した特典、善行さんの直筆原稿のタイトルは「おひさまゆうびん舎」でした。


せっかくなので最後にクリケッツで好きな曲を1曲、「Teardrops Fall Like Rain」。リードシーンガーのJerry Naylorはやはりシャックリ唱法で歌っています。




by hinaseno | 2019-04-28 12:10 | 音楽と文学 | Comments(0)