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by hinaseno
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2018年 10月 18日 ( 1 )



人の縁と時の運(あるいは時の縁と人の運)のことを考える日々。

基本的に計画性というものがほとんどなく思いつきで行き当たりばったりなことばかりをやっていて、しかもたいした行動力もないけれど、不思議なほどに人の縁ができ、時の運にめぐまれることがあるんですね。最近もいろいろとあって、われながらその不思議さに驚いています。

まあ、なんのこっちゃですね。また、いずれ書ける時が来たら。


ところで先日、契約している衛星劇場の番組表を見ていたら、ある映画のタイトルが目に飛び込んできました。


『血煙高田の馬場』

おお、「ケツエンタカダノババ」!!

「ケツエンタカダノババ」といえば、昔、新春放談でちょこっと「ケツエンタカダノババ」に触れる話が出てきたんですね。それ以来、ずっと気になっていました。

せっかくなのでその話が出てきたところを探そうとしたんですが、どうにも見当たらない。どういう文脈でその話が出てきたかがわかれば、いつ頃の新春放談かは判断できるのですが。

ということであくまで僕のつたない記憶の中での対話ですが、紹介しておきます。


達郎:そういえば以前、好きな映画は、というアンケートがあって、みんな真面目に答えているのに、ひとりだけ「ケツエンタカダノババ」って答えている人がいましたね。
大瀧:だれでした〜(笑)。ああいうアンケート、真面目に答えるの嫌いなんです。
達郎:知ってます。

とまあ、これだけの会話。つまり大瀧さんはふざけて「ケツエンタカダノババ」と答えていたんですね。

「ケツエンタカダノババ」なんて映画、もちろん知りません。で、何度か調べました。「タカダノババ」が「高田の馬場(高田馬場)」であることは間違いないにしてもその前の「ケツエン」って何? でした。

一度はその映画を観たいと、その日の放送を聴き返すたびに調べたんですが本当にそんな映画が存在するかどうかすらわからなかったんですね。

大瀧さんはウケを狙ったはずだけど、その狙いがどれまでの人に届いたんだろうと。


さて、先日、ついに見ることのできた『血煙高田の馬場』。これ「血煙」は「ケツエン」と音読みするのではなく「ちけむり」と訓読みするようです。調べてもわからないはずだ。

主演は大河内傳次郎。原作・脚本・監督は伊藤大輔。1928年の作品。無声映画で、はっきり言って画像、かなり悪いです。

で、映画は、というとあっという間に終わりました。なんとたったの6分。収録時間は35分だったんですが、残りの時間は大林宣彦さんの解説のような話。そう、これは「大林宣彦のいつか見た映画館~クラシック映画の世界~」という特集で放送されたものなんですね。確か本にもなっていたはず。


ところで『血煙高田の馬場』について調べてみようとウィキペディアをチェックしたら、なんとそっちに載っていたのは別の監督の作品。阪東妻三郎が主演で1937年に製作・公開されたもの。監督はマキノ正博。

大瀧さんがアンケートで答えたのは、マキノ正博が監督をした方の可能性が高そう。

『血煙高田の馬場』の2年後に公開されたのがあの『鴛鴦歌合戦』。2005年に出たその「コレクターズ・エディション」で大瀧さんが解説を書かれているんですね。その解説のタイトルは『人の縁と時の運』(時の縁と人の運)。この解説、今では『大瀧詠一 Writing & Talking』で気軽に(でもないか…)読めるようになりましたが、これがもう最高で。何度読み返したことやら、です。今回、また久しぶりに読み返しました。縁って、やっぱり、「たまたま」という「時の運」によるところが大きいのがよくわかります。


いつかマキノ正博の『血煙高田の馬場』を見てみたいです。


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by hinaseno | 2018-10-18 14:04 | 映画 | Comments(0)