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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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2018年 06月 14日 ( 1 )



いよいよ佐川満男さんのライブ。ホールは満席。60人の定員だったと思いますが立ち見の人(関係者かもしれないけど)も入れると100人近くいたような気がします。周りは高齢の女性ばかり。そして多くは大阪方面から来ていたはず。ちょっと居心地悪かったな。

で、そんな通路もない状態のところを佐川さんが登場。途中で、いろんな人に声をかけていました。顔見知りの人がいっぱいなんですね。

で、この旧グッゲンハイム邸を現在のような形にされた森本アリさんがあいさつ。

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森本さんの『旧グッゲンハイム邸物語』に出会うことがなければ、僕はたぶんこの場所にはいません。そう考えるとまちがいなく人生を変えてくれた一冊。その本ももともとは松村圭一郎さんがツイートで紹介されているのを読んで興味を持ったわけなので…、なんて辿りだすときりがありませんが、縁は不思議なものです。


さて、佐川満男さんのことですが、実は脊柱管狭窄症の手術をされたばかりとのことで体にはボルトが何本も入っていて、大きなコルセットを巻かれていました。というわけで立っているのも大変な状態。ましてや歌うとなると体に相当な負担が来るようで、この日のライブもとりやめにしようかと考えられたそうです。

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という話だったので、歌は極力少なくなることが予想されたので(実際そうでした)果たして「Walk With Me(二人の並木径)」は歌われるんだろうかと心配していたら、なんと1曲目に歌ってくれました。

さすがにじ~んと。

とはいいつつ居心地の悪さも続いていたので、これ1曲聴けたから帰ってもいいか、なんてことも頭をよぎりましたが、さすがにそういうわけにもいかず聴き続けました。前半で知っている曲は「Walk With Me(二人の並木径)だけだったかな。


前半の最後、佐川さんが主演された『絵師の報酬』という短編映画が上映されました。佐川さんのために作られた映画のような気がしましたが、なかなかいい映画で最後は周りからはすすり泣きが。Me too。


ここで前半が終了してかなり長い休憩時間。電車の時間のことを考えると、ここで帰ろうかとも思いましたが、でも、ぎりぎりまでいることにしました。で、その後半のたしか最初に歌われたのが「What A Diff'rence A Day Made」という曲。もちろんよく知っているスタンダードですが、その邦題を聞いてちょっとびっくり。

「縁は異なもの」。

塩屋ではずっと「縁」のことを考えていたので、佐川さんの口から「縁」という言葉が出たときには、思わず、おおっ!となってしまいました。


これまでこの曲は「縁は異なもの」という邦題がついていることを知らずに、どちらかといえば聴き流していたんですが、改めて聴くととてもいい曲。詞もいいし。

詞でとりわけ好きなのは♪What a diff'rence a day made~♪のあとに出て来る♪Twenty-four little hours♪のところ。24時間という言葉に挟まれた「little」という言葉がなんかいいんですね。まあ、もともと「small」とか「little」に反応してしまうんですが。


「What A Diff'rence A Day Made」という曲を最もヒットさせたのはダイナ・ワシントンが1959年に歌ったもの。その年にグラミー賞を受賞。ちなみにダイナ・ワシントンが歌ったもののタイトルは「What A Diff'rence A Day Makes」と現在形になっています。

僕が最もよく聴いたのはだれだろうと調べたら、このクリス・モンテスのバージョン。『Time After Time』というアルバムに収録されています。




それからこちらのビヴァリー・ケニーのヴァージョンもよく聴きました。これが一番好き、かな。ヴィブラフォンの音色が心地いいです。『Like Yesterday』というアルバムのB面1曲目に収録。




佐川さんのライブの後半はジャズ関係の曲が中心。でも、だんだんと電車の時間が近づいてきました。もう一曲だけ聴いたら抜けて帰ろう、と思っていたときに娘さんの宙美さんの話になったんですね。少し前に宙美さんとある曲をデュエットしたと。それが大瀧さんと竹内まりやさんでカバーされた「Something Stupid(恋のひとこと)」。これですね。この曲、細野晴臣さんもカバーしています。




オリジナルはフランク・シナトラとナンシー・シナトラの父娘のバージョン。ナンシー・シナトラといえばシリア・ポールの『夢で逢えたら』に収録された「Tonight You Belong To Me」もカバーしています。思わぬところでつながりができてちょっと感動。もちろん「たまたま」、なんでしょうね。

この日は残念ながら宙美さんはいらっしゃらなかったのですが、佐川さんはデュエットできる女性はだれかいないだろうかとスタッフにあたったら、塩屋に歌を歌える女性がいると。それがなんとジャンクション・カフェ関係の人。ちなみにジャンクション・カフェは佐川さんやスタッフの食事もゆくられていたようです。すごいですね、ジャンクション・カフェ。

佐川さんと一緒に歌った女性の名前は忘れてしまいましたが一応貼っておきます。小柄な人なんで佐川さんからいじられていました。




ところでカレー屋さんで別れたあと大石くんたちはもう一度そのジャンクション・カフェに行ったそうです。

その前に。

実は余白珈琲さんの家で、塩屋に(余白珈琲さんの家とジャンクション・カフェの間くらい)住んでいるある写真家の話を聞いたんですね。大竹英洋という北米をフィールドにした写真家。

名前は知らなかったのですが、大竹さんの話をいろいろと聞いていたら星野道夫につながるものを感じて、で、ちょっと調べたら星野道夫と同じように『たくさんのふしぎ』という月刊誌に掲載されていたこともわかりました。大石くんによれば大竹さんは松村圭一郎さんと同じような空気感を持っていると。

これは絶対に読まなくては、と思っていたら…。

旧グッゲンハイム邸を出て駅に向かっていたら、その途中に大石くんが。水だしコーヒーのもとを頼んでいたのですが、もうひとつ渡された袋に入っていたのがこの本でした。

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大石くんたちが食事の後で、ジャンクション・カフェに行ったら、そこに「たまたま」大竹英洋さんがいらっしゃっていたと。僕が大竹さんに関心を持ったことを知っていたので大竹さんからこの写真集をいただいて僕にプレゼントしてくれたんですね。こんなサイン付きで。

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帰りの電車の中で読みました。どちらもいい話。そして写真もいい。

大竹さんはほかにも『そして、ぼくは旅に出た。』という本を出されていることがわかったので、こちらもぜひ読んでみよう岡山の大きな書店に行ったけどありませんでした。

その本、できれば塩屋で手に入れたいなと。

いつかジャンクション・カフェで大竹さんの写真展とかをされる機会があればぜひ伺って、そのときに本を買えたらと考えています。


それにしても、縁は異なもの、味なもの、です。


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by hinaseno | 2018-06-14 10:27 | 塩屋 | Comments(0)