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by hinaseno
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2018年 05月 07日 ( 1 )


牛窓暮色(その7)


かなり「知っている」と思っていた牛窓の”あの”場所に、自分の「知らないこと」がこんなにもあったことを映画を見て思い知らされました。

知らない路地、知らない人の営み、知らない音、知らない風景、そして思いもよらなかった異界の存在。


映画の終盤、この映画の主役の一人であるクミさんによって想田さん夫婦は丘の上に連れて行かれます。そこはまさに異界ともいうべき場所。そしてそこでクミさんがひとつの物語を語り始めます。この映画で最も強い衝撃を受けたシーンでした。


そのシーンの話をする前に、その丘に行くまでのクミさんが歩いた路地のことを少し。

改めて『港町』の本予告編を。冒頭にその丘へ歩くシーンが映ります。




牛窓を高台から見た景色とともに聞こえてくるのは、クミさんの歩く足音。かなりのスピードです。で、次に緩やかに登る路地をそのスピードでクミさんが歩く後ろ姿をとらえたシーンが映り、そのあとクミさんが丘の上で語る場面がちらっと。


実はこの予告編を見ただけではクミさんが歩いた路地がどこにあるのかはわかりませんでした。で、映画を見て場所がわかったんですが、それは通ったことのない路地(路地のそばにある街角ミュゼ牛窓文化館には何度か入ったことがありました)。それが前日、地図で示した場所ですね。改めてその地図を。赤い矢印がクミさんが歩いたところです。

a0285828_12312102.png


これはやはりひと月前に撮った写真。地図の星印の場所から海の方を撮っています。まさかここが異界への入り口だったとは。

a0285828_12314529.jpg


向こうの堤防の近くにいつもワイちゃんやクミさんがいて、クミさんはここに入ってきたんですね。左手の角には小さな祠があって、その前に真っ赤な鳥居があります。この鳥居、映画でもちらっと映ったはず。

で、街角ミュゼ牛窓文化館からクミさんの速度で歩きました。




坂になる手前に井戸があるんですね。歩いている途中で、そういえば映画でクミさんが想田さんにこの井戸のことを説明していたなと。

近くに大きな川もなく、雨も少ないことから牛窓近辺には井戸があちこちにあります。あとで改めて立ち寄ったら、「朝鮮通信使ゆかりの井戸」という看板がついていました。

a0285828_15520532.jpg


さて、その井戸から丘の上まで。ここからはかなり急な坂道で、ちょっと息が切れました。途中にある地蔵も映画でクミさんが紹介していました。



この坂は本予告編の1:33あたりから再び映ります。そのあと丘の上での語りが少し。

彼女が語るのは「死」につながる話。


ところで、あとで確認してわかったんですが、ここの裏山の頂上辺りには墓地が広がっていたんですね。地図のオレンジ色で囲んだ辺りに墓地があります。実はこの墓地、猫たちがいっぱいいる場所を偶然通りがかった「DOG HUNTING」のジャンパーを着た女性が花を供えに行ったところなんですね。僕は想田さんが写した墓を探すために、矢印で示したあたりの山の道を歩きました。で、その道がクミさんが話していたあたりに通じていることがわかったんですね。


背後の山に墓があることはクミさんはもちろん知っていたはず。彼女がこの場所に来て「死」につながる話をしたのも、そうした場所との関係があったからなのかもしれません。


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by hinaseno | 2018-05-07 12:33 | 映画 | Comments(0)