人気ブログランキング |

Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

2018年 04月 15日 ( 1 )



少しずつ読み進めていた『伊藤銀次 自伝 MY LIFE, POP LIFE』も、たぶん今日、読了。いや、とっても面白かったです。佐野元春さんがらみの話も素敵なエピソードがいっぱいでしたね。2つほど紹介しておきます。いずれも小さな「伏線」の話。

まずは、ずっとバックミュージシャンとして裏方に徹していた銀次さんが、再びソロ・アルバムを出す少し前のエピソード。


 実は僕がポリスターからソロ・アルバムを出すことに決まるちょっと前くらいに、伏線のような出来事がありました。僕はハートランド(註:佐野さんのバックバンド)では歌ってなくて、ギターに専念していたわけですよね。あるとき日比谷野音で、いくつかのバンドが出るイベントに、佐野元春&ハートランドも出たんですけど、そのリハーサルのときに佐野君が突然、「銀次に歌ってほしい曲がある」って言ってきて、「幸せにさよなら」をシンガー・ソングライターっぽいピアノのアレンジで聴かせてくれて、びっくりしたんですよ。その野音で1曲だけ、「今日は僕のバンドのバックの伊藤銀次が歌います、『幸せにさよなら』!」って佐野君の紹介つきで歌ったことがあって。

なんとも素敵な佐野さんからの贈り物。佐野さんのシンガー・ソングライターっぽいピアノのアレンジで演奏された「幸せにさよなら」、聞いてみたいですね。


それからもう一つは銀次さんの『STARDUST SYMPHONY ’65-’83』に収録された「ビューティフル・ナイト」という曲に関するエピソード。


 あれは『Heart Beat』(註:佐野さんのセカンド・アルバム)の頃、大阪に佐野君とメンバーで行ったときに、新大阪から移動車に乗って、難波のディスコみたいな会場へ行って、その途中、かつて自分が10代を過ごした御堂筋のあたりを通ったんです。そのときちょうど出来上がったアルバム『Heart Beat』の曲を順番にウォークマンで聴いてたんですよ。夕方の御堂筋を通ったときに「彼女」(註:『Heart Beat』の中の1曲)の「流れてゆく 変わってゆく」という一節が聞こえてきて。その瞬間、70年代初頭のまだ学生運動が盛んだった頃、御堂筋で過激派と警察官がもみ合ってるのを友達と歩道橋の上から眺めていたことを思い出してね。警察官が警棒で殴ったりとか、本当にそういうことがあったのが、それから何年も経つと影も形もなくなっていて。たぶんそれから後に生まれてきた若者は、あんなことがあったことすら知らないと思うんですよ。すごく不思議に感じてね。それが一つの伏線としてあります。

このあとに銀次さんの高校時代の同級生で友達でもあった人の話が出てきます。それがダッカ日航機ハイジャック事件を起こした西川純。

『Heart Beat』に収録された「彼女」は基本的に佐野さんのピアノだけで演奏されるとびっきり切ないバラード。特に「流れてゆく 変わってゆく」からのサビは何度聞いても心が震えます。ちなみにストリングスのアレンジは大村雅朗。


下の写真は佐野さんとハートランドのメンバー。銀次さんはたぶん一番左。

a0285828_13380274.jpg


by hinaseno | 2018-04-15 13:38 | 音楽 | Comments(0)