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by hinaseno
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2018年 02月 05日 ( 1 )



改めて平川克美さんの『21世紀の楕円幻想論』の表紙に描かれた絵を。

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平川さんが楕円と真円についてイメージされたものがここに描かれているんだと思いますが、一つ一つがいろんなことを考えさせられる絵になっていますね。真円の世界の絵には顔が見えない、とか。

一番のお気に入りは右下の「その日暮らし」と書かれた絵。楕円の形をしたベッドだかちゃぶ台の上に横に寝転んだ人。そばには小鳥が止まっています。

このポーズを見るとどうしてもくまくまちゃんのこの絵を思い浮かべてしまいます。

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くまくまちゃんは楕円のベッドだかちゃぶ台の上には載っていませんが、くまくまちゃんの体が楕円になっていますね。くまくまちゃんもやっぱりその日暮らしのはず。まあ、冬眠(?)のために食料をため込むことくらいはするかもしれないけど。


それはさておき、当初、僕が人と人との縁のことを考えたときにイメージしていたのはこの絵のような感じのものでした。

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興味深いのはAとBという二人の人間を取り巻く世界も楕円だけれども、その中にA、Bそれぞれを囲むように点線が描かれていて、よく見るとそれも楕円。そこが結構重要なんですね。


重要といえばこの絵もそうですね。




ここに描かれている「場」は松村さんの『うしろめたさの人類学』で表現されているスキマのような場と考えることができるかもしれません。

そして贈与し合う人の周りには楕円が描かれています。やはりポイントはそこですね。

で、この絵。

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有縁と無縁が重なったところが楕円になっています。一人の人間が自分自身の中に有縁と無縁の両方を楕円的に持っていることが大切なんですね。

縁のことばかり考えていた僕ですが、平川さんの本を読んで「無縁」のことをきちんと理解しておく必要性を考えていたときに見つけたのが『有縁』社会と『無縁』社会」の章に書かれていた言葉でした。

歴史家、網野善彦の『無縁・公界・楽』に書かれた「無縁」を紹介しながら「市(いち)の始まり」について説明した後でこんな言葉が出てきたんですね。


 市とは、「無縁」の原理によって貫徹されている場所であり、それは、今日の市場の原理と同じ発想だろうと思います。


これを読んで僕は、

おおおおおおおおおおっ!

となったわけです。ポイントは「市」でした。


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by hinaseno | 2018-02-05 12:52 | 雑記 | Comments(0)