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by hinaseno
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2018年 01月 31日 ( 1 )



平川克美さんの『21世紀の楕円幻想論』は、6章のうちの5章まで読み終えました。その5章の最後に、ついに「楕円幻想」という言葉が登場。


 わたしたちの生きている世界には、「有縁」と「無縁」、お金と信用、欲得と慈愛という相反する焦点があって、それがいつも綱引きをしている、ということを理解していただければいいのかと思います。
 いつも、焦点が二つあり、それらは反発しながら、相互に依存している。
 楕円幻想ですね。花田清輝が出てきちゃった、ここで。

ということで「21世紀の楕円幻想論 ーー 生きるための経済」と題された最終章を今日読むことになります。わくわく、どきどき。


ところで「有縁」と「無縁」に関する話を読んでいたときに、なぜか僕がずっと考え続けていたのはビートルズとビーチ・ボーイズのことだったんですね。最初に出会ったのはもちろんビートルズで、出会ったのはたぶん小学校3年か4年。わすれもしない「抱きしめたい」。♫アオニャホーニョハ~♫って歌ってました。

で、大学時代にビーチ・ボーイズに出会ってそこからは延々とビーチ・ボーイズを聴き続けるようになります。ビートルズ派かビーチ・ボーイズ派かと問われれば(こういう問いをする人が今どれくらいいるのかわからないけど)即座に迷うことなくビーチ・ボーイズ派だと答えます。でも、もしビートルズ派かローリング・ストーンズ派かと問われればやはり迷うことなくビートルズ派だと答えます。じゃあ、ジョン・レノン派かポール・マッカートニー派かと問われれば、う~んと一呼吸おいてジョン・レノン派と答えることになりそうです。ビートルズに出会った頃はずっとポール・マッカートニー派でしたが。

そういえばもしアゲインの石川さんに「あなたはジョン・レノン派ですか、それともポール・マッカートニー派ですか」と尋ねたら、きっと石川さんはやや腹を立てた声でこう答えられるでしょう。

「おれはリンゴ・スター派だ!」と。


ちなみに「イエロー・サブマリン」はポール・マッカートニーが書いた曲。リード・ボーカルはリンゴ・スター。ビートルズを知った頃からリンゴ・スターをかなり低く見ていたので(石川さん、すみません)、正直、「イエロー・サブマリン」は全然好きではありませんでした。リンゴの「イン・ザ・タ~ン」という脱力感に満ちた声が出てきただけでシャッターが降りてしまう感じ。

ってことで当然のことながら『イエロー・サブマリン』のレコードは持っていなくて、2009年に出たビートルズのボックスではじめて『イエロー・サブマリン』を手に入れたものの、ほとんど聴かないままでいました。変な話ですがビートルズの「イエロー・サブマリン」よりも大瀧さんがプロデュースした金沢明子の「イエロー・サブマリン音頭」のほうをはるかに多く聴いていました。そっちがオリジなりじゃないかと思うくらい。なので最後は必ず♫イエロー・サブマリン 潜水艦♫となっちゃいます。


平川さんの本を読みながら改めて自分の人生を振り返ってみたときに、ビーチ・ボーイズを聴くようになった頃から僕は「有縁」というものにわずらわしさを強く感じるようになって「無縁」を志向するようになったように思います。ビートルズは一部の限られた曲(おもにジョン・レノンが作った曲。ポールが作ったのは「フール・オン・ザ・ヒル」と「ペニー・レイン」くらい)を除いて全く聴かなくなりました。

嫌ってた時期もあったかな。「イエスタデイ」なんて死ぬほど嫌いでした。修学旅行のバスの中で歌ったのに。

ただ、そういえば、ある時期からビートルズをカバーした曲をいろいろと聴くようになりました。いろいろと集めてプレイリストも作ったりして。ビートルズのカバーをいくつも収めたGeorge Van Epsの『My Guitar』は超愛聴盤。

2009年に出たビートルズのボックスはモノも含めて2種類買って、しばらくは聴きましたが長続きはしませんでした。『イエロー・サブマリン』に関して言えばディスクを取り出したのはパソコンに取り込む時だけだったはず。


ということでその『イエロー・サブマリン』のCDを初めてターンテーブルにのせるきっかけを与えてくれたのが余白珈琲さんでした。

松村さんの本がきっかけで余白珈琲さんの珈琲豆を買うようになり、やはり松村先生がきっかけで関心を持った塩屋で初めて会ったときに大石くんが着ていたトレーナーの胸にビートルズ(『アビー・ロード』をデザインしたものですね)のイラストが描かれているのに気づいて「あっ、ビートルズ」って言ったら「潜水艦といえば『イエロー・サブマリン』なので」となったんですね。これがきっかけで、家に戻って、早速『イエロー・サブマリン』を聴きました。それ以来、何度も。


きっかけといえば、今回の岡山のうどん屋さんに来てもらったことのきっかけはいずれもたまたま生まれた会話の端っぽの方がつながっているんですね。

縁は尻尾だなと改めて思います。


勝山に行ったときに、帰りの電車に乗るまで時間が少し空いたのでもう一度タルマーリーさんに立ち寄ったらちょうど渡邊さんが戻って来られて少し話をすることができて、そこで、うどん屋さんの話になった。一方、塩屋でも煙の話になって、その話の流れでなぜかそのうどん屋さんの話になっちゃったんですね。でもこれだけでは縁はつながらない。

まあ、つながったのはやはりたまたまというしかないけれど、でも、その「たまたま」の中にある必然性のようなもののことをついつい考えてみたくなるんですね。天使なのか「ハウ」なのかわからないけど、どんな仕掛けをしたんだろうかと。


で、あるとき、ふと浮かんだのがビートルズ。

実は僕がタルマーリーの渡邊さんに聞いたうどん屋を訪ねたときに、店でかかり続けていたのがビートルズだったんですね。延々ビートルズだなと。で、次に行ったときにも、その次に行ったときにもビートルズの曲が流れ続けていることに気がつきました。きっと店主の方がビートルズを大好きなんだろうと。

余白珈琲さんたちに会った数日後にそのうどん屋さんに行ったときにももちろんビートルズの曲が流れ続けていました。それを聴きながら美味しいうどんを食べた後で店の人とちょっと話をしていたときに、店を知ったきっかけを聞かれたのでタルマーリーの渡邊さんから聞いたんですと言ったらちょっとびっくりされて、実はその渡邊さんの講演会を開くことがちょうど決まったところだったんですと言われたんですね。

いやびっくり。

すぐに”一番目の”予約をして、で、これは余白珈琲さんを絶対に呼ばなくてはと思いました。こんな縁もそうないだろうと。すぐに行きますと返事をくれました。

そして余白珈琲さんには最初は内緒にしていましたが、余白珈琲さんとの縁がつながるきっかけを与えてくれた松村先生にも来てもらうことができたら素敵なんじゃないかと考えたんですね。講演会の前日が余白珈琲の大石くんの誕生日だったので(これも縁、ですね)、これ以上ない誕生日プレゼントになると思ったので。

そしてそれが実現することになりました。

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by hinaseno | 2018-01-31 15:26 | 雑記 | Comments(0)