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by hinaseno
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2018年 01月 28日 ( 1 )



ビートルズの話、ですがその前に。


アゲインの石川さんが昨日今日とブログで平川克美さんとの思い出を大量に書かれています。石川さんからは平川さんに関する話をいっぱいうかがっていましたが知らない話がいくつも。どれも興味深い話ばかりですね。ただ、平川さんの知名度が上がっていくにつれて(内田樹先生同様に)「手の届かないところにいる人なのかもしれないと思うようになりました」という感想を抱かれたところにはちょっと切ないものを感じてしまいました。石川さんほど平川さんの身近にいる人はいないはずなのに、その方がそんな気持ちを抱いてしまわれるのだなと思いながらも、改めて振り返れば僕が内田先生や平川さんを知った頃のことを考えると、今のお二人の状況は想像もつかないほどになっていて(でも、それを考えれば石川さんも同じく、ですが)、「手の届かないところ」に行かれたような感覚は僕も抱いてしまいます。

知名度が上がるにつれて「手の届かないところ」に行ってしまったような気持ちになって心が少し離れてしまうという感覚は誰しもが抱くことですね。だから、応援しつつも、あまり有名になりすぎないでねと考えてしまったりとか。まあ、でも内田先生も平川さんも、そしてもちろん石川さんも僕の楕円的世界から出て行ってしまうことはありません。


それはさておき、その石川さんのアゲインで来月末に平川さんの『21世紀の楕円幻想論』発売記念トークイベントが開かれることが告知されていました。ああ、行きたいなあ~。お近くの人はぜひぜひ、です。


ところで平川さんの『21世紀の楕円幻想論』は3分の1くらい読み終えたところ。まだ楕円の話は出てきません。でも興味深い話がいっぱいです。語り下ろし的なものになっているせいか語り口がたまらないですね。「とほほ」とか。

昨日読んで興味を持ったのが「ハウ」という贈与霊のこと。「ハウ」のことは松村圭一郎さんの『うしろめたさの人類学』にも何度か引用されているマルセル・モースの『贈与論』の中に出てくるんですが、平川さんはその部分を引用してこう説明しています。


 あらゆる贈与物(タオンガ)には、贈与霊としてのハウが付いており、贈与されたもの自体に意味があるのではなく、このハウが人々のあいだを行き来することで、社会全体に秩序や調和が生まれるというところに、話のポイントがあるように思えます。(中略)受けた贈与を第三者にパスするということが、この話のポイントなんです。

「霊」というとなんとなくオカルト的な感じがしますが、僕にはなんだか「ハウ」が天使のイメージと重なりました。そう、贈与の関係には天使のようなものが飛び交っているんですね。

話はころっと変わりますが、昨日、どうやら余白珈琲さんがおひさまゆうびん舎に行かれたようです。どうやらいろんな贈与があったようです(僕もささやかなパスをしたけど)。きっと天使が飛び交っていたのを感じられたはず。


さて、ビートルズのことを、と思いましたが、時間がなくなってしまいました。『21世紀の楕円幻想論』のことは読み終えてからじっくり書こうと思っていたんですが、気になるところがあると書かずにはいられないですね。


ところで『21世紀の楕円幻想論』にはさまれていたミシマ社通信のこのページ。平川さんの『21世紀の楕円幻想論』の下には「あわせて読みたい!」ということで松村さんの『うしろめたさの人類学』が紹介されていました。

最高ですね。

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by hinaseno | 2018-01-28 12:09 | Comments(0)