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by hinaseno
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2017年 12月 22日 ( 1 )



リッキー・ネルソンがジョン・ウェインから星のバッジを受け取る。ディーン・マーティンが一度投げ捨てた星のバッジをもう一度手にして敵と戦う決心をする。そしてふたりで歌を歌う。「My Rifle, My Pony And Me」、そして「Cindy」。ウォルター・ブレナンがハーモニカで伴奏。ジョン・ウェインは珈琲を飲みながらその様子を見て微笑む。さあ、いよいよ映画のクライマックス…。


そのときある方から電話がかかってきました。

観ていたのは西部劇の中でも一番好きな『リオ・ブラボー』。もう何度観たかわかりません。最も多く観た映画は間違いなくこれ。でも、何度観てもワクワクするんですね。


ところで西部劇にはタイトルに「星」がついたものがいくつかあります。『胸に輝く星(The Tin Star)』とか『星を持つ男(Stars In My Crown)』とか『星のない男(Man Without A Star)』とか。この「星」というのは保安官バッジのこと。星型をしているんですね。それらの映画にはそのバッジを受け取ったり、あるいは外したりする印象的なシーンが必ずあります。

『リオ・ブラボー』ではジョン・ウェインが保安官。ディーン・マーティンとウォルター・ブレナンが保安官助手。リッキー・ネルソンは元々は牧童だったけど新たに保安官助手となって一緒に敵と戦います。


これを見終えた後で、その日送られてきたDVDを見ようと思っていたら、それを送ってくれた方から電話がかかってきたんですね。もしかしたら間違ったものを送ったのではないかと思ったので確認してほしいと。

電話をかけてきた人、つまり贈り主はアゲインの石川さん。贈ってくれたDVD-ROMには先日アゲインで行われたモーメント・ストリング・カルテットの『大瀧詠一 弦楽トリビュートライブ2017冬』のチラシが入っていました。

確認のためにDVD-ROMをセット。すぐにモメカルのメンバー4人が映ったので「大丈夫です」と報告。そのあと1時間くらいいろんな話をして、眠る時間が近づいてきて、どうしようかと思って、ふとさっきちらっと見たモメカルが最初に演奏していた曲はなんだろうと思って、改めてそれを見ました。

大瀧さんの曲ではないなと思いながら聴いていて、まず浮かんだのはこれはリッキー・ネルソンの曲だと。リッキー・ネルソンがつながったなと。

でも、メロディを聴いても詞が浮かばず、すぐに曲名が浮か出てこなくて、ようやく曲の最後の頃にわかりました。


「アゲイン」


アゲインでモメカルのライブをするときには必ずこれが1曲目と決まっていたんですね。モメカルがアゲインでライブをするのは本当に久しぶりのことなので僕もすっかり忘れていました。

ちなみに「アゲイン」という曲はスタンダード・ソング。作曲者はランディ・ニューマンの叔父にあたるライオネル・ニューマン。曲の後のMCで石川さんは美空ひばりさんのバージョンが一番お好きだとおっしゃられていました。

ただ僕はリッキー・ネルソンのバージョンでこの曲を知って、それがスタンダード・ソングとは知らないまま、ずっとリッキー・ネルソンの曲だと思っていたんですね。

スタンダード・ソングと知ってからいろんな人の歌ったものを聴きましたが、やはり一番好きなのはリッキー・ネルソンが歌ったもの。とりわけこのテレビ・バージョンが好きです。




さて、神戸でのライブ以来、久しぶりに聴くモメカルによる大瀧詠一トリビュート。メンバーは当時とは2人変わっていたけど(岡山の、隣町出身の子がいなかったのはちょっと残念)、やっぱり素晴らしいですね。細かいところまで原曲に忠実なことは以前通りで、そのために4人の方々がやっている様々な工夫は何度見ても感心します。ただ、以前よりはクラシカルな雰囲気がやや強くなっている気がしました。


一番心に響いたのは「夢で逢えたら」。年とともにこの曲をますます好きになっています。そしてこの曲は弦に本当によく合っています。

一番びっくりしたのはその「夢で逢えたら」の次に演奏された達郎さんの「クリスマス・イブ」。この曲のバロック的な雰囲気が弦楽四重奏にぴったりでした。とりわけ間奏に使われているバロックの「パッヘルベルのカノン」には感動。


それにしてもこのライブで一番笑えたのは石川さんのMCでした(とりわけはっぴいえんどの曲の前後は何度聴いても吹き出してしまいます)。やっぱり場所がアゲインというのがいいんですね。考えたらこのアゲインもまさにスキマのような場所。ライブハウスではなくカフェという場所でこんなライブをしている。だからこそ生まれる親密な空気があるんですね。

そして何度も魔法のようなことが起こる。


そういえば僕が石川さんに送っていただいた「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のシリア・ポール特集を聴いていて、そこでちらっと登場した関口という名前の人が「昔日の客」のあとがきを書いている人と同一人物とわかったまさにその日に関口直人さんがアゲインにいらしたというのは、僕の「セレンディピティ」の極致。


ってことで僕は、つい先日、まさにその僕の究極の「セレンディピティ」の話をある方にしちゃったんですね。その方とはまさに僕に「セレンディピティ」という言葉を教えてくれたご本人である河野通和さんでした。


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by hinaseno | 2017-12-22 13:09 | 音楽 | Comments(0)