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by hinaseno
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2017年 11月 26日 ( 1 )



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トークイベント終了後、サプライズとして呼び込まれたのが一人の男性でした。はるばる大阪からやってこられたとのこと。男性はミシマ社の熱烈なファンということで、松村さんの本のキーワードである贈与という言葉に触発されてイベントに参加していた人のためにプレゼントを用意していたんですね。それが珈琲豆でした。

松村さんが主にエチオピアを研究されていて、『うしろめたさの人類学』にもそこでのフィールドワークの様子を描かれているということで、その男性が用意されたのはエチオピアの珈琲豆。この日、岡山に来る前に焼いてきたとのことでした。


実はその男性が紹介されて前に立たれたときに、もしかしたら「彼」ではないかと一瞬考えました。ただその男性は近い将来には店を持ちたいと思っているけれども、今はただ趣味として焼いているとのことだったので、たぶん違うだろうと。

さて、珈琲豆のこと。僕は豆を挽くコーヒーミルを持っていません。贈与してもらった珈琲豆は縁側のあたりに並べられていましたが、ミルを持っていないということで豆をもらわずに帰っていく人も何人かいました。

僕も悩みました。せっかく「贈与」してくれたのに受け取らずに帰ってしまうと、きっとうしろめたい気持ちになりそうだし。

さて、どうしようか…。


ところで「彼」と出会ったのは、といってもあくまでSNS上でのことですが、おそらく5年くらい前のことでしょうか。僕がSNS(最初はTwitter)の世界に入ってまだ間もない時期に(だったと思う)フォローしてくれたんでね。きっかけはよくわかりませんが、僕の書いていたことの何かにひっかかるものがあった(縁を感じるものがあった)んだろうと思います。

ただ、Twitterを始めた最初の頃、安易にフォロー返しをしたためにかなり面倒くさい思いをすることが立て続けにあって、それ以来基本的にはフォロー返しはしないと決めていました。知り合いはフォローせずに眺めるという形にして。

ただ、彼がフォローしてくれたときに、彼のツイートを見たらいい写真(全てモノクロ)が多かったんですね。プロの人ではないと思いましたが、どれも僕好みのものでした。

で、僕としては例外的に彼をフォローして「写真がどれも素晴らしいです」というようなことを書き送りました。後にも先にもそんなことをしたのはそのときだけ。彼からは僕の書いていることを少し褒めて(?)くれるような返信をもらいました。彼とのやりとりはたったそれだけ。しばらくして気がついたら彼のアカウントは消えていました。


それから2年くらいたったある日のこと、一人の男性から、やはりTwitterでメッセージをもらいました。

「昔、写真をほめていただいたものです。覚えていますか」といった感じの書き出し。もちろんよく覚えていました。その後には彼が珈琲屋を始めたと書かれていました。


店の名前は「余白」。いい名前だと思いました。

そういえば「余白」という名前を見てぱっと思い浮かんだのが「枯白(koku)」という名前の店のことでした。なかなかいい店で昔何度か行って、本立てなどを買ったりしました。彼らは元気でやっているかな。調べたら今もあるみたいですね。いい感じのコーヒードリップスタンドも売っています。


「余白」さんのツイッターアカウントにはリンク先としてInstagramのアカウントが貼られていました。見たら珈琲関係の写真がいくつも。以前はモノクロでしたが、貼られていたのはカラーもあったと思います。いずれも彼らしいいい写真ばかり。ということで、彼の写真を見るために僕はInstagramのアカウントを作りました。


さて、余白珈琲さんからは珈琲豆が買えるようになっていました。僕は20年くらい前から朝と昼食後の2回は珈琲を飲むという習慣をつくっていて、どんなに忙しくてもその時間だけは作るようにしていました。しかもなるべく手間をかけるようにして。必ずそのつど湯を沸かして、ペーパードリップで淹れていました。ただ豆だけは挽いたものを買っていました。

もちろん何度か豆から挽くことを考えてコーヒーミルを探したこともありました。できればいいものがほしいなとザッセンハウス社のヴィンテージものをいろいろと調べたりもしていました。でも、結局買うのをやめました。豆を挽くことまでを朝、昼の習慣の一部にいれるのは大変そうな気がしたので。

ということで、余白珈琲さんから珈琲豆を買おうかどうしようかとずいぶん考えましたが、とりあえずは縁側から眺める形で余白珈琲さんが焼いた珈琲豆などの写真を見ていました。

するとまたある日、彼のInstagramのアカウントがなくなっていたんですね。どうやら彼にはときどき潜水する時間が必要なようでした。ただ僕の書いていたものは読んでいたみたいでした。


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by hinaseno | 2017-11-26 14:52 | 雑記 | Comments(0)