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by hinaseno
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2017年 11月 22日 ( 1 )


うれしいことが続く


結果的には”贈与”してもらう形になった『Complete EACH TIME』のアナログ盤、いやあ、いいですねえ~。

CDで聴いたときの違和感があまりない。なぜだろうと理由を考えたら、やはりA面とB面の間に、レコード盤をひっくり返すという”スキマ”ができるからでしょうね。A面は曲順が少し変えられているけど、B面についていえば「1969年のドラッグレース」から「レイクサイド ストーリー」までは一番最初に聴いた『EACH TIME』と全く同じ。最後に添えられた「フィヨルドの少女」はCDのときには余計なものに思えていたのに、レコードで聴くと素敵な贈り物のように感じられるんですね。B面は5曲の方が収まりもいいし。

そう、このアルバムはやはり大瀧さんからの素敵な贈り物。当時、一部では(一部ではなかったかもしれない)同じ曲を使いまわして金儲けをしているとかいろいろと言われたみたいですが、これは1986年の段階で大瀧さんが”Complete=完全”と考えた形のもの。その大瀧さんの気持ちをきちんと受け止めることができていませんでした。もしレコードで手に入れていれば、全く違った感想を持ったはず。


で、その『Complete EACH TIME』を聴きながら、昨日余白珈琲から届いた焼きたての珈琲豆を挽いた珈琲を飲みながらこれを書いているところ。余白珈琲さんの豆を挽いて飲むのは3日ぶり。やっぱりいいですね。

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そういえば昨日、今週号の『AERA』を買ってきました。『AERA』を買うなんて久しぶり。買ったのはこんな特集が掲載されていたため。

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銭湯で浴衣を着てくつろいでいるのはあの平川克美さん。

なんと『AERA』で創刊以来26年間続いている人気ノンフィクションコーナーである「現代の肖像」に平川克美さんが登場したんですね。6ページにわたって写真もたっぷり。記事もいいし写真もいいです。ぜひぜひこれを手に取って読んでください。絶対に平川さんファンになります。

掲載された写真の中でとりわけよかったのがこれでした。

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箱根の温泉旅館に泊まって定期的に開いている麻雀大会の風景。平川さんを中心に右に内田樹先生、左に小田嶋隆さん、そしてうしろに立っているのがアゲインの石川茂樹さん。いやあ、いいですねえ~。たまらないですね~。

記事ではこの方々をはじめとして平川さんと関わりの深い人の平川さんに対する証言がいくつも。笑えるものが多いというのが平川さんならでは。少し前の石川さんのブログで平川さんについての取材を受けていろいろしゃべったことを書かれていましたが、それはこの記事のためのものだったんですね。でも、使われていたのはほんの一言でした。


内田先生のコメントの中には大瀧さんに関する話が。平川さんが昔からいかに「フィアレス」(怖い物知らず)な人かということの証言。


「僕が神のように思っていた大瀧詠一さんを囲んでトークイベントをやった時、平川は何も勉強しないでやってきて『大瀧さんて、ギターうまいんですか?』って言うんですよ。幸い、苦笑いで許して頂きましたけど」

例のラジオデイズの『大瀧詠一的』でのエピソードですが、でも実は『大瀧詠一的』が何年も続けられたのは平川さんという人の存在が大きかったことは間違いないんですね。あれを聞けばわかるように大瀧さんは平川さんという人を心から面白がっていました。同席していた内田先生や石川さんのように大瀧さんの信奉者ではないばかりか大瀧さんのことを「このおっさん、なんなんだ」みたいな感じで最初はかかわっていたのが徐々に変化していく。その変化の様子を見るのが楽しかったんじゃないかなと思います。と同時に、大瀧さんは平川さんという人の資質を見抜いていました。隣町探偵というようなことをするのも平川さんしかいないと思っていたでしょうね。

それから「平川さんは小田嶋さんと話すときが一番面白い」と言っていたことも、今にして思えば心から納得。これなんか聞くと最高に笑えます。


そういえば、コメンテイターとしてあの報道ステーションにも何度か出ていて個人的には若手の論客としては最も信頼しているひとりである中島岳志さんが、なんと平川さんの隣町珈琲のある荏原中延に家を建設中とか。ちょっとびっくり。知らなかった。中島さんも平川さんに魅きつけられた一人のようです。その中島さんがこんなコメントを寄せていたのが心に残りました。


「例えば『小商いのすすめ』では、平川さんのお母さんが買う物ももないのに毎日商店街に通い、なじみの店で一つ何かを買って帰る話を紹介していますが、その行為にある人間の本質を平川さんは見ています。見返りを期待しない非市場的な『贈与』の領域を、経済成長後の社会は見いだしていくべきであり、そこに人が生きる意味が見えてくるという考え方です」

「見返りを期待しない非市場的な『贈与』の領域を、経済成長後の社会は見いだしていくべきであり、そこに人が生きる意味が見えてくるという考え方」というのは、今、まさに僕が書いている珈琲に関する話のきっかけになった松村圭一郎さんの『うしろめたさの人類学』に書かれていることなんですね。


さて、最後に、今朝、おひさまゆうびん舎の窪田さんから最高に嬉しい情報をもらいました。アメリカの書評誌Kirkus Reviewsが選ぶBest Picture Books of 2017が先日発表されて、なんとそのなかに高橋和枝さんの『くまくまちゃん、たびにでる』が入ってるんですね。翻訳されていたことを知っていましたがすごいです。うれしすぎますね。

『くまくまちゃん、たびにでる』のレビューはここ

そういえば高橋さんの『くまくまちゃん』シリーズはおひさまゆうびん舎経由で平川さんの隣町珈琲にも送ってもらいました。おひさまさんを通しての僕からのちょっとした贈り物だったんですが、それがきっかけになったのか隣町珈琲で『くまくまちゃん』シリーズが販売されるようになったんですね。『AERA』にはもちろん隣町珈琲の写真も(僕が行った時にいらっしゃった名越先生も写っています)。


それにしてもうれしいことがいろいろと続いています。

せっかくなのでレビューを日本語に訳そうと思ったけど、結構長くて今日は無理でした。また改めて。

高橋さん、おめでとうございます。

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by hinaseno | 2017-11-22 15:00 | 雑記 | Comments(0)