あれやこれやをやりながら少しずつ進めていた70年代のニール・セダカのコンピレーション作りもようやく選曲が終わる。結局、全部で21曲。最初、プレイリストに入れたのは約40曲だったのでほぼ半減。70年代に作られたセダカの曲は平均4分くらいで、さらに5分を超えるのも3曲あったので仕方がない。収録時間はぴったり80分。
あとは曲順をどうするかってことだけど基本的には年代順にすることにした。1曲目は1970年の曲(CDからパソコンに読み込んだらそうなっていた)として昨日紹介した「Brighton」をと考えていたら「Laughter In The Rain」と同じ1974年の曲だとわかる。「Laughter In The Rain」の前作「Going Nowhere」のB面。ただ、このシングルはアメリカでは発売されていない。実は「Laughter In The Rain」も最初はイギリスでだけ発売されてそこそこヒットしたのでアメリカでも発売され全米ナンバーワンになったという。70年代初頭のセダカは不遇な時代を送っていたんだ。
ラストはこれを作るときから考えていたとおり「Breakin Up Is Hard To Do」のジャズ・バージョン。で、その1つ前にはこの「Cardboard California」。
https://www.youtube.com/watch?v=cJWktLzAXgM
この曲、クラシックにそんなにくわしくない人でも最初に出てくるフレーズは聴き覚えのあるはず。
ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」。セダカはジュリアード音楽院でクラシックを学んでいて、中でもドビュッシーが好きだったよう。
それを知ったのはつい先日、6月19日に公開されたToday’s Mini-Concert。この日セダカは最初にドビュッシーの「月の光」を演奏(楽譜は一切見ない)。その前に彼が言ったのがこのコメント。
「私は長い間クラシック・ピアノを学んできました。とりわけ大好きな作曲家がクロード・ドビュッシーです」
そうか、僕が彼の70年代に作られたピアノの弾き語りの曲に惹かれる理由はそのあたりにあったのかとひざをうつ。
そういえば去年の7月の、まだ梅雨の開けていない頃に「雨の中の庭、雨の中の笑い声」というタイトルで書いていたなと。「雨の中の庭」はドビュッシーの曲のタイトル。そして「雨の中の笑い声」はセダカの「Laughter in the Rain」を日本語に直したもの。たまたま二つのタイトルをつなげてみただけだったけど、もしかしたら「Laughter in the Rain」の中にはドビュッシーの「雨の中の庭」が少しくらい入っているかもしれない。
「Laughter in the Rain」といえばこの日のブログの話。ちょっと再録しよう。
さて、2011年6月30日放送の『これからの人生。』、この日の放送の中で将来は喫茶店のマスターになりたいと言っていた小西さんが「では、ロック喫茶のマスターから、とっておきのレコードをお届けします」の言葉の後に紹介していた曲は…。
実は流れてきたのはこんな言葉。
「わたしがどういうふうに作曲するかご覧にいれましょう。だいたいピアノの前に座って、いろいろ弾いてみます。たいていはビート、音楽業界で言うところのフィールから始めます」
この言葉、実際には英語で喋っているところに日本語の言葉をかぶせているんですね。
で、ピアノの演奏が始まります。でも、ビートを刻むだけなので何の曲なのかはわからない。
そのビートを刻みながら、さらに言葉は続きます。
「そして歌いながら、気に入るメロディを探ります」
そこで聞き覚えのあるメロディをピアノのビートに合わせて歌い始めます。まだ、歌詞はないので「ラッタッタッタ~」と。その歌声とメロディを聴いて、ピアノの弾き語りをしていたのがだれだかわかります。
ニール・セダカ。曲は「Laughter In The Rain」。
観客も曲が何かわかって大きな拍手をします。それがライブの場であることもわかる。
で、サビの部分の前でピアノを弾くのをやめる。
「ここで一旦止めて、私が言うところのはっとするようなコードを見つけなければなりません。つまり心臓が止まりそうになるほどのコードを見つけるのです」
そして、あの♫Ooh, I hear laughter in the rain♫と歌われる、まさに心臓が止まりそうな美しいメロディが演奏されます。
次にメロディに歌詞をつけるときの話。
「その日はちょうど雨が降っていました。窓を開けて、愛する人と手を繋いで、田舎道を歩いている歌なんてどうだろう。タイトルは『雨に微笑を』」
このあと曲がフルコーラスで歌われます。演奏はセダカのピアノだけ。とてもインティメイトなコンサート。
この音源、一体、どのレコードに入っているのか、もちろん探しました。ただ、ニール・セダカのライブ盤っていっぱい出ていて、しかもたいてい「Laughter In The Rain」を歌っているので、これだというのが見当たらない。もしかしたら海賊盤なのかもしれないし。
一応これかなっていうのを1枚取り寄せたんですが、外れ。昨日、もう1枚可能性のありそうなのを見つけたので現在取り寄せ中。さて、当たりか外れか。
これ、当たったんですね。僕が取り寄せたのはこの日本盤。

今朝、このライブの「Laughter In The Rain」のやりとりの部分も入っている音源がYouTubeにアップされていることに気づいたので、せっかくなのでリンクしておく。
https://www.youtube.com/watch?v=obR5L0JPl1o
ちなみにこのライブの最後に歌われたのが「Breakin Up Is Hard To Do」のジャズ・バージョンで、その2曲前が「Cardboard California」。僕が作ったCDの曲順はこれを参考にした。

