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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno

雨の中の庭、雨の中の笑い声(その1)ーー Umbrella Walking


昨日は朝から法事。♫予報通りさ〜♫ではなく、予報よりも早く雨が降り出し、雨の中の墓に行くことに。個人的にはそれもいいかな、いやその方がいいかなと思っていました。まあ、小雨だったから言えることですが。で、法事から戻って一息ついて注文していた本(平川克美さんの『路地裏で考える』)を取りにスロウな本屋さんに行きました。雨の中の本屋もいいものです。

雨の中の庭が見える縁側に座り、パラパラと本を眺める。小津安二郎の『早春』の話のところで、ちょっと動揺。遠くから店主の小倉さんの笑い声が聴こえる。”I hear laughter in the rain.”

それから別の本屋に行き、やはり発売されたばかりの内田樹先生の『そのうちなんとかなるだろう』を買いました。最初の下丸子の話の中に小津安二郎の映画『お早よう』の話が出てきてにっこり。

家に帰ってビールを飲みながら『ブラタモリ』を見る。ロケされた日の京都も雨で、雨の中の京都をタモリさんが傘をさして歩いている。でも、ぐったりと疲れていたせいかいつの間にか眠っていて、目が覚めたら次の番組に。あとで録画を見たら見逃していたのは京都の路地裏でした。


さて、あいかわらず書きたいことがいっぱいにたまっていて、しかも書けないうちにまた書きたいことがたまっていくという状態。

とりあえず書きたいなと思うことが「雨」に関することが多いので、とりあえずは「雨」つながりの話としてつらつらと何回かに分けて書いていこうと思います。「雨」というよりも「雨の中」という言葉にこだわって。タイトルは「雨の中の庭、雨の中の笑い声」で。


雨といえば傘。傘といえば…。

先日、余白珈琲さんのInstagramを眺めていたらウワノソラの「Umbrella Walking」という曲のミュージックビデオのことについて書かれていたんですが、これがびっくり。ウワノソラ(ウワノソラ'67)はデビュー当時から武蔵小山のペットサウンズとかVandaの佐野さんが大プッシュしていたのでその都度チェックしていて、「Umbrella Walking」のMVももちろん何度か見ていました。でも、気づかなかったんですね、あんなものやあんな場所が映っていたなんて。

僕が最初にウワノソラ(ウワノソラ’67)のMVを見たのはこの「シェリーに首ったけ」。




これ、思いっきりナイアガラサウンド(&スペクターサウンド)してるんですね。いっぺんに彼らのファンになりました。

他の曲も聞いてみようとYouTubeでチェックしてこの「Umbrella Walking」も。




「シェリーに首ったけ」は大瀧さんの影響を強く感じさせたんですが、こちらは達郎さんかな、と。「雨の女王」とか銀次さんの曲のカバーである「こぬか雨」とかの雰囲気。何度かリピートして聴いてるんですが、MVの画像はあまり、というかほとんどちゃんと見てませんでした。「Umbrella Walking」というタイトルですが、雨の中を傘をさしている風景は出てこなくて、どこか知らない海辺の風景とか遊園地とか映ってるなあと思ったくらい。

そしたら余白さんがなんとあの神戸の元町にあるハックルベリーという中古レコード屋さんが映っていると書いてたんですね。びっくり。

これが入り口の階段。

雨の中の庭、雨の中の笑い声(その1)ーー Umbrella Walking_a0285828_14233312.png

で、これはビーチ・ボーイズのレコードの入った箱。ここ、何度あさったことか。

雨の中の庭、雨の中の笑い声(その1)ーー Umbrella Walking_a0285828_14234375.png

それから階段を下りるところ。ああ懐かしい。

雨の中の庭、雨の中の笑い声(その1)ーー Umbrella Walking_a0285828_14235228.png

このMV、よく見たらこんなシーンも。

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レコード盤の上に載っているのは大瀧さんの『A LONG VACATION』のLP。向こうに永井博さんのイラストの入ったジャケットが見えます。レコードをかけているのはどうやらポータブルプレイヤー。ビーチで延々と『ロンバケ』が流れているあの夏の風景が蘇ります。ウワノソラのメンバーは世代的にはずっと若いのでリアルタイムにそれを体験したわけではないはずだけど、うれしいですね。


ところで夏のビーチで延々と『ロンバケ』が流れている風景といえば、

♫渚のカセットはくり返すLONG VACATION♫

です。

そう、杉真理さんのこの「夢見る渚」。




昨夜、本を読むとすぐに眠たくなりそうだったので、先日の7月4日に武蔵小山のアゲインで行われた恒例のMoment String Quartet(モメカル)による大瀧詠一弦楽トリビュートライブを見ることにしました。録画したDVDを送ってくださったのはもちろんアゲインの石川さん。

これも見ているうちに眠っちゃうかと思ったけど、全然。特に杉真理さんがスペシャルゲストとして登場してからは目もぱっちり。期待通り「夢見る渚」も歌ってくれていました。

長くなるのでそのライブの話はまた次回。


そういえば余白珈琲さんがインスタでウワノソラを紹介した後のコメント欄にこれまたおっというやりとりがされてたんですね。そこにはAgainの名も。縁の不思議。


ウワノソラといえばこの「夏の客船」という曲が特に好きです。サザンの「海」に似た感じの曲ですね。メンバーは大阪の人とのこと。ということはこのMVに映っているのも京阪神あたりの風景かな。改めてよく見てみよう。すばらしいMVです。



by hinaseno | 2019-07-14 14:30 | 音楽と文学 | Comments(0)