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by hinaseno
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「ワンダフル」がつながる(その5)


昨日ようやく「朝妻一郎 MY MUSIC ON THE RADIO 僕とラジオと音楽と」を全部聴きました。

放送の最後、「この先、音楽というのはどういうふうになっていきますか」という質問に対して朝妻さんはこんなふうに答えていました。


「音楽自体はもう絶対になくならないと思うんですよね。ただ、レコードとか、CDではちょっと違うんだけど、昔のシングル盤とかアルバムとかというのにはちゃんとこの曲は誰が書いたとかね、プロデューサーが誰で、アレンジャーが誰でとかっていう、ミュージシャンも誰とかって書いてあって、そういうのから学ぶ人たちがいっぱい多かったんだけど、そういうことが今度配信やストリーミングなんかになるとそういうことを知ろうと思ってもなかなか知れなくなっちゃってるんで、若い人たちが音楽に入る道っていうのがちょっと狭くなっちゃうんではないかっていう心配はありますね。ぜひ、これから音楽を知ろうという人たちにもいろんなことを調べるっていう姿勢を持ってほしいなという気がしますね」

確かにおっしゃられる通り。大瀧さんなんかはまさにそういったところから学んだ一番の人と言えるんだろうと思います。それによって見つけたつながりを形にしたのがゴー!ゴー!ナイアガラでありアメリカンポップス伝ですね。

ってことで配信とかでは何も学べない、と言いたいところですが、今便利なのはネットでシングル盤の画像を見ることができるようになっていること。僕が最もよく見ているのは「45cat」というサイトです。ここは僕のような人間にとっては本当にありがたいサイトなんですね。YouTubeで何か曲をダウンロードしたときには必ずここを見て曲を書いた人が誰で、プロデューサーが誰で、アレンジャーが誰なのかを必ず確認しています。その逆、つまり、気になるプロデューサーやアレンジャー、作曲者などの作品をここで見つけてダウンロードすることもあります。ジャック・ケラーの曲を集めるときにはここを大いに利用しました。きっと大瀧さんも利用されていたはず。


ところで昨日聴いた朝妻さんの話でおっ、と思ったのはスティーヴ・バリとのつながりのこと。朝妻さん、スティーヴ・バリのもとでひと月ほど働いていたことがあるんですね。

そういえばと思ってアメリカン・ポップス伝パート4の第5夜を聴いたら、やはり。スティーヴ・バリがらみのちょっとした秘話が紹介された後で「この話はスティーヴ・バリと直接交流があった朝妻一郎さんからうかがいました」と。


さて、その結果的に最後の最後となってしまったアメリカン・ポップス伝パート4第5夜に、ルー・アドラーとハーブ・アルパートが再び登場します。彼らが手がけたのはジャン&ディーン。このあたりの大瀧さんの紹介の仕方、かなり印象に残るような言葉遣いをされています。文字にしてしまうとニュアンスが消えてしまうんですが。


(ディーン・トーレンスが兵役から戻ってきて)正式にジャンとディーンとなってからはレコード会社を移籍してプロデューサー・チームがつきました。それがサム・クックを手がけていたルー・アドラーとハーブ・アルパート。新生ジャン&ディーンのデビュー曲は「ベイビー・トーク」!




ここでちょっとジャン&ディーンの「Baby Talk」の話を。

僕が初めて「Baby Talk」を聴いたのは1984年9月13日に放送された山下達郎サウンドストリートのサーフィンホットロッド特集でした。で、この特集で初めて聴いて大好きになったのがこのブルース&テリーの「Summer Means Fun」。




この曲を書いたのがP.F.スローンとスティーヴ・バリなんですね。で、この次にこのコンビが作ったファンタスティック・バギーズの「A Surfer Boy’s Dream Come True」。これがまたいい曲なんだ。




この「A Surfer Boy’s Dream Come True」をさっき紹介した45catで調べるとこんな感じでシングル盤のレーベルを見ることができます。

a0285828_13273787.png


曲を書いたのはP.F.スローンとスティーヴ・バリ。プロデュース&アレンジもスローン=バリ。でもその上にSupervised by Lou Adlerとの文字が見えます。そう、実はP.F.スローンとスティーヴ・バリにコンビを組ませたのもルー・アドラーなんですね。プロデューサー以上の存在。

“Supervised by”といえば松田聖子の『風立ちぬ』のアルバムのA面は大瀧さんがプロデュースしているのですが、その歌詞カードにはこう記載されていました。


Side A is supervised by Eiichi Ohtaki

僕はここで初めてsuperviseという言葉を知りました。


by hinaseno | 2019-01-12 13:26 | 音楽 | Comments(0)