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by hinaseno
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「Look For The Silver Lining」、そして高知といえば


平川さんと石川さんが岡山にいた日々から一週間が過ぎ、その時の喜びや興奮、そして三石でお別れした後の、まさに彗星の孤独のようなさびしさを感じていた状態からようやく抜け出して、少し冷静にその時のことを振り返れるようになりました。明日くらいから書き始める予定です。


考えたらちょうど一週間前のこの時間は、岡山大学の控え室となった教室で平川さん、石川さん、そして松村さんと弁当を食べながら、その日の毎日新聞に載った松村さんの『うしろめたさの人類学』の毎日出版文化賞特別賞受賞の話をしていたところでした。実はそのことは松村さん本人だけでなく平川さんも何日か前に知っていたという。それを秘密にして前日のスロウな本屋さんでのトークイベントをされていたわけです。スロウな本屋さんの小倉さんも知っていたということだったので、せめて打ち上げのときくらいに教えてくれたらよかったのに。

ってことで僕は行儀が悪かったけど、買ってきたばかりの新聞を読みながら弁当を食べていました。で、平川さんの岡大での講演が終わった後、牛窓に向かったんですね。


さて、平川さんと石川さんの岡山滞在のことを書き始めたら、相当長い話になりそうなので、後で書いてもいいかなという話を忘れないうちに先に書いておくことにします。

それは三石駅でお別れする前に石川さんから渡された1枚のCDのこと。何枚かあるCDからタイトルを見て選んだような気がします。タイトルは内緒にしておいたほうがいいかな。僕が音楽的に信頼している方がセレクトしたCD。石川さんからは5曲目の曲と8曲目の曲が特にいいよって聴いてたんですが、お別れしてカーステにセットしたら1曲目からツボ。これは最高だなと思っていたら、1曲目の終わり頃で突然ストップ、2曲目以降全く読み取れなくなったんですね。

家に戻って何台かのデッキやパソコンで聴こうとしてもどれもだめ。ってことで、石川さんにメール。暇ができたら送ってくださいと書いたら速攻で翌日送ってくださったんですね。The WillowsのCDの贈り物も付いて。


改めて聴き直したら、どれもいい曲ばかり。中でも一番気に入ったのが15曲目に収録された「Look For The Silver Lining」という曲でした。Rebecca Kilgoreという女性シンガーが歌っているんですが、伴奏のギターが最高なんですね。

ちなみに「Look For The Silver Lining」は僕の愛聴盤の一つであるチェット・ベイカーの『Chet Baker Sings』に収録されているので何度も聴いていました。調べたら、作曲はあのジェローム・カーン。いい曲のはずだ。


YouTubeでRebecca Kilgoreの「Look For The Silver Lining」を調べたらありました。




でも、これ、いただいたCDに入っていたものとは全然違うんですね。僕の聴いたのは伴奏がギター1本。YouTubeに上がっているのはたぶんピアノトリオをバックにして歌っているもの。曲のリズムも全然違う。

実は石川さんから送られたCDの曲目リストではアーティスト名が「Rebecca Kilgore and Jo…」と、最後が省略されていたんです。この「Jo」で始まる人がギターを演奏しているに違いないと。


で、調べたらすぐにわかりました。

僕がいただいたCDに入っていたのは2000年に出た彼女の『It's Easy To Remember』というCDに収録されているバージョン。CDのアーティスト名はBecky Kilgore and John Miller。

John Miller? どこかで聴いたことがあるぞと思ったらこのアルバムの人でした。

「Look For The Silver Lining」、そして高知といえば_a0285828_13111759.jpeg


「Biding My Time (John Miller Plays George Gershwin)」。このアルバム、一時期どっぷりとつかりました。CDも何年か前に出てるんですね。

「Look For The Silver Lining」のギターはジョン・ミラーが弾いていたのか。いいはずだ。

ってことで『It's Easy To Remember』というCDを即ポチ。日本のアマゾンでは星がひとつもはいっていなかったけど、ネットを見たら何人かの人が高い評価をしていました(アマゾンの星よりも数段信頼がおける)。


忘れないうちに書いておく話をもう一つ。昨夜、寺尾紗穂さんの『彗星の孤独』を読んでいたらおっという人の名前が「高知」の話に出てきたんですね。

昨日、「高知といえば、」ということで書こうかと思っていた人。僕にとって高知といえばなんといっても上林暁、そして上林の本を僕に教えてくれた夏葉社の島田潤一郎さんの出身地でもあります。

その上林暁の名前が紗穂さんのエッセイに出てきてびっくり。エッセイのタイトルは「戦中の上林暁」。上林が戦時中の昭和19年に書いた「東京に在りて」というエッセイを紹介しています。紗穂さんも上林を読んでいたんですね。上林を引用して紗穂さんが書かれていたことには深く共感。別のエッセイで書かれていた「みかんは早生の青っぽいものが好き」ということにも激しく同意。

でも、紗穂さんが一番好きな果物といえば桃。

桃といえば岡山は…

長くなるのでやめておこう。桃のことを書き出したらきりがない。


by hinaseno | 2018-11-11 13:13 | 音楽 | Comments(0)