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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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明るい道と暗い道 狭間の小道を進むんだ(最終回) ー カンナちゃんとクマのにおい ー


ところで「楕円の夢」を歌う前に今回のイベントのタイトル「楕円マルシェ」に触れた話をされました。「マルシェ」ってことが大事だな、と。人がいろんな形で表現をして、そこで人と人が交わる。ぜひ続けてくださいと。


この日、紗穂さんのライブ直前まで同じスペースで「手づくり市とワークショップ」が開かれていたんですね。いただいたチラシの一番上には「宇宙も真円ではなく楕円軌道を描いて星と星を結んでいるように、「人と人を結ぶ楕円マルシェ」」との言葉。僕も少しの時間でしたが見させていただきました。会場に到着して軽い昼食をとれたらと思って最初に目が止まったのが「小宇宙食堂」という名前。見たら台湾の家庭料理をされている店でした。台湾は川本三郎さんの影響ですごく親しみを持っていたので迷うことなくそちらで食事をいただくことに。食事を作られていた台湾の女性もすごく感じのいい人で、少しだけど話をすることができました。

で、そこで食事をとりながら隣を見たら本が並んでいて、看板を見たらなんと「本と。」さん。おひさまゆうびん舎でのイベントなどで何度かお会いしている人が出している店でした。実はその「本と。」さんのおかげでライブ後の打ち上げに参加させてもらい、なんとなんと紗穂さんとツーショットの写真も撮らせてもらったり、そばに座って話をさせてもらいました。めちゃくちゃ緊張してまともな会話ができなかったけど、でも、紗穂さん、普通に話しても素敵な人。さらにさらにファンになってしまいました。

ぜひまた楕円マルシェをやって紗穂さんを呼んでください。恒例のイベントになれば最高です。


そのライブ会場で買った紗穂さんの『愛し、日々』、少しずつ読むつもりだったのに面白くて結局一気に読み終えました。紗穂さん、本当にいいエッセイ書きますね。と思っていたら、なんと10月に紗穂さんの新しいエッセイ集が出るとの情報。タイトルは『彗星の孤独』。楽しみだな。

「魔法みたいに」が収録されているので手に入れた『風はびゅうびゅう』というアルバムを何度か聴いているうちにとりわけ好きになったのが「カンナ」という曲だったんですが、『愛し、日々』にはカンナちゃんが何度も登場。紗穂さんが飼っていた猫だったんですね。この曲です。




この曲、ライブ前に知っていたらアンコールで歌ってもらったのに。紗穂さん猫好きで猫の歌、他にもいくつもあるんですね。


それから僕もLPで持っているニーナ・シモンの『Nina Simone and Piano! 』に収録された「I Think It's Going to Rain Today」という曲に触れた話が出てきたのも嬉しかったです。作曲はランディ・ニューマン。大好きな曲なのでいつか紗穂さんのカバーで、紗穂さんがつけた日本語詞で聴いてみたいです。同じランディ・ニューマン作曲の「サイモン・スミスと踊るクマ」も聴いてみたいけど。


クマといえば『愛し、日々』にはクマに関するなんとも可愛らしいエッセイがありました。タイトルは「クマのにおい」。ちょっと長くなるけど紹介。


八月に今の街に越して来たら、
近所につれない柴犬がいました。
いつ通っても怒るでも喜ぶわけでもなく
まんじりともせずできれば
関わりあいたくないかのように
微かに視線を動かすだけ。
こんなつれない柴犬に出会ったのは初めてでした。
お前はどんな風に育てられたの?
嬉しいときはしっぽを振って
不快な時はうううとうなって
怖いときは吠えればいいのよ?
誰にも教わらなかったの?
色々考えても勿論反応はいつも同じ。

それでもめげずに門越しにしゃがみこんだ今日、
私は「クマの手袋」をしていました。
すると伸ばした手の匂いをくんくんと嗅いだのです。
こんなこと初めてでした。

そして何となく仲良くなれそうな気配がします。
遠い国の黒い毛の動物(多分クマ)の不思議な匂いがする人間に、
つれない柴犬はようやく微かな好奇心を持ったようでした。
うれしい。うれしい。クマのにおい。

なんだか絵本のような話。

ところで絵本といえば、そしてクマといえば高橋和枝さんですが、まもなく高橋さんの新しい絵本が発売されますね。実は小耳に挟んだ話ですが、高橋さんも寺尾紗穂さんの曲をすごく気に入られたそうで、紗穂さんの曲を聴きながら新しい絵本のための絵を描かれていたとのことです。とりわけ「楕円の夢」は高橋さんが描こうとされる絵の世界にも通じるものがあると。

そちらの絵本もさらにさらに楽しみになってきました。


ということで、長い話になりましたが、これでひとまずは紗穂さんの話を終了します。

機会があればどこかでぜひ紗穂さんのライブを見てください。僕も可能であれば今年中にもう一回は見たいと思っています。


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by hinaseno | 2018-09-08 14:04 | 音楽 | Comments(0)