昨日の「魔法」につなげてというわけではないけれど、先日の寺尾紗穂さんのライブでは、6曲目に歌われたこの曲からまさに魔法にかかったような感覚になってしまいました。今も抜け出せない。
曲のタイトルは「魔法みたいに」。10年前の2008年に出たセカンドアルバム『風はびゅうびゅう』に収録されています。上に貼ったYouTubeの映像、舞台の上で踊っているのは「楕円の夢」のPVで踊っていたソケリッサさんですね。
「魔法みたいに」をライブ会場で聴いていたときに思ったのはバカラックっぽい曲だなと。カーペンターズが歌った「Close To You」とかの雰囲気。曲もいいし歌もいいし、もちろん詞も素晴らしい。で、このライブで気が付いたのは紗穂さんのピアノの演奏の素晴らしさでした。いくつかの曲の間奏やエンディングでの演奏には心を揺さぶられるものがありました。この「魔法みたいに」もそう。
ということで朝からこの「魔法みたいに」をリピートしながらこれを書いています。本当にいい曲。大好きになりました。
ところで昨日から読んでいるのが会場で買った寺尾紗穂さんの『愛し、日々』というエッセイ集。朝、一編ずつ読んでいます。このエッセイ集は絶版になっていてネットでは手に入らないことがわかっていたので、会場の売り場に置かれているのを発見して、まっさきに手に取りました。確か2冊くらいしか置かれていなかったはず。
実は数年前から毎朝、女性のエッセイを基本的に一編ずつ読むというのが習慣になっています。高峰秀子、向田邦子、幸田文、武田百合子、それから小泉今日子さん…。
で、寺尾紗穂さんの『愛し、日々』の前に読んでいたのが石牟礼道子さんの『魂の秘境から』というエッセイ集。そうしたらライブでその石牟礼道子さんの詩に曲をつけた歌が歌われたんですね。「白い虹」というタイトルだったように思いますが、石牟礼さんにそんな詩があるのかどうかまだ調べられていません。
曲を書いたのは確か2、3年前と言われていたので、石牟礼さんが亡くなってから書かれた曲ではないようです。まだ、どのCDにも収録されていないのかな。素晴らしい曲だったのでぜひ次のCDに入れてほしいと思います。考えてみるとその石牟礼さんも含めて、今回のライブでは何人かの人の死が語られました。ただ、その人が別れて遠く離れて行ってしまったというよりも、逆にすぐ目の前にいて語りかけている感じでした。でも、その人には声が届かない深い哀しみのようなものが感じられたけど。
というような感じで今回はとてもライブ・レポートのような書き方はできそうにないので、心にうかんだことを、いろんなつながりを意識しながら書き連ねていこうと思います。楕円的なふくらみを感じられるようなものになればいいけど。
ただ、書きたいことがありすぎて、書き連ねていくうちに、塩屋のジャンクションカフェで開かれる世田谷ピンポンズさんのライブの日(9月1日)がやって来ちゃうけど、ま、いいか。
そうだ、極秘情報ですが(!?)ピンポンズさんといえば寺尾紗穂さんと同じP-VINEから出る新しいアルバムがそのライブの日に先行販売される可能性があるようです。こんなことになろうとは思いもよらなかったな。