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by hinaseno
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「夢で逢えたら」cover Best 10 and others


延び延びになっている話の一つ。このCDの話。

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大瀧さんが作詞作曲した「夢で逢えたら」をカバーも含めて86曲収録したもの。発売されてすでに2ヶ月ってことで、さすがにターンテーブルには載らなくなりました。みなさん(といいつつこのブログを読んでいる人でこのCDを買われた方がどれだけいるかわからないけど)も同じでしょうか。

というわけでネタとしてはちょっと古くなっているかもしれませんが、「夢で逢えたら」のカバーのベスト10を紹介しておきます。

その前に改めて言うまでもありませんが「夢で逢えたら」のオリジナルはこの4枚組のCDのDISC1の1曲目に収録された吉田美奈子さんの1976年のバージョン。それからシリア・ポールさんの歌ったものも限りなくオリジナルに近いので今回のベスト10から外しました。それから大瀧さんが歌ったものは別格なので除外。


さて、選んだ曲を並べてみるとジャズやボサノヴァ・テイストの曲が多いですね。そして10曲中9曲は女性アーティストで男性アーティストはただ一人。やはりこの曲は(大瀧さんは例外として)女性が歌った方が似合います。

では曲順はCDに収録されている順に紹介します。YouTubeに音源があれば貼っておきます。

1曲目はアン・ルイス。




英語で歌われていて「Dreams」という英語のタイトルがつけられています。アレンジは大瀧さんの『ロンバケ』でも弦アレンジをしている前田憲男。

収録されているのは『Cheek II』というアルバム。このアルバムは大好きで、といってもレンタルで借りたものをカセット・テープに録音していたものしか持っていなかったんですが、昔は本当によく聴きました。このアルバムには「DREAMS(夢で逢えたら)」にそっくりな「DREAM BOY」という曲を大瀧さんが提供しています。

ところでちょっとチェックしたらタワー・レコードでこのアルバムを含むアン.ルイスのアルバムが昨年再発されていて、それについている応募券を送ったらA面に「DREAM BOY」、B面に「DREAMS」を収録したシングルが当たるということになっていたみたいですね。ただ、応募の締め切りは先月。すでに当選した人には送られているみたいです。ほしかったな。


2曲目は平野文。『Call me Funny Minx』というアルバムの最後に収録されています。平野文ってだれだろうと調べたら声優。『うる星やつら』のラムちゃんの声をやっている人のようです。この平野さんのバージョンで歌われているのは曲の最初の部分だけ。でも、アレンジも含めてなかないい雰囲気。ちなみにアレンジはナイアガラ・レッキング・クルーの村松邦男さん。


3曲目はビビ(Vie Vie)。フランス語で歌われてるんですが、これもかなりいいです。


4曲目は石川ひとみ。




これは以前紹介したことがありますね。ボサノヴァ調のアレンジが心地いいです。ちなみにアレンジャーの山田直毅は石川ひとみさんのご主人だそうです。


5曲目は土岐麻子。




選んだ10曲の中では最も明るい「夢で逢えたら」ですね。この曲が収録された『WEEKEND SHUFFLE』は持っていました(過去形になっているのは手放してしまったから)。アレンジもいいし、声もいいし、「夢で逢えたら」以外にもいいカバーが多かったな。

たぶんこのアルバムが出た頃に土岐麻子さんのライブにも行きました。背が高くってびっくりでした。


6曲目は村上ゆき。




基本的にピアノひとつで演奏されていますが、これもすごく気に入っています。村上ゆきという人はジャズ・ピアニスト・ボーカリストということなのでこれは彼女の弾き語りなんでしょうか。


7曲目は南佳孝。先日紹介したように今回の数あるカバーの中で一番のお気入り。佳孝さんの声ってたまらないですね。日本人の男性ボーカリストの中では大瀧さんの次に好きかもしれません。ギターも佳孝さんのはずだけど、ジャジーでかっこいいですね。


8曲目は、たなかりか。




たなかりかというアーティストも知らなかったんですが、ジャズ畑の人のようです。というわけでこの曲、最高にジャジーな感じに仕上がっています。


で、9曲目は太田裕美さんのこのライブからとられた音源。




1981年6月1日に行われた『大滝詠一 ALONG VACATION コンサート』にゲストとして太田裕美さんが出演して、大瀧さんのバンドをバックに歌ったものですね。出だしを間違え、さらに歌詞を間違えちゃってるんですが、でも太田裕美さんの声は大瀧さんの曲との相性抜群。歌った後で裕美さんが「アガりますね~。歌詞間違えちゃった最初。出だしも間違えたけど」と大瀧さんに言っているのがなんとも可愛いです。

できればきちんとした形でレコーディングしておいてほしかったですね。


そして最後は吉田美奈子さんがこのCDのために新しく録音したバージョンですがこれが最高に素晴らしいんです。こんなの目の前で聴いたら号泣しますね。


さて、おまけとしてちょっと興味深いバージョンを2つ。

一つは岩崎宏美さんが歌ったもの。1981年11月発売の『すみれ色の涙から…』というアルバムに収録されています。




もう一つは北原佐和子さんが歌ったもの。1984年1月にシングルCDとして発売されています。残念ながらYouTubeにはありませんでした。


この2曲、なぜ興味深いかといえばいずれもアレンジが萩田光雄さんなんですね。萩田光雄さんといえば太田裕美さんのほとんどの曲のアレンジをしている人。2年余りの時を隔てて同じ曲を2度アレンジしているわけです。で、どちらもいいんですね。

僕は個人的に「夢で逢えたら」のアレンジのキモは、オリジナルの吉田美奈子やシリア・ポールで浜口茂外也が吹いているフルートのあのフレーズだと思っているのですが、萩田光雄さんはそれを上手に活かしています。さすがだなと。

その萩田さんの本がまもなく発売されます。タイトルは『ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代』。ようやく萩田さんにもスポットが当たる時代が来たんですね。おそすぎだけど。


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by hinaseno | 2018-05-31 12:15 | ナイアガラ | Comments(0)