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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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おひさまで神様の本を(その3)




クラフト・エヴィング商會の『おかしな本棚』の発行日は2011年4月30日。手に入れたのは5月くらいでしょうか。


2011年といえば3月11日に起きた東日本大震災・原発事故以来、しばらく本も読めない、音楽の聴けない状態が続いたわけですが、ようやく本が読めるようになった頃に出会ったのが『おかしな本棚』だったわけです。今更ながら、この本の影響の大きさを感じずにはいられません。この本と出会っていなければ、夏葉社ともおひさまゆうびん舎とも出会うことがなかっただろうと。ちなみにおひさまゆうびん舎が生まれたのも2011年の3月。


さて、『おかしな本棚』。本を開くと僕の知らない本がずらりと並んでいました。でも、何冊か持っていたものやその並べ方(例えばp39には小西康陽『ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008』と川本三郎『銀幕の東京』が並んでいて、少し離れたところには小川洋子の『猫を抱いて象と泳ぐ』がある)などを見ると僕とかなり趣味が合うことがわかりました。音楽も好きそうだし(重要な要素だ)。


で、いろんな本棚の写真を眺めていたときにハッと気がついたのがこのページの写真でした。

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下の段には『兵庫神戸のなんどいや』と『わいらの新開地』と書名が書かれているのに写真を見るとその2冊には白いブックカバーがかかっている。よく見たらそれは見なれたカバー。そう、あの帆船が描かれた海文堂書店の白い方のカバー。

これは教えてあげなくちゃと思って、すぐに神戸にとんで行きました。まあ、とんで行ったとはいっても、例によってハックルベリーに立ち寄って2時間くらいレコードあさりをして何枚かの中古レコードを買ったあとで行ったのだけど。

でも、店に行ったとはいえ、そんなに常連ってわけでもなく、どう声をかけていいかわからないと思って、とりあえず文芸コーナーに行ったら、なんと『おかしな本棚』がきちんと立てかけられて、海文堂のことが載っていますと書かれたポップも添えられていたんですね。

でも、これがきっかけでさらに海文堂書店が身近に感じられるようになって、何度も店に通うようになりました。もちろんその前にハックルベリーに行って、それから海文堂書店に立ち寄った後はM&Mでコーヒーとケーキをたのんで大音量で流れるジャズを聴きながら、その日買ったものを眺めていたわけです。ああ、なんと甘美な日々。まさかその2年後に海文堂書店がなくなるなんて思ってもみませんでした。


さて、『おかしな本棚』の写真には作者もタイトルも知らないけれど、なんとなく惹かれる本がいくつか飾られていました。で、その中の一つが上林暁の『夏暦』でした。

上林暁? 一体どういう読み方をするのかもわからない。

ちなみにその隣には『麦秋』などのシナリオを収録した小津安二郎・野田高梧の『お茶漬の味 他』が並べられていたのも、後から考えてみればなんとも運命的。

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by hinaseno | 2018-05-15 13:30 | 文学 | Comments(0)