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by hinaseno

塩屋で「Walk With Me」(その1)


僕は「香り ’77」など未発表音源満載のCD-4から聴き始めたんですが、そこに「1977 Original Album Karaoke」が収録されていたこともうれしかったですね(全曲でないのはなぜ?)。

とりわけよかったのが「Walk With Me」。

この曲、やっぱりいいですね。

『夢で逢えたら』のアルバムで一番好きなのはなんといっても「The Very Thought Of You」なんですが、今回改めて『夢で逢えたらVOX』に収録された「Walk With Me」を何度も聴いているうちに、この曲のことがますます好きになってしまいました。


ところで『夢で逢えたらVOX』には全部で6つのバージョンの「Walk With Me」が収録されています。

オリジナルバージョン、ONKIO HAUS MIXバージョン、’87 吉田保Mixバージョン、オリジナルバージョンのカラオケ、’87 吉田保Mixバージョンのカラオケ、そして驚きのTake 1バージョン。

「Walk With Me」についてはこの日この日のブログですでに書いているので、今回はいろんなバージョンの話でも書いてみようかと思っていたら、あることがきっかけでちょっとびっくりするようなことがわかったんですね。それが上のタイトルになっているわけですが、もちろんなんのこっちゃ、ですね。


その前に例の「We Love Celia」に収められた大瀧さんによる「Walk With Me」の解説を紹介しておきます。


 このアルバムでの“通好み”の一曲。(ロンバケでいうなら「スピーチ・バルーン」)
 C・キング、B・マン、E・グリニッジのアルドン系では先輩格の“ニール・セダカ”。この人を入れないとアルドン系は片・手落ちになります。(NOT片手・落ち)
 サスガに“ジュリアード出身”だけあってカシコイ曲作りをする人です。
 私はこの人のB面が好きで、そこで選んだのが「悲しきクラウン」のB面。(邦題は「二人の並木径」。因みにこれはサム・クックの「You Send Me」を下敷きにした曲です。何も“下敷き”は日本人の専売特許ではない)
 丁度この頃、セダカは来日していて、この曲を(同じビクターということで)佐川ミツオにプレゼントしています。(このエピソードは『ミュージック・ライフ』で知りました。当時はワタシは中学2年)
 アメリカではジミー・クラントンが、アルバムの中でカバーしています。(こちらのバージョンのアレンジもこのアルバムでは加味しました)
 セダカ、佐川、クラントンと全員“男性”で、この曲を“女性”が歌ったのは多分このシリア・バージョンが世界で初めてではないかと思います。
 ボーナス・トラックとして吉田保さんによる86年ミックスを入れたのは、ヴォーカルの“エコーの付加度”による印象の違いを味わって頂きたかったのです。
 笛吹銅次バージョンは、ほぼノー・エコーですから異常に“オン”に聞こえます。生々しさからくる気恥ずかしさを感じるかもしれませんが、それが正直な印象にもなり、写真で言えば“クロース・アップ”の趣があって、思い入れの強い人にとってはこのバージョンがヨイでしょう。
 一方、吉田保さんのバージョンは、エコーが深い分心地好く、コーラスも厚く聞こえ、音楽的な“一体感”があり、一般の人も安心して聴ける作りになっています。(歌が“ウマク”聞こえますし(^_^))その分、やや“遠景”という印象も受けます。
 《“寄り”と“引き”》
 “同じ”オケでも、ミックスで全く別の印象を持たせることが“可能”なのです。(“お好み”でお召し上がり下さい)


最初に「アルバムでの“通好み”の一曲。(ロンバケでいうなら「スピーチ・バルーン」)」と書かれています。確かにこれはアルバムを何度も聴き続けているうちにじわっと良さがわかってくる感じの曲なんですね。


作曲者はニール・セダカ。「悲しきクラウン」のB面の曲。いかにもB面らしい曲です。解説で大瀧さんは「私はこの人のB面が好きで」と書いていますが、これは別の解説でも同じことを書かれたのを読んで、で、僕は『ニール・セダカ B-side collection』というCDを作ったんですね。これ、とってもいいんだな。

そういえば『夢で逢えたら』の「Walk With Me」の次に収録された大瀧さん作曲の「こんな時」の下敷きになっているのはやはりニール・セダカのB面の曲である「I Must Be Dreaming」。ちゃんとつなげていますね。


さて、本当はここで大瀧さん自身がミックスした2つのバージョンと吉田保さんのミックスしたバージョンの印象の違いなど(《“寄り”と“引き”》のこと。あるいは待望のONKIO HAUS MIXのこと)を話すつもりでいたんですが、昨日気がついたびっくりな話に。


話は僕の大好きな海街である塩屋のことに。

塩屋といえば先日、余白珈琲さんがこの3月の初めに塩屋に引っ越されたこと、そこで早くもいろんなつながりを作っていることを少し書きましたね。気候も良くなってきたので、そろそろ訪ねて行きたいと思っているところです。


一昨日、余白珈琲さんのInstagramを読んだら、あのグッゲンハイム邸で珈琲を淹れたと。なんだか自分のことのようにうれしくなってしまいました。

グッゲンハイム邸ではいろんなライブ・イベントが行われているんですが(前にも書いたように僕がグッゲンハイム邸に関心を持ったのはここで大好きな青葉市子さんがライブをしたから)、余白珈琲さんが珈琲を入れた日にライブをしていたのがMy Bubbaという女性デュオ。

My Bubbaというグループは知らなかったのでYouTubeでチェックしたら、これがとってもいいんですね。何ともいえない空気感。たとえばこんな曲とか。




こういうのが身近に聴ける場所があるなんて最高ですね。グッゲンハイム邸の建物も、庭も素晴らしいし、なによりも目の前に海が広がっているし。ああ、うらやましい。


で、ふとグッゲンハイム邸でどんなイベントがあるのかと思って調べたら、イベント・カレンダーというのがあったんですね。それを見ていたら…。


まず、目をとめたのが4月5日のイベント。あの柴田元幸さんが来るんですね。行きたいなあ。

で、次の5月のカレンダーを見たらそこにびっくりするような名前を発見。


佐川満男!


by hinaseno | 2018-03-30 12:36 | ナイアガラ | Comments(0)