『夢で逢えたら』の話がいつまで続くのかわからないので、ときどきは別の話を。後回しにしているうちに忘れてしまう可能性もあるので。
先日「詩ぃちゃん」を紹介した時に触れた木下杢太郎の「珈琲」という詩のこと。これが収録された本を手に入れようと、最初は現在出ている岩波文庫の『木下杢太郎詩集』にしようかと思ったんですが、大正8年にアララギ発行所から出版された『食後の唄』という詩集の装幀が素敵なことがわかり、それを手に入れようとしたのはいいけれど、値段が高すぎで無理だなと。ところがその復刻版が出ていたことがわかったんですね。ってことでそちらを入手しました。
届いたらとってもかわいらしい本(装幀は小糸源太郎)。先日届いたばかりの塩屋で焼かれた余白珈琲さんの豆を挽いた珈琲を飲みながら毎朝少しずつ読んでいます。いい香り。香り、伝えたいです。
これが「珈琲」の詩。中も最高です。昔はこんなにも心のこもった本作りがされていたんですね。
「珈琲」の次には「五月」と題された詩があって、この詩もよかったので貼っておきます。郊外を歩いたときの風景を描いた詩。こういう詩、大好きです。木山捷平にもそういう詩が多いですね。
そういえば「五月」といえば世田谷ピンポンズさんにも「五月」という曲があって、先日のライブでもアンコールで歌われました。五月はピンポンズさんの誕生月ですね。