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by hinaseno

「三月の便り」(その2)


ブログ、書きかけては中断が続いて、ちょっと日が経ってしまいました。あれからもう5日もたったんだな。記憶からすっかり飛んでしまったものもあれば、急に蘇ってくるのもあって、どんな順序で書いていいやら。曲順も飛んでしまったので、印象に残っていることだけ書き連ねます。


まずはライブの開演直前のこと。

天井に貼っていた飾り付けがポロリと下に。それを背の高いゆずぽんさんが軽くジャンプしてうまく取り付けたんですね。見ていた人から大きな拍手と歓声があがる。


さて、いよいよピンポンズさんの登場。

「三月の便り」(その2)_a0285828_12461222.jpg


1曲目は予想通りというか期待通りに「早春」。小山清が昭和25年に書いた「春」という随筆を下敷きにして作った曲ですが、個人的にはピンポンズさんの曲の中で口ずさんだ回数がもっとも多い曲になっています。特に3月になったら、自然に口をついて出てきますね。他のおひさまの常連さんも、きっと同じはず。


曲が終わって拍手が起こったときにピンポンズさんからこんな言葉が。

「さっきゆずぽんが飾り付けをつけた時の拍手の方が何倍も大きかったですね」と。

見てたんですね、ピンポンズさん。

もちろん拍手の大きさがそれぞれの感動や喜びの度合いを表しているわけではないことくらいはピンポンズさんもわかっていてのこと。

でも、とりあえずこれで緊張はほぐれたようです(その後も拍手の音は小さかったけれど。シャイな人が多かったみたいですね)。


次に歌ったのが「喫茶ボンボン」。

ここから喫茶店、珈琲関係の曲が5曲ほど続きました。これはこの日初めてピンポンズさんのライブを見に来た余白珈琲さんへの贈り物でもあったようです。お二人は前日に、あの塩屋で入籍をされたんですね。


そういえば、ちらっとですが、現在新しいアルバムの制作を始めたと言っていました。内容については話されませんでしたが、何度も書いているように喫茶店、珈琲関係を集めたアルバムを作ってくれたら最高なんだけど(そうでなかったら失望するってわけではありません)。


喫茶店、珈琲関係の曲の流れで、もちろん「喫茶大陸」も歌われました。これは姫路の人への贈り物。でも、姫路とか関係なく本当にいい曲です。次のアルバムには絶対に入りますね。

そういえば曲を歌う前に、この曲は南沙織さんか太田裕美さんに歌ってもらったらいいんですがと話されてびっくり。その言葉のせいなのか、前回よりもかなり可愛らしい感じの歌い方に聞こえました。


そしてこの次に披露されたのが新たに姫路の喫茶店をモチーフにして作られた新曲。ライブで最もどよめきが大きかった気がします。僕も「おおーっ」となりました。

タイトルは「回転展望台」。

姫路の手柄山遊園にある回転展望台にある手柄ポートとよばれる喫茶店を歌にしたんですね。この喫茶店、この3月で閉店とのこと。何度も目にしていましたが、結局一度も行かなかったな。

2番にこんな歌詞が出てきます。


ねぇ貴方 見えるかしら?
煤けてもう動かないあのモノレール

この手柄山手柄山遊園へは昔姫路駅からモノレールが走っていたんですが、運行されたのはほんの8年ほど。でも、当時走っていたモノレールや橋脚は今も残っているんですね。橋脚はまるで古代の遺跡のよう。しかもその橋脚、あの船場川沿いに並んでいるんですね。こんな感じに。

「三月の便り」(その2)_a0285828_12465627.jpg


向こうに見えるのが手柄山です。


というわけでその「船場川」も、いつものおきまりのMCとともに披露されました。勝手に自分への贈り物だと思っていますが、これも姫路への贈り物。考えてみたら、ピンポンズさんと小山清展でお会いしてから5年になりますが、姫路の歌がいくつも生まれました。おひさまゆうびん舎の窪田さんの大好きな小山清の作品を元にして作られた曲も、ある意味では姫路の歌と言えますね。


そういえばその小山清の作品を元にして作られた3部作「早春」「かぜのたより」、そして「『落穂拾い』を読んで作った歌」を、今回初めて一度に全部聴くことができました。もちろん7周年を迎えたおひさまゆうびん舎の窪田さんへの贈り物ですね。

「『落穂拾い』を読んで作った歌」は前回は「(仮)」が付いていたんですが、どうやら正式なタイトルになったようです。歌の最後にはこんな言葉が出てきます。


 誰かに贈物をするような心で歌が書けたらな
 誰かに贈物をするような心で歌が歌えたらな

この曲に限りませんが、まさにこの詞のままの曲。例によって後ろの方では嗚咽が…。


さて、今回のライブで僕が一番嬉しかったのは吉田拓郎のこの曲のカバーを聴けたこと。




「今日までそして明日から」という曲。

実はこの曲、おひさまゆうびん舎で益田ミリさんの『今日の人生』のイベントをやったときに何か記念にと思って作ったCDの1曲目に入れていたんですね。吉田拓郎の中ではとりわけ好きな曲で、いつかピンポンズさんにカバーしてもらえたらとは思っていたんですが、それが実現したので正直うるうるしてしまいました。


あとで、この曲のこと(CDの1曲目に入れたこととかピンポンズさんにカバーしてもらいたいとかといったこと)をブログに書いていたっけと思って調べたら何も書いていませんでした。


吉田拓郎の「今日までそして明日から」はピンポンズさんがフォークに目覚めた曲とのこと。曲もいいけど詞も素晴らしいですね。

とにかく感激してしまって、ここから後(前も)の記憶が完全に飛んでしまいました。アンコールで何を歌ったかも覚えていない。でも、それでいいんですね。とにかく最高に素敵な時間を過ごさせてもらいました。

来年のおひさまゆうびん舎の8周年にもぜひライブをやってください。必ず行きます。


by hinaseno | 2018-03-15 12:49 | 雑記 | Comments(0)