というわけでアレの話に。
「アレ」というのはこれです。
『ゴー!ゴー!ナイアガラ』の裏ジャケに描かれているイラスト。
そう、Jack Tones(ジャック・トーンズ)。
僕が死ぬほど好きなボーカル・グループ。メンバーは宿霧十軒、我田引水、ちぇるしい、金田一幸助の4人。
変な名前の人ばかりですが、実はすべて大瀧さんの変名。ジャック・トーンズというのは大瀧さんの一人多重コーラスによる架空のグループのこと。
大瀧さんの一人多重コーラス(ジャック・トーンズ)についてはこの日のブログから7回ほど書きましたが、一番言いたかったのはその最後の7回目に書いたこと。
ということです。
その白眉がこの「ペパーミント・ブルー」のコーラス。
大滝さんの歌う「Tシャツに口紅」で一番興奮したのは、そのエンディングで、「ペパーミント・ブルー」に聴かれるのとまったく同じコーラスが聴こえてきたことでした。
大瀧さんの歌う「Tシャツに口紅」だけでも感涙ものだったのに、さらにそれに大瀧さんの一人多重コーラスがつけられていたとは。びっくりというか何というか。
大瀧さんの声ももちろん大好きですが、その声が重ねられた大瀧さんの一人多重コーラス(ジャック・トーンズ)の大ファンなので、それが聴こえてきたときには鳥肌が立ちました。
この「Tシャツに口紅」(と、やはりラッツ&スターの歌った「星空のサーカス」)の一人多重ボーカルについては『レコード・コレクターズ』4月号に掲載された鈴木雅之さんのインタビュー(聞き手は能地祐子さん)で少し語られています。
それによると、大瀧さんはレコーディングのときにラッツ&スターのメンバーの一人一人にどう歌うかを教えるために、コーラスのパートを1本ずつ吹き込んだガイド・ボーカルのようなものを作っていたようで、どうやらそれが入れられていたようです。
ポイントはそれを作った時期。
大瀧さんは1983年の1月から『EACH TIME』のレコーディングを開始しています。で、2月から3月にかけて録音したのが一人多重コーラスを使った「1969年のドラッグレース」、「恋のナックルボール」、「ペパーミント・ブルー」、「魔法の瞳」などの曲(ちなみに「ペパーミント・ブルー」が録音されたのは3月11日)。
で、一旦制作の中断を決定したときにラッツ&スターの話が来ます。「Tシャツに口紅」のレコーディングが7月1日となっているので、曲作りは6月じゅうに行なわれたはず。
つまり「Tシャツに口紅」のガイド・ボーカルは『EACH TIME』で久しぶりに一人多重コーラスをやって、その録音の仕方を含めていろんなノウハウをつかんで間もない時期に録音されていたわけです。
大瀧さんが歌った「Tシャツに口紅」のリード・ボーカルの部分に関しては、声の感じから『EACH TIME』の数年後ではないかと思っているのですが、バックの一人多重コーラスは『EACH TIME』制作中に録音されたもののはずなので、まさに『EACH TIME』そのもの。
試しに「Tシャツに口紅」のエンディングのコーラスを聴いて続けて「ペパーミント・ブルー」のイントロのコーラスを聴いてみてください。テイストが全く同じです。泣けます。
ところで、アマチュアの頃から大瀧さんの大ファンだった鈴木雅之さんはインタビューでこんなことを言っていました。
いい話ですね。
メンバーの誰かが着ていたジャック・トーンズのTシャツに口紅が付いたりしたことはあるんでしょうか。
「アレ」というのはこれです。
『ゴー!ゴー!ナイアガラ』の裏ジャケに描かれているイラスト。
そう、Jack Tones(ジャック・トーンズ)。
僕が死ぬほど好きなボーカル・グループ。メンバーは宿霧十軒、我田引水、ちぇるしい、金田一幸助の4人。
変な名前の人ばかりですが、実はすべて大瀧さんの変名。ジャック・トーンズというのは大瀧さんの一人多重コーラスによる架空のグループのこと。
大瀧さんの一人多重コーラス(ジャック・トーンズ)についてはこの日のブログから7回ほど書きましたが、一番言いたかったのはその最後の7回目に書いたこと。
『EACH TIME』は『GO! GO! NIAGARA』以来、Jack Tonesが大活躍していたアルバムだった
ということです。
その白眉がこの「ペパーミント・ブルー」のコーラス。
大滝さんの歌う「Tシャツに口紅」で一番興奮したのは、そのエンディングで、「ペパーミント・ブルー」に聴かれるのとまったく同じコーラスが聴こえてきたことでした。
大瀧さんの歌う「Tシャツに口紅」だけでも感涙ものだったのに、さらにそれに大瀧さんの一人多重コーラスがつけられていたとは。びっくりというか何というか。
大瀧さんの声ももちろん大好きですが、その声が重ねられた大瀧さんの一人多重コーラス(ジャック・トーンズ)の大ファンなので、それが聴こえてきたときには鳥肌が立ちました。
この「Tシャツに口紅」(と、やはりラッツ&スターの歌った「星空のサーカス」)の一人多重ボーカルについては『レコード・コレクターズ』4月号に掲載された鈴木雅之さんのインタビュー(聞き手は能地祐子さん)で少し語られています。
それによると、大瀧さんはレコーディングのときにラッツ&スターのメンバーの一人一人にどう歌うかを教えるために、コーラスのパートを1本ずつ吹き込んだガイド・ボーカルのようなものを作っていたようで、どうやらそれが入れられていたようです。
ポイントはそれを作った時期。
大瀧さんは1983年の1月から『EACH TIME』のレコーディングを開始しています。で、2月から3月にかけて録音したのが一人多重コーラスを使った「1969年のドラッグレース」、「恋のナックルボール」、「ペパーミント・ブルー」、「魔法の瞳」などの曲(ちなみに「ペパーミント・ブルー」が録音されたのは3月11日)。
で、一旦制作の中断を決定したときにラッツ&スターの話が来ます。「Tシャツに口紅」のレコーディングが7月1日となっているので、曲作りは6月じゅうに行なわれたはず。
つまり「Tシャツに口紅」のガイド・ボーカルは『EACH TIME』で久しぶりに一人多重コーラスをやって、その録音の仕方を含めていろんなノウハウをつかんで間もない時期に録音されていたわけです。
大瀧さんが歌った「Tシャツに口紅」のリード・ボーカルの部分に関しては、声の感じから『EACH TIME』の数年後ではないかと思っているのですが、バックの一人多重コーラスは『EACH TIME』制作中に録音されたもののはずなので、まさに『EACH TIME』そのもの。
試しに「Tシャツに口紅」のエンディングのコーラスを聴いて続けて「ペパーミント・ブルー」のイントロのコーラスを聴いてみてください。テイストが全く同じです。泣けます。
ところで、アマチュアの頃から大瀧さんの大ファンだった鈴木雅之さんはインタビューでこんなことを言っていました。
大滝さんは自分の一人アカペラのときは”ジャック・トーンズ”っていう名義にしていたでしょ。キング・トーンズになりきれないジャック・トーンズ。『ゴー!ゴー!ナイアガラ』の裏ジャケにジャック・トーンズがコーラスしている絵が描いてあったのね。その絵をそのままプリントしてそこに”Doo Wop”って書いてシャネルズのTシャツを作ってたんですよ、俺たち。
いい話ですね。
メンバーの誰かが着ていたジャック・トーンズのTシャツに口紅が付いたりしたことはあるんでしょうか。