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by hinaseno

サンディもシェリーもウェンディも、僕の彼女とは比べものにならない(その5)


ブライアン・ウィルソンの自伝的映画『ラブ&マーシー』を観終えました。映画にはビーチ・ボーイズのメンバーをはじめよく知った人たちが何人も登場。みんなびっくりするほどそっくり。もちろん僕などの昔からのファンが何度か見てきたはずの写真や映像をもとにして、同じような服装で同じようなヘアースタイルにしたのだとは思いますが、キャロル・ケイとかヴァン・ダイク・パークスなんて似すぎ。本人も観たら笑ったでしょうね。

映画の物語の中心は『ペット・サウンズ』から『スマイル』を制作する過程でブライアンが精神的に破綻していく時期、年代でいえば1964年後半から1967年にかけての時期と、初のソロ・アルバムである『Brian Wilson』(1988年発売)を制作していた時期。いずれもブライアンの歴史の中では光と闇が最も濃い時期。でも、ユージン・ランディさんが生きていたら絶対にこんな映画は作らせないでしょうね。

いろんな人たちが登場する中で、今、ブログで書いている話につながる”あの人”が登場するかなと思っていましたが、残念ながら”あの人”は出てきませんでした。両方の時期に関わってる人ではあったので期待はしていましたが、彼を出すと話は細かくなり過ぎます。
その彼の名は...って、別に引っぱるほどのことでもないけど、また後にということで。
昨年後半にその人のことをずっと調べていたので、今回のビーチ・ボーイズのアルバムで”それ”に気づいたときには、わおっ!でした。

さて、前回の話の続き。
オリジナルのクリスタルのバージョンで”ジョニー(Johnny)”という名前が出てくるその瞬間、今回リマスターされた『BEACH BOYS’ PARTY! UNCOVERD AND UNPLUGED』に収録された音源を聴いていたら、以前の音源では聴き取りにくかったブライアンの声がはっきりと聴こえました。
「サンディ、ライト?」

これ、以前の音源ではあまりはっきりは聴こえないんですね。前日貼ったこれもよっぽど耳を澄まさないと聴き取ることができません。



英語に直せば“Sandy, Right?”
で、メンバーは
Sandy, oh, not like my babyとコーラスで続けます。

この部分、ネットで歌詞を調べると、どれもサンディ(Sandy)ではなくシンディ(Cindy)。”Cindy”といえばビーチ・ボーイズには、カバーですが「Cindy, Oh Cindy」というのがあって、たぶんその先入観からだれかが”Cindy”にしてそれが一般化したんだろうと思います。
確かにメンバーのコーラスだけを聴くと”Cindy”にも聴き取れますが、ブライアンがその前に出した指示はどう聴いても”Cindy”ではなく”Sandy”。間違いないはず。
そして次にブライアンが出してきた名前がこれでした。
「シェリー」

これはどのサイトの歌詞でも“Sherry”。
”Sandy”と“Sherry”!
by hinaseno | 2016-02-05 13:12 | 音楽 | Comments(0)