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by hinaseno
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サンディもシェリーもウェンディも、僕の彼女とは比べものにならない(その2)


木山捷平の未刊行作品集、まずは未刊行随筆集である『行列の尻っ尾』をちょこちょこと。昨夜読んだのは「古里」という作品。
「古里」というのはもちろん現在の岡山県笠岡市の新山のこと。でも、この作品には新山の「に」の字も出てきません。話の内容も本当の話なんだか作り話なんだかよくわからない。ただ、この話に出てくる家の近くのお寺というのは、「うけとり」をはじめ木山さんのいろんな作品の舞台になっている長福寺。物語はたぶん戦争の武器製造のために差し出されてしまったこの長福寺の梵鐘の再鋳に関する話から始まります。でも、話は例によってあっちへ行ったりこっちへ行ったりで、あの話はどうなったの、なんですが。
ちなみにこの梵鐘は一昨年に行ったときに撮ったこの写真の右の方に写っている鐘楼につるされているものですね。
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さて、昨日の話の続き。
ビーチ・ボーイズの『BEACH BOYS’ PARTY! UNCOVERD AND UNPLUGED』 disc 2の19曲目の音源。
ブライアンのコードの指示の後で演奏されるのは「There's No Other (Like My Baby)」。フィル・スペクターがプロデュースしたクリスタルズの歌った曲のカバーですね。この曲は正式盤の『パーティー!』にも収録されています。アップテンポの曲が多いなかで、「Devoted To You」と「There's No Other (Like My Baby)」だけがバラード。

大瀧さんは1976年9月13日に放送された「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のバラード特集で、オリジナルのクリスタルズのバージョン、そしてビーチ・ボーイズのカバーを続けてかけています。
というわけでこの2曲を貼っておきます。曲を書いたのはフィル・スペクターとリロイ・ベイツ。本当にいい曲です。
まずはクリスタルズの「There's No Other (Like My Baby)」。



そしてビーチ・ボーイズの「There's No Other (Like My Baby)」。



曲をかけた後の大瀧さんのコメント。

ビーチ・ボーイズ、「There's No Other」でした。
『ビーチ・ボーイズ・パーティー!』っていうLPがありまして、生ギター一丁でみんな、せーのーで遊んでるアルバムなんですけどね。あの頃出た頃は、かなりファンの顰蹙をかいました(笑)。手を抜いたなんてことを言われました。でも、今、聴き返すとね、結構面白いんでね。生ギター一丁だけであれだけのハーモニーね、遊びながらやれるというのはかなりのもんでね。
それからビーチ・ボーイズはスペクターの曲をたくさんカバーやってますね。「I Can Hear Music」とか「Then I Kissed Her」とかね、やってますけども、この『パーティー!』ではクリスタルズのデビュー曲であるところの「There's No Other」をやってましてね。
僕は『パーティー!』のアルバムを聴いたときに、一番この曲が耳に残りました。

うん、僕もやはり『パーティー!』でいちばん好きなのは「There's No Other (Like My Baby)」。ブライアンのソロの後、サビでビーチ・ボーイズのメンバー全員のコーラスが出てくるところは何度聴いても鳥肌が立ちます。

というわけで、もともと好きなこの曲だったのですが、昨日紹介したdisc 2の19曲目に入っていた音源は、まさにリハーサルの最初の段階が収録されていたんですね。一応、この音源のタイトルになっている「Tune It Like This」というのは「こんなふうにチューニングして」ということ。
ギターを演奏するカールかアルにブライアンがコードの指示を出しながら試しに歌っている様子や「Tune It Like This」という言葉から、どうもこれはブライアンがギターを弾きながら歌っているようです。

ところで、「B-flat to G minor」とか「Tune It Like This」という言葉は2013年に出た『Made In California』に収められた「There's No Ohter (Like My Baby) (2012 "Unplugged" Mix With Party Session Intro)」と題された音源の1:10秒あたりから聴けるのですが、その音源ではその後は正式版の『パーティー!』に収録されているバージョンが歌われています。でも、実際にはその前に指示を出しながらブライアンひとりによる弾き語りが録音されていたのが『Made In California』ではカットされていたわけです。

この音源は他のメンバーのコーラスが出てくるとことで止まっているので、ブライアンの弾き語りを堪能できます。しかもブライアンの歌い方がなんとも優しい。
ということで、これが聴けただけでもこのCDを買った甲斐がありました。

で、改めて「There's No Other (Like My Baby)」を聴いていたら、いろいろと面白いことに気づくことになりました。今まで何度も聴いていたのに、ですが。
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by hinaseno | 2016-02-01 12:52 | 音楽 | Comments(0)