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by hinaseno
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サンディもシェリーもウェンディも、僕の彼女とは比べものにならない(その1)


幻戯書房から待望の新刊、木山捷平の未刊行作品集『行列の尻っ尾』『暢気な電報』が発売されました。そして、結局映画館で観ることのできなかったブライアン・ウィルソンの自伝的映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』のDVDも発売。それぞれ、また改めて感想などを書きたいと思います。

今日とりあげるのは昨年暮れに発売された(実際に発売されたのは11月始め。でも自宅に届いたのは12月半ば)ビーチ・ボーイズの『BEACH BOYS’ PARTY! UNCOVERD AND UNPLUGED』という2枚組のCDのこと。1965年の暮れに発売された『パーティ!』の50周年盤ですね。僕の「2015年の3枚」に入ったはずの1枚です。
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『パーティー!』は1965年の8月と9月にロサンゼルスのウェスタン・レコーダーズのスタジオで疑似パーティのようなものを開いて、ほとんど即興で演奏したものを収録したアルバム。今回発売されたCDには『パーティ!』には収録されなかった曲や別テイク、あるいは会話などをどっさりと収録しています。
『パーティ!』というアルバムをはじめて聞いたときには何ともイージーな感じがして、あまり好きではなかったというのが正直な話。でも、ある頃からじわじわと好きになってきました。次作である『ペットサウンズ』が緊張感みなぎっているのに対して、『パーティ!』はメンバーのみんなが心から楽しんでいるのが伝わってきて、そのくつろいだ雰囲気というのが何ともいいんですね。だからといっていい加減にやっているかというと、そこは最高の時期のビーチ・ボーイズ。即興でも見事なハーモニーを聴かせてくれます。特にブライアンとマイク・ラブによるエヴァリー・ブラザーズの「Devoted To You」のカバーは最高に素晴らしい。



今回、未発表音源をいろいろ聴いてみて改めてビーチ・ボーイズというグループやブライアン・ウィルソンという人のすごさを知るとともに、ますますビーチ・ボーイズのことが好きになってしまいました。ってことで、僕のCDのターンテーブルにはずっとこのCDが載ったまま。
ところで、村上春樹も以前何かでこの『パーティー!』がとても好きだと書いていたことがあったので、今頃はこの『BEACH BOYS’ PARTY! UNCOVERD AND UNPLUGED』の未発表音源を聴きつつ、木山捷平の未刊行作品集を読んでにこにこしているところかもしれません。こういうことをやっているのは村上さんと僕くらいだろうなと秘かに考えています。

さて、このCD、収録されている曲のほとんどはカバー。ビートルズの曲が4曲、ボブ・ディランの曲が3曲もカバーされていることが注目されるのかもしれませんが、今回、一番驚いたのはリーバー&ストーラーの曲が4曲もカバーされていたこと。ドリフターズやディオンに歌われた「Ruby Baby」、コースターズの前身のロビンズに歌われた「Riot In Cell Block No. 9」と「Smokey Joe's Café」、そしてコースターズの「One Kiss Led To Another」。いずれも正式な『パーティ!』には収録されていない曲ばかり。
プロデューサーであるブライアンはやはりリーバー&ストーラーが相当お気に入りだったようです。ここ数年、僕自身の中でもリーバー&ストーラーに対する評価がどんどん高まっていたので、これは本当にうれしい発見でした。

でも、今回のアルバムで一番のお気に入りはdisc 2の19曲目、CDでは「Dialog: Tune It Like This」と題されているものでした。もちろん未発表音源。
ブライアンのカールあるいはアルに対してのギター・コードの指示から始まります。
「BフラットからGマイナーに行って...」

by hinaseno | 2016-01-31 15:34 | 音楽 | Comments(0)