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by hinaseno

ジュリー・ロンドンのCDを大人買いしたわけは...


スナッフ・ギャレットのリバティ・サウンドを代表するアーティストといえば何といってもボビー・ヴィーとゲイリー・ルイス&プレイボーイズ。
アレンジャーを見るとボビー・ヴィーは基本的にアーニー・フリーマン、そしてゲイリー・ルイス&プレイボーイズはレオン・ラッセル。プロデューサーであるスナッフ・ギャレットの嗜好というものがはっきりと表れていて両方に共通するものがありながら、きらびやかさの表現の仕方においてそれぞれに個性があるように思います。
昔はどちらかといえばレオン・ラッセルがアレンジした方を好んでいましたが、最近はアーニー・フリーマンの方に惹かれるようになっています。元々ジャズ畑にいた人なので、どこかジャジーな感じがありますね。

スナッフ・ギャレットがプロデュースしてアーニー・フリーマンがアレンジしたもので、ぜひ紹介したいのがジュリー・ロンドンのこのアルバム。
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『The Wonderful World of Julie London』。発売は1963年。
このアルバムの1曲目に収められているのが「I'm Coming Back To You」という曲。ボビー・ヴィーのサウンドを少しだけソフトにした感じですが、いかにもスナッフ・ギャレットという曲。途中の3連が最高です。



作曲者はスキーター・デイヴィスの大ヒット曲の作者であるアーサー・ケント。この人、そんなに作品は多く残していないみたいですがいい曲を書きます。で、この曲はシングルカットされていてそのB面に収録されているのがこの「When Snow Flakes Fall In The Summer」。バリー・マンとシンシア・ワイルの曲です。



CDの解説を見ると、作詞バリー・マン、作曲シンシア・ワイルとなっていて、おいおい、って感じですが、解説を書かれている高田敬三さんはジャズの方の専門家なのでポップスの方には詳しくないようですね。

このアルバム、コール・ポーターのスタンダードを2曲カバーしている一方で、エルヴィスにヒット曲を提供していたドク・ポーマス=モート・シューマンの曲を2曲も収めていて、新しいファン層をつかもうとしているのがよくわかります。

最後にこのアルバムには収録されていない2枚のシングル曲を。いずれもスナッフ・ギャレット・プロデュース、アーニー・フリーマンのアレンジ。
まずは「I Want to Find Out for Myself」。「I'm Coming Back To You」の次のシングルですね。曲は「I'm Coming Back To You」と同じアーサー・ケント。これも。いかにもという曲。



で、同じ1964年に出たのが、ジャック・ケラー作曲のこの素晴らしい「We Proved Them Wrong」。



達郎さんの「サンデー・ソングブック」のジャック・ケラー特集でかかった曲ですね。この曲が収められたCDを特典としてもらうためにジュリー・ロンドンのCDを大人買いしました。
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Commented by desire_san at 2016-01-09 10:05
遅ればせなが、新年おめでとうございます。
よき新春をお迎えのことと、お喜び申し上げます。
今年もたくさんの美しい美術。芸術を楽しみたいと思います。
新年にちなんで京都の舞妓さん、芸妓さんの写真をアップしました。
合わせてマーラーとクララ・シューマンの話題もアップしました。
ご笑覧いただければ幸いです。
本年もよろしくお願い申しあげます。
by hinaseno | 2015-12-27 12:24 | 音楽 | Comments(1)