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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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僕が”出会った”3冊の本のこと


昨日聴いた「ゴー!ゴー!ナイアガラ」は101回目と102回目。少し前から放送時間が30分に短縮されてしまったので、聴くペースも上がってどうやら今年中に全部聴けそうな気がします。
内容は100回記念DJパーティの続き。大瀧さんとリスナーとの関係を知ることができて、とても楽しいものがあります。
102回目のゲストはシリア・ポールさんと布谷文夫さん。大瀧さんがプロデュースしたシリア・ポールさんのアルバムが完成したばかりのときなので、会場にいた人はその場で初めてシリア・ポールさんの曲を聴くことになります。不思議なもので、僕も初めて聴く気分になってしまって、最初に「夢で逢えたら」が流れたときには胸がいっぱいになってしまいました。
で、大瀧さんは会場に来ていたリスナーの前で、シリア・ポールさんと布谷文夫さんとの3人で『ナイアガラ・トライアングルVol.2』のアルバムを作りますと一言。この幻の『ナイアガラ・トライアングルVol.2』構想の話、噂には聞いていましたが、こんなにはっきりと公言していたとは。でも、結局はこの3人での『ナイアガラ・トライアングルVol.2』は実現しなかったのですが。

さて、話はころっと変わって、大瀧さんが「本との出会い」について書かれていたので、僕の「本との出会い」を書いてみようと思います。
大瀧さんは「本との出会いっていうのも、人との出会いと同じだね」と書かれていますが、まったくその通り。そして本との出会いが人との出会いをつくり、人との出会いがまた本との出会いをつくることがあります。
そういう意味で僕が”出会った”本として選ぶのはこの3冊。
僕が”出会った”3冊の本のこと_a0285828_1361592.jpg

”出会った”順に左から、
『子どもは判ってくれない』内田樹著(洋泉社 2003年10月)
『レンブラントの帽子』バーナード・マラマッド(夏葉社 2010年5月)
『木山捷平全詩集』木山みさを編(三茶書房 1987年8月)

内田先生の『子どもは判ってくれない』との出会いはこの日のブログに書いています。この出会いがどう発展したかもその後何回かに渡って書いていますね。この本との出会いがなければ「ゴー!ゴー!ナイアガラ」と出会うこともありませんでした。

『レンブラントの帽子』は装幀が和田誠さんだったというのがポイント。もちろん和田誠さんが装幀をされているから何でも手に取るわけではありません。たぶん毎日新聞の書評欄で写真付きで紹介されていて、その書評を読んでひとり出版社の夏葉社を知りました。夏葉社を知って最初に買ったのが関口良雄さんの『昔日の客』で、ここからまた信じられないようなつながりが起きることになります。そのことはここに書いていますね。ちょうど「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のシリア・ポールさんの特集(105回目と106回目の放送)を聴いたときでした。関口良雄さんの息子さんの直人さんが、大瀧さんとCMの仕事をされていて、しかもシリア・ポールさんに曲を書かれていたわけですから。その縁があったからこそ大瀧さんはシリア・ポールさんをプロデュースしたわけです。
しかも僕がそのことを知ったまさにその日に、シリア・ポールがゲストのときの「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の音源を送っていただいた石川茂樹さんの経営されるアゲインに関口直人さんがいらっしゃっていたというのがすごすぎますね。その石川さんは内田先生の中学時代の同級生。そしてお二人はやはりお二人の同級生である平川克美さんが当時経営されていた翻訳出版会社に勤められていたんですね。

そしてその夏葉社とのつながりからおひさまゆうびん舎、そして店の常連であったYさんと知り合い、そのYさんをきっかけにして知ったのが木山捷平。
木山捷平の名前を知ったちょうどそのころに出た村上春樹のエッセイに書かれていたのが三茶書房の『木山捷平全詩集』でした。三茶書房といえば、関口良雄さんの『昔日の客』を最初に出版したのも三茶書房。装幀はいずれも山高登さん。書けば切りがないほどのつながり。
ほとんどすべてが「たまたま」なんですね。

そして、この『木山捷平全詩集』に収められた「船場川」という詩との出会いによってこのブログははじまりました。
by hinaseno | 2015-10-03 13:11 | 文学 | Comments(0)