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by hinaseno

チェルシーから来た少年とチェルシーと呼ばれた少年


イギリスのAceからキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン・ソングブックの第4集が発売されました。Aceのソングブック・シリーズではこのコンビのものが一番多いですね。もうまもなくジェフ・バリー&エリー・グリニッチのほうも出るようですが、そちらは第3集。そちらも楽しみです。
さて、今回の作品集のジャケットはこれ。
チェルシーから来た少年とチェルシーと呼ばれた少年_a0285828_1139868.jpg

この日のブログで紹介した写真が、ほぼそのままの形でジャケットに使われたわけです。Aceのデザイナーの人が見てくれたのかな。

今回収録された曲もよく知った曲もあれば、よく知ってる曲の知らないカバーがあったり、そして初めて聴く曲もあったりと、とにかくハッピーな気分にさせられてしまいます。曲ごとの詳しい情報とふんだんに写真を取り入れたライナーノートも素晴らしくて、やはりAceは最高。最近はとんでもない廉価版が出ていますが、聴ければいいってものでもないですからね。今、わくわくさせられるのはAceだけになってしまいました。

「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でかかった曲もいくつか収録。今回は5曲(今までで一番多いはず)。いずれも音源は持っていますがAceの音で聴けるのはうれしい限り。大瀧さんも限りなくオリジナルに近いマスタリングをしたAceの音を高く評価していました。
特にうれしかったのはシレルズのこの「What A Sweet Thing That Was」と、



ドリフターズの「When My Little Girl Is Smiling」と、



そしてディオンの「This Little Girl」。



それから「ゴー!ゴー!ナイアガラ」ではかからなかったけどアール・ジーンの大好きな「Randy」もうれしい収録。



さて、今回のCDにも初めて聴く曲がいくつか。
一番驚いたのはTruly Smithという女性シンガーの歌うこの曲。タイトルは「The Boy From Chelsea」。時代の流れでおそらくキャロル・キング自身も職業作曲家としての限界を感じつつあった1967年の作品。最高に素晴らしい曲です。まだまだあるんですね。



ジェリー・ゴフィンの詞もいいですね。
街の小さなコーヒー・ショップに入ったら最高にキュートな顔の男の子に一目惚れして一遍に恋に落ちてしまったという、まるで60年代始め頃に書いたようなイノセントな風景を描いています。

チェルシーといえば大瀧さんの変名のひとつ。大瀧さんに捧げられたようなCDです。
by hinaseno | 2015-03-17 11:47 | 音楽 | Comments(0)