クリント・イーストウッド監督の『ジャージー・ボーイズ』のDVD(&ブルーレイ)が発売されて、ようやく映画を観ることができました。
この日をどれだけ待ちわびたことだろう。
感想はあまりにもたくさんありすぎて、とても書きれません。こういうのって映画を観た後でフォー・シーズンズのファンと何時間も語り合うというのがいちばんいいなと。でも、残念ながら、僕の周りにはフォー・シーズンズのファンはおろか、フォー・シーズンズというグループを知っている人すらいません(たぶん)。
映画を観て思ったのは、ここ数年はビーチ・ボーイズよりもフォー・シーズンズのほうを圧倒的に多く聴いていたのに、フォー・シーズンズのことをほとんど知らなかったということ。フランキー・ヴァリとボブ・ゴーディオ以外のメンバーの名前も知らなかったし、フォー・シーズンズという名前がボウリング場からとられていたことも知りませんでした。もちろんフランキー・ヴァリの家族にまつわるプライベイトなことも。
でも、そういうのは知らなくても、この映画を観て、フォー・シーズンズの音楽に一人でも多くの人が触れてくれたらなと思います。
演奏されるスタイルだけを見ると、同時期に活躍していたビートルズやビーチ・ボーイズに比べて一番古臭く感じますが、今の僕にとっては一番新しい音楽になっています。いろんな発見ばかり。
いくつか気に入ったシーンを。まずは思わず、わおっ、となったのは、フランキー・ヴァリとボブ・ゴーディオが自分たちのデモ・テープを売り込むためにあのブリル・ビルディングへ行ったシーン。カメラがブリル・ビルディングを1階から窓越しに中の様子を捕えています。
それからこのシーンも最高でした。
フォー・シーズンズが女性シンガー(Miss Frankie Nolanというアーティスト)のバックコーラスをしています。プロデューサーはもちろんボブ・クルー。服装、体つきも含めて本物そっくり。
で、最後にバックコーラスで普通に歌うのが耐えられなくなったフランキー・ヴァリが「ギャー」と大声を出したのが大笑い。大瀧さんのバック・コーラスをしていた頃の達郎さんを彷彿とさせます。
ちなみにこちらがオリジナル。曲はボブ・ゴーディオが書いていたんですね。いい曲です。
最後に、やっぱりこの映画の感想を一番聴いてみたかったのは大瀧さんでした。この映画を観た上でのアメリカン・ポップス伝が3月くらいに放送されていたんだろうなと。