昭和32年に制作された 村山新治監督『風の又三郎』を大晦日の晩に見ました。映画の冒頭、最初に映し出されたのがこれ。
ロケ地として協力した団体の中に「岩手県江刺町」の文字が。大瀧さんが小学校3年生のときに学校(梁川小学校)で観たのはまちがいなくこの映画でした。撮影された時期も大瀧さんの小学校時代とぴったり重なっています。
この映画はまさに大瀧さんの原風景が描かれているわけです。大瀧さんは絶対にそれぞれのシーンがどこで撮影されたか確認したはず。
映画はこのシーンからはじまります。
2頭の羊を世話している少年を別の少年が迎えにくるシーン。もう少し早くこの映画のことを知っていれば年賀状のデザインとして使ったのにって思ってしまいました。江刺町だけではなく平泉町と一関市でもロケされているので、これがどこかはわかりませんが、もしこれが江刺町ならば、このシーンが写った瞬間に大瀧さんは、あっ、あそこだ、と目を輝かせたに違いありません。
で、これが又三郎が転校して来る学校。
調べたら梁川小学校ではなく種山高原近くの木細工小学校。梁川小学校からは車で30分くらいの距離。大瀧さんは子供のときにお母さんと種山高原に行っているようなので、この学校のすぐそばを通っていた可能性があります。
そしてこれが山の上から見た北上川。
さて、この映画で最も印象的なのは何度か歌われるこの歌。宮沢賢治の原作とは少し言葉が変えられています。
特に激しい雨が降りつける川の中で又三郎がこのフレーズを何度も歌い続ける場面は、はじめて映画を見た子供たちの心に、恐ろしさに近い気持ちとともに、深く入り込んだはず。歌うことも含めて、すでに音楽的なものに目覚め始めていた大瀧さんにとってはなおさらのこと。
大瀧さんは何度も宮沢賢治の本は実際には読んでいないと語られています。ということは、小3のときに見たこの映画の歌の言葉とメロディを心にずっと留めていて、それが「颱風」になったようです。
「どどどどどっと―― みんな吹きとばせ」という部分の詞もそうですが、えんえんと続く松本さんの「どっどっどっ」というドラムの音も印象的。
ところで、最近ずっと聴いているのは布谷文夫さんの「深南部牛追唄」。布谷さんと大瀧さんと伊藤銀次さんの共作。タイトルも詞も曲も最高です。この曲の話は改めて。
村山新治監督『風の又三郎』 で最も素敵なのはこのシーンでした。撮影した場所は間違いなく種山高原。
子供たちが追っているのは牛ではなく馬でした。
映画を見て「又三郎は僕だ」と思った大瀧さんが、映画を見た翌年に又三郎と同じように転校することになります。偶然にしては物語はあまりにできすぎています。
ロケ地として協力した団体の中に「岩手県江刺町」の文字が。大瀧さんが小学校3年生のときに学校(梁川小学校)で観たのはまちがいなくこの映画でした。撮影された時期も大瀧さんの小学校時代とぴったり重なっています。
この映画はまさに大瀧さんの原風景が描かれているわけです。大瀧さんは絶対にそれぞれのシーンがどこで撮影されたか確認したはず。
映画はこのシーンからはじまります。
2頭の羊を世話している少年を別の少年が迎えにくるシーン。もう少し早くこの映画のことを知っていれば年賀状のデザインとして使ったのにって思ってしまいました。江刺町だけではなく平泉町と一関市でもロケされているので、これがどこかはわかりませんが、もしこれが江刺町ならば、このシーンが写った瞬間に大瀧さんは、あっ、あそこだ、と目を輝かせたに違いありません。
で、これが又三郎が転校して来る学校。
調べたら梁川小学校ではなく種山高原近くの木細工小学校。梁川小学校からは車で30分くらいの距離。大瀧さんは子供のときにお母さんと種山高原に行っているようなので、この学校のすぐそばを通っていた可能性があります。
そしてこれが山の上から見た北上川。
さて、この映画で最も印象的なのは何度か歌われるこの歌。宮沢賢治の原作とは少し言葉が変えられています。
「どっとどど どどうど どどうど どどう 甘い林檎も吹きとばせ すっぱい林檎も吹き飛ばせ」
特に激しい雨が降りつける川の中で又三郎がこのフレーズを何度も歌い続ける場面は、はじめて映画を見た子供たちの心に、恐ろしさに近い気持ちとともに、深く入り込んだはず。歌うことも含めて、すでに音楽的なものに目覚め始めていた大瀧さんにとってはなおさらのこと。
大瀧さんは何度も宮沢賢治の本は実際には読んでいないと語られています。ということは、小3のときに見たこの映画の歌の言葉とメロディを心にずっと留めていて、それが「颱風」になったようです。
「どどどどどっと―― みんな吹きとばせ」という部分の詞もそうですが、えんえんと続く松本さんの「どっどっどっ」というドラムの音も印象的。
ところで、最近ずっと聴いているのは布谷文夫さんの「深南部牛追唄」。布谷さんと大瀧さんと伊藤銀次さんの共作。タイトルも詞も曲も最高です。この曲の話は改めて。
村山新治監督『風の又三郎』 で最も素敵なのはこのシーンでした。撮影した場所は間違いなく種山高原。
子供たちが追っているのは牛ではなく馬でした。
映画を見て「又三郎は僕だ」と思った大瀧さんが、映画を見た翌年に又三郎と同じように転校することになります。偶然にしては物語はあまりにできすぎています。