『大滝詠一のジュークボックス〜ユニバーサル・ミュージック編』に収録されるナット・キング・コールの「ランブリン・ローズ」から始まったシャーマン兄弟(ジョー・シャーマンとノエル・シャーマン)の話も今日が最後。
ジョー・シャーマンに関して調べていた中でのいちばんの驚きは、バリー・マンの「A Love To Last A Lifetime」を出した例のJDSレコードのことでした。ジョー・シャーマンが設立したレコード・レーベル。
実は、JDSレコードがリリースしたレコードで確認できたのはたった4枚のシングル。おそらくこの4枚を出しただけでレーベルの活動は終わったのかもしれません。
5001という番号のついた、おそらく1枚目のシングルはBobby Roy And The Chord-A-Roysというホワイト・ドゥーワップのグループの「Little Girl Lost / Girls Were Made For Boys」。A面B面とも曲をかいたのはジャック・ケラーとノエル・シャーマン。リリースされたのは1959年。正直A面B面ともそれほど魅力のある曲ではありません。どちらもYouTubeで聴けますがA面の「Little Girl Lost」を。
次に5002という番号のついた2枚目のシングルがBarry Mannの「All The Things Are / A Love To Last A Lifetime」。A面はジャズのスタンダード。で、B面はジャック・ケラーとノエル・シャーマンがかいた曲。このレコードには”Orch. under the dir. of JOE SHERMAN”と記載されています。リリースは1959年。
さて、次は5003という番号のついたシングルがあるはずなのですが確認できません。
そして、5004という番号のついたシングルがこれ。
The Videlsの「Mister Lonely」。全米チャート73位のヒット。曲をかいたのはアンダース&ポンシア。あのアンダース&ポンシアのいたヴァイデルズが ジョー・シャーマンのレーベルから曲を出していたとは驚きでした。
「Mister Lonely」は大好きな曲。リリースは1960年2月ですが録音されたのは1959年12月15日。というわけで僕の1959年の大好きな曲を集めた「Golden Pops in 1959」に入れました。
ちなみにこのシングルのB面はピート・アンダースが単独でかいた「I’ll Foget You」。A面B面とも”Orch. under the dir. of JOE SHERMAN”と記載されています。
で、次のヴァイデルズのシングルが5005の番号のついたもの。おそらくこれがJDS最後のシングルのようです。
曲は「Now That Summer Is Here」。リリースは1960年7月。夏の曲ということで、6月の末に録音されてすぐに発売されています。
B面は「Mister Lonely」と同じ日に録音されていた「She's Not Coming Home」。
両面とも 曲をかいたのはアンダース&ポンシアのコンビ。そしてレコードには”Produced And Arranged by JOE SHERMAN”と記載されています。プロデューサーというのが注目され始めた時期ですね。
興味深いのは「Now That Summer Is Here」が録音された日にもう1曲、もしかしたらB面に収録する予定だったかもしれない曲が録音されています。
「I Passed Your House」という曲。曲をかいたのはなんとジョー・シャーマンとノエル・シャーマンのシャーマン兄弟。
この曲、なかなかいい曲なんですが、結局B面に収められることなく未発表に。
さて、この後、ヴァイデルズはKAPPという少しだけメジャーなレーベルに移ってそこでシングルを2枚出します。「I’ll Keep On Waiting / Streets Of Love」と「A Letter From Ann / This Year’s “Mister New”」。
この中では「A Letter From Ann」が好きなのでそれを貼っておきます。曲を書いたのはもちろんアンダース&ポンシア。
この4曲のうちで最後のシングルのB面に収められた「This Year’s “Mister New”」がシャーマン兄弟の曲。ほかはすべてアンダース&ポンシア。で、すべての曲のプロデュースとアレンジをジョー・シャーマンがしています。いずれも発売は1961年。でも、いずれも不発。というわけでヴァイデルズはあえなく解散。
でも、1963年になって、アンダース&ポンシアは優れたミュージシャン、プロデューサーにソングライター・チームとしての才能を認められて、 次々にヒット曲を出すことになります。まずはドク・ポーマス、そしてフィル・スペクター、さらにはリーバー&ストーラーに。
大瀧さんがプロデュースして布谷文夫さんが歌ったこの曲もアンダース&ポンシアとドク・ポーマスが共作した曲のカバーでした。
ちなみにこちらが原曲。ドリーミーな曲の多い彼らの曲の中では異色の曲。プロデューサーはジェリー・ラガヴォイだったんですね。
それからアンダース&ポンシアといったらなんといっても達郎さんもカバーしたこの曲ですね。
さて、最後に改めてヴァイデルズの「Mister Lonely」という曲のことをもう少しだけ。
これ、例の「ドンドコランカンランタンタンタン」が聞こえるんですね。このギターは絶対にアル・カイオラだと考えているのですが。
ちなみにこちらは同じ1959年に録音されたボビー・ダーリンの「Dream Lover」。ギターはもちろんアル・カイオラ。
そしてこちらが「Mister Lonely」。このYouTubeの音源には演奏前の会話が少し。指示を出している声の主はおそらくジョー・シャーマンのはず。
ジョー・シャーマンに関して調べていた中でのいちばんの驚きは、バリー・マンの「A Love To Last A Lifetime」を出した例のJDSレコードのことでした。ジョー・シャーマンが設立したレコード・レーベル。
実は、JDSレコードがリリースしたレコードで確認できたのはたった4枚のシングル。おそらくこの4枚を出しただけでレーベルの活動は終わったのかもしれません。
5001という番号のついた、おそらく1枚目のシングルはBobby Roy And The Chord-A-Roysというホワイト・ドゥーワップのグループの「Little Girl Lost / Girls Were Made For Boys」。A面B面とも曲をかいたのはジャック・ケラーとノエル・シャーマン。リリースされたのは1959年。正直A面B面ともそれほど魅力のある曲ではありません。どちらもYouTubeで聴けますがA面の「Little Girl Lost」を。
次に5002という番号のついた2枚目のシングルがBarry Mannの「All The Things Are / A Love To Last A Lifetime」。A面はジャズのスタンダード。で、B面はジャック・ケラーとノエル・シャーマンがかいた曲。このレコードには”Orch. under the dir. of JOE SHERMAN”と記載されています。リリースは1959年。
さて、次は5003という番号のついたシングルがあるはずなのですが確認できません。
そして、5004という番号のついたシングルがこれ。
The Videlsの「Mister Lonely」。全米チャート73位のヒット。曲をかいたのはアンダース&ポンシア。あのアンダース&ポンシアのいたヴァイデルズが ジョー・シャーマンのレーベルから曲を出していたとは驚きでした。
「Mister Lonely」は大好きな曲。リリースは1960年2月ですが録音されたのは1959年12月15日。というわけで僕の1959年の大好きな曲を集めた「Golden Pops in 1959」に入れました。
ちなみにこのシングルのB面はピート・アンダースが単独でかいた「I’ll Foget You」。A面B面とも”Orch. under the dir. of JOE SHERMAN”と記載されています。
で、次のヴァイデルズのシングルが5005の番号のついたもの。おそらくこれがJDS最後のシングルのようです。
曲は「Now That Summer Is Here」。リリースは1960年7月。夏の曲ということで、6月の末に録音されてすぐに発売されています。
B面は「Mister Lonely」と同じ日に録音されていた「She's Not Coming Home」。
両面とも 曲をかいたのはアンダース&ポンシアのコンビ。そしてレコードには”Produced And Arranged by JOE SHERMAN”と記載されています。プロデューサーというのが注目され始めた時期ですね。
興味深いのは「Now That Summer Is Here」が録音された日にもう1曲、もしかしたらB面に収録する予定だったかもしれない曲が録音されています。
「I Passed Your House」という曲。曲をかいたのはなんとジョー・シャーマンとノエル・シャーマンのシャーマン兄弟。
この曲、なかなかいい曲なんですが、結局B面に収められることなく未発表に。
さて、この後、ヴァイデルズはKAPPという少しだけメジャーなレーベルに移ってそこでシングルを2枚出します。「I’ll Keep On Waiting / Streets Of Love」と「A Letter From Ann / This Year’s “Mister New”」。
この中では「A Letter From Ann」が好きなのでそれを貼っておきます。曲を書いたのはもちろんアンダース&ポンシア。
この4曲のうちで最後のシングルのB面に収められた「This Year’s “Mister New”」がシャーマン兄弟の曲。ほかはすべてアンダース&ポンシア。で、すべての曲のプロデュースとアレンジをジョー・シャーマンがしています。いずれも発売は1961年。でも、いずれも不発。というわけでヴァイデルズはあえなく解散。
でも、1963年になって、アンダース&ポンシアは優れたミュージシャン、プロデューサーにソングライター・チームとしての才能を認められて、 次々にヒット曲を出すことになります。まずはドク・ポーマス、そしてフィル・スペクター、さらにはリーバー&ストーラーに。
大瀧さんがプロデュースして布谷文夫さんが歌ったこの曲もアンダース&ポンシアとドク・ポーマスが共作した曲のカバーでした。
ちなみにこちらが原曲。ドリーミーな曲の多い彼らの曲の中では異色の曲。プロデューサーはジェリー・ラガヴォイだったんですね。
それからアンダース&ポンシアといったらなんといっても達郎さんもカバーしたこの曲ですね。
さて、最後に改めてヴァイデルズの「Mister Lonely」という曲のことをもう少しだけ。
これ、例の「ドンドコランカンランタンタンタン」が聞こえるんですね。このギターは絶対にアル・カイオラだと考えているのですが。
ちなみにこちらは同じ1959年に録音されたボビー・ダーリンの「Dream Lover」。ギターはもちろんアル・カイオラ。
そしてこちらが「Mister Lonely」。このYouTubeの音源には演奏前の会話が少し。指示を出している声の主はおそらくジョー・シャーマンのはず。