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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno

だれもがだれかのお馬鹿さん


気がつけば、あっという間に9月。
全国のアメリカン・ポップス・ファンは、この8月に”脳内”オンエアーされた大瀧さんの『アメリカン・ポップス伝パート6』を堪能して、その余韻に浸っているだろうと思います。きっと新たな課題を見つけた人も。
『パート6』の中心はやはりキャロル・キングでした。何よりもリトル・エヴァの「ロコモーション」の話が面白かったですね。ジェリー・ゴフィンのこともずいぶん語られていました。彼の書いた歌詞だけでなく、ジェリー・ゴフィン・サウンドのことも。

大好きなシェリー・フェブレーの曲もかかったし、『ナイアガラ・トライアングル』のアイデアのもとになっている『ティーンエイジ・トライアングル』に収められた曲もいくつかかかりました。

そしてその余韻に浸っている人を直撃するようなCDが、今月10日にワーナー・ミュージックからどどっと発売されます(ここの9月10日発売のところ)。
このラインナップはすごいですね。リトル・エヴァの、あの機関車の上に乗った『ロコモーション』、キャロル・キングの曲がいっぱいの『ディメンション・ドールズ』、シェリー・フェブレーのオリジナル・アルバム、『ティーンエイジ・トライアングル』、さらにはドゥー・ワップもすごいものがずらっと。こんなのが単独のCDで発売される日がやってこようとは。

すべてオリジナル・ジャケットでの再発(たぶん)。どれもほんとはLPで持っておきたいと思っていたものばかり。 ジャケットを見ているだけでも楽しくなります。この日発売されるCDのジャケットが載ったカタログだけでもほしい。
そういえば、このラインナップの中に、石川さんが先日出演されたラジオでも紹介された「1964年の曲」のひとつであるJ.フランク・ウィルソン&ザ・キャヴァリアーズの『ラスト・キッス』が入っているのがニッコリです。

ところで、このラインナップを見て聴きたくなったのがハートビーツ。ハートビーツといえば、なんといってもあの『アメリカン・グラフィティ』でも使われた「A Thousand Miles Away」ですが、僕は例の”But remember”という言葉が出てくるこの「Everybody's Somebody's Fool」という曲が好きです。



ところで、コニー・フランシスも「Everybody's Somebody's Fool」という曲を歌っています。ただし、同名異曲。こちらはジャック・ケラーとハワード・グリーンフィールドの曲。『ゴー!ゴー!ナイアガラ』のジャック・ケラー特集でかかっています。

それにしてもこのタイトルは面白いですね。
たぶん”Everybody’s”は”Everybody is”の短縮形。
“Everybody is somebody’s fool”、「だれもがだれかのお馬鹿さん」。つまり、だれもがだれかに恋して、ちょっとおかしくなっている、ってことなんでしょうね。ディーン・マーチンさんはストレートに「Everybody Loves Somebody」というタイトルの曲を歌っています。
by hinaseno | 2014-09-02 11:19 | 音楽 | Comments(0)