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by hinaseno
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It's time to get off this road to nowhere


昨日書いたこと、どうやらひと安心ということになりました。本当によかったです。

ところで、2日前のブログで紹介した1959年6月9日のRCAスタジオでのキャロル・キングの写真、「自分で作ったコンピレーションCDのジャケットに使いたくなりました」って書きましたけど、作りました。
タイトルは『Carole King Singles & Demos 1958-1967』。
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キャロル・キングのデビューから1966年までのシングルと、他のアーティストへ提供した曲のデモを集めたもの(もともとデモ用に作ったものがシングルになったのも何曲か)。全部で31曲。すべてキャロル・キングが歌っています。
こういうCD、あってもいいのに、ないんですね。
内容的にはもともと自分のiTunesのプレイリストで作っていたものなので、収録時間の関係で何曲か削って、あとはあの写真にタイトルを入れてジャケットにしただけ。でも、こういうのを形にして車でちょこっと外出するときなんかに聴くというのは、ささやかな幸せのひとつです。

一応曲目を紹介。
The Right Girl
Goin' Wild
Baby Sittin'
Under The Stars
Short Mort
Queen Of The Beach
Oh, Neil
A Very Special Boy
School Bells Are Ringing
I Didn't Have Any Summer Romance
It Might As Well Rain Until September
Nobody's Perfect
He's A Bad Boy
We Grew Up Together
A Road To Nowhere
Some Of Your Lovin'
Every Breath I Take
Look Who's Talkin'
How Many Tears
He Takes Good Care Of Your Baby
Walkin' With My Angel
In My Baby's Eyes
Dreamin' About You
Another Night With The Boys
Oh No, Not My Baby
Crying In The Rain
Go Away Little Girl
Just Once In My Life
Pleasant Valley Sunday
Yours Until Tomorrow
(You Make Me Feel Like) A Natural Woman

そういえば、昨年、キャロル・キングやジェリー・ゴフィンがインタビューに答えている『The Songmakers Collection』というDVDを10年ぶりくらいに観直していたときに、強く心に響いたのがこの「A Road To Nowhere」という曲でした。打楽器を多用したアレンジもかなりショックを受けるもの。この曲がかかったときの映像も印象的でした。



それ以来、それまでほとんど気にとめていなかった、というかあまりいい印象を持っていなかったこの曲が自分の中で大きなウェイトを占めるようになりました。ただ、この曲は全くヒットはせず、おそらくキャロル・キングのファンでもほとんど知られていないはず。

曲が作られたのは1966年。キャロル・キングにとっては3年ぶりのシングルになります。
前年の1965年にキャロル・キングとジェリー・ゴフィンが設立したTomorrowレーベルで発売されたもの。作詞とプロデュースはジェリー・ゴフィン。
歌手としての道をあきらめて、ジェリー・ゴフィンとコンビを組んでソングライターとして大成功したキャロル・キングも、1964年にビートルズがアメリカに上陸して以来、ヒット曲がでなくなって、おそらくは仕事も激減したんだろうと思います。ゴフィン=キングの作るティーンエイジ・ポップスはあっという間に古臭い時代遅れのものになってしまったんですね。
キャロル・キングとジェリー・ゴフィンの間でも、きっといろんなぶつかり合いがあったにはちがいありません。それが夫婦関係にも影響を及ぼして、この数年後に二人は離婚。

そんな状況の中で作られた「A Road To Nowhere」。
タイトルも歌詞も、まさに当時の二人の状況を表していますね。「始まり」の予感に満ちあふれた1959年6月9日とは違って、この曲にあるのは「終わり」の風景ばかり。

でも、キャロル・キングはこれで終わるわけではなく、この「A Road To Nowhere」の5年後の1971年、まさにはっぴいえんどが『風街ろまん』をレコーディングした年に、シンガー・ソングライターとしてミュージックシーンのど真ん中に戻ってくるんですね(キャロル・キングはここから始ったと思っている人も多いはず)。
大瀧さんがその影響を受けないはずはありません。
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Commented by まき at 2014-07-18 23:03 x
私もDVDを観ていて「ん?ヴェルヴェット・アンダーグラウンド?」と耳をそばだてたものです。ケン・エマーソンの『魔法の音楽』286ページにその経緯が語られていますね。
Commented by hinaseno at 2014-07-19 11:23
まき様。いつも貴重な情報をいただき感謝します。ご指摘の部分、以前『魔法の音楽』を読んだときには読み流していました。今の関心につながることも多く書かれているようなので改めて読み返そうと思います。キャロル・キングの自伝も気になっていますが、洋書しか持っていないので…。
by hinaseno | 2014-07-18 10:54 | 音楽 | Comments(2)