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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno

ブルーがピッタリの歌声


1976年の4月に放送された『ゴー!ゴー!ナイアガラ』のリッチー・フューレイ特集で、「Sad Memory」と「First Love」の2曲のバラードをかけた後の大瀧さんの言葉。
なんとも、いいバラードですね。こういうバラードというのは歌がうまい人でないと歌えないんです。
で、今、ちらっと思ったんだけど、ボビー・ヴィントンを思い起こしましたね。こういうラブ・バラードを聴いていると、ああいう感じを思い起こしますね。近いうちにボビー・ヴィントンの特集をしたくなりましたので、6月頃には...。

リッチー・フューレイがボビー・ヴィントンにつながるなんて、ちょっとびっくり。大瀧さんの感覚には驚かされます。

というわけで、まだ聴いていなかった『ゴー!ゴー!ナイアガラ』のボビー・ヴィントンの特集を聴きました。
6月頃にはと語られていましたが、実際にボビー・ヴィントンの特集が組まれたのは翌1977年の4月。リッチー・フューレイ特集からはほぼ1年が経っていました。大瀧さんもリッチー・フューレイの特集のときに近いうちにボビー・ヴィントンの特集をしたいって言ったことも忘れてしまった感じ。でも、興味深い話がいくつも。かけられた曲は1962年から64年ということで、大瀧さんの中2から高1にかけての思い出にもつながっています。当時、ボビー・ヴィントンもよく聴いていたんですね。「ボビー・ヴィントンの歌声は女の子よりも男の子にピッタリ」と言ってたので、もしかしたら女の子に聴かせたけど、あまり反応がよくなかったのかもしれませんね。

興味深いのは、ボビー・ヴィントンの曲のタイトルには「ブルー」が付いたものが多いこと。この日の特集でも「Blue On Blue(ブルー・オン・ブルー)」、「Blue Velvet(ブルー・ヴェルヴェット)」、それから原題は「ブルー」が付かないのになぜか邦題には「ブルー」が付けられている「There! I've Said It Again」(邦題は「ブルー・ファイア」)、「My Heart Belongs To Only You」(邦題は「ブルー・ハート」)と4曲の「ブルー」の付く曲がかかっています。こういうのって輸入盤しか買っていないと気づかないですね。それからこの日の特集ではかかっていませんが「Blue Velvet」のB面は「Mr. Blue(ミスター・ブルー)」とのこと。シングル盤のピクチャー・スリーヴもブルーですね。ブルーでいっぱい。
で、大瀧さんはこんな話を。
こういうブルーって感じ、いわゆるティーンエイジャーの男性の感傷って感じで、この「ブルー・オン・ブルー」がヒットして、わりとブルーのタイトルが付くのが多くて、日本では原題が全然ブルーが付いていないのに全部ブルー付けたりしてね。
ブルーっていう淡い色がピッタリの歌声でしたけどね。

「ブルーっていう淡い色がピッタリの歌声」、大瀧さんがリッチー・フューレイの歌声を聴いてボビー・ヴィントンを思い浮かべたのはこの感覚だったんじゃないかと。で、言うまでもなく、大瀧さんも「ブルーっていう淡い色がピッタリの歌声」だと。

さて、この特集を聴いていちばん気に入ったのは「There! I've Said It Again(ブルー・ファイア)」。途中で、大瀧さんの曲でもよく聴かれるフレーズが出てきます。
それにしても、なんでこんなタイトルになったんだろうかと思って歌詞を調べたら”burning”という言葉があったので、「燃える=火」という連想から「ファイア」が出てきたんでしょうね。それに、ボビー・ヴィントンといえば「ブルー」ってことで「ブルー・ファイア」。アラジンのストーブみたいですね。どこまで真剣に考えたんだか。
というわけで、その「ブルー・ファイア」を。「ファイアー」じゃないのも笑えます。原題は「ほら、僕はそれを繰り返し言っただろう」ってことですね。アレンジはスタン・アップルバウム。


by hinaseno | 2014-06-28 09:33 | 音楽 | Comments(0)