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by hinaseno

Floyd Tuckerって誰?


昨日の午後もスプリングのアルバムを聴いていたら、達郎さんの『サンデー・ソングブック』を聴きそびれてしまいました。あっと思うような曲がかかっていたのかな。

達郎さんといえば、もうすぐ『BIG WAVE』の30周年記念盤が出ますね。1984年は『EACH TIME』の年であったとともに『BIG WAVE』の年でもあったわけです。それから竹内まりやさんの『VARIETY』も。それだけでなく佐野さんの『VISITORS』や杉さんの『MISTONE』も。いや、ほかにも...。
考えてみたら最も多くレコードをリアルタイムで買って、聴いていた年だったかもしれません。あの頃の風景が蘇ってきます。

さて、その『BIG WAVE』の30周年記念盤、どんなボーナストラックが入るんだろうかと思いつつ、でもやっぱりこのアルバムは「I Love You . . . Part1」で幕を閉じた方がいいような気もします。未発表音源や別テイクに心ときめかせた時期もありましたが、最近はそういうのがない方がいいかなと思うようになってきました。

『BIG WAVE』のB面はビーチ・ボーイズのカバー。その中の「Darlin'」の原曲が昨日のブログで書いた「Thinkin’ Bout You Baby」。オリジナルはビーチ・ボーイズのマイク・ラヴのガールフレンドだったシャロン・マリー。1964年の曲。1964年のちょっとマニアックな曲を集めたコンピレーションCDを作るなら入れないといけないですね。ただ、僕はスプリングが歌ったバージョンの方が好きです。



達郎さんは「Darlin'」をカバーしたときに、最後のコーダの部分に、ビーチ・ボーイズの「Darlin'」にはない” Thinkin’ Bout You Baby”というコーラスを入れています。

ところで、このシャロン・マリーの「Thinkin’ Bout You Baby」の最後の方で、なかなか華麗なストリングスが使われているのにはじめて気づきました。キュルキュルという、あのフレーズも聴こえてきてうれしくなりました。この曲のプロデュースとアレンジはブライアン・ウィルソン。ブライアンがストリングス・アレンジまでしたかはわからないけど。
で、今、パソコンに入っているシャロン・マリーの「Thinkin’ Bout You Baby」をチェックしてみたら、いくつかのCDに収められたものの中に1つだけ曲の時間が長いものがありました。『Rare Surf Vol.6: The Capitol Masters 2』というCDに収められたもの。なんと別バージョン。2コーラス目にオリジナルにはないコーラスが入っています。
もしやと思ってビーチ・ボーイズの未発表音源を収めた『Unsurpassed Masters Vol. 5』を聴いてみたら、そちらには2nd Overdub Takeからそのコーラスが入っています。4th Overdub Takeではその「ア〜ア〜」というコーラスをやり直している場面も。で、最終的にはその「ア〜ア〜」を外した形で録音したようです。でも、正規バージョンをよく聴いてみるとテープをちょっと編集したような妙な音が一瞬入っています。「ア〜ア〜」を外して録音したのではなく、そこだけ1st Overdub Takeのものを貼り付けたんでしょうか。こういうのはきっと佐野邦彦さんがどこかに書かれているはず。

それはさておきスプリングのアルバムを今回聴いていたら「テネシー・ワルツ」とともに「Awake」という曲が、そのイントロから心に沁みてきました。アレンジはリック・ヘン。



クレジットを見ると、この「Awake」という曲をかいたのはFloyd Tucker。誰だろうととチェックしても、この人の作った曲は僕のiTunesの中に1曲もなし。というか、ネットで調べても全くわからないですね。
掲示板のようなものに「Floyd Tuckerって誰?」という質問をだれかがして、それに対して何人かの人が書き込みをしていますが、どうやら不明のままのようです。
by hinaseno | 2014-06-09 10:47 | 音楽 | Comments(0)