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by hinaseno
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「この弦がふるえて 音を紡ぐ時...」


杉真理 with Moment String Quartetの『STRINGS OF GOLD』。もちろん発売当日に手に入れました。どんな曲が収録されているのか知らなかったのですが、何と17曲も。
ブックレットの最後に杉さんがこんなことを書いていました。
「基本的に僕はセルフカバー・レコーディングはやらない主義である。たとえ上手いこと演奏できても『やっぱりオリジナル版の方が好きだな』ってなるに決まってるからだ」

僕も基本的にはセルフカバーのアルバムは遠ざけてきました。よっぽどの人でも。
でも、杉さんの場合、セルフカバーした曲の方も(が)すごくいいんですよね。例えば大好きな、杉さんのアルバムで『OVERLAP』とともに最もよく聴いてきた『HAVE A HOT DAY!』に収められたセルフカバーの曲は、僕にとってはもうオリジナルのようになっています。ただ1曲「夢見る渚」を除いては(笑)。

さて、今回の『STRINGS OF GOLD』。
本当に素晴らしくって、これから何度も何度も聴くことになるだろうと思うので、いつかこっちをオリジナルと思ってしまう日が来るような気がします。
耳馴染んだ曲も、懐かしい気持ちになることはほとんどなく、どれも新鮮。モメカルの、ときにスリリングで、ときに甘美なストリングスによってまったく新しい曲として聴くことができます。もちろん原曲のアレンジを損なうことのないように、細かい部分まで配慮していることがよくわかります。

どの曲が良かったかといえば「全部!」ということになりますが、「Romancing Story」や「恋する0.1」のような”小品”が、今、たまらなく心に沁みます。
それからやはり『OVERLAP』のA面1曲目の「Loney Girl」と『ナイアガラ・トライアングルVol.2』のB面1曲目の「Love Her」は最高ですね。どちらも耳に馴染みすぎている曲ですが、耳に馴染んだものを壊すどころか、モメカルのストリングスによって、曲の新たな魅力が引き出されているような気がしました。

そういえば昨日「『ナイアガラ・トライアングルVol.2』に収められる佐野さんの4曲にはいろいろと大変だったみたいですが、杉さんの4曲についてはすんなり、だったようですね」なんて書きましたが、杉さんの曲ごとのコメントを見て、ちょっとだけ「すんなり」ではなかったことを思い出しました。
実は杉さんは「Love Her」ではなく「Loney Girl」を『ナイアガラ・トライアングルVol.2』に入れようと考えてたんですね。でも、両方の曲を聴いた大瀧さんは「こっちの方が杉らしい」ということで「Love Her」を選んだようです。佐野さんの時のような「23分間」の話し合いはなかったみたいですが。
『ナイアガラ・トライアングルVol.2』のB面1曲目に「Loney Girl」が収められていたらと想像してみたら、それはそれで悪くないような気がしました。でも、大瀧さんは同じシャッフルビートの曲でもちょっとマイナーな「Love Her」を選ばれた。大瀧さんとしては「Loney Girl」はB面1曲目ではなくA面1曲目にふさわしいと考えて、杉さんに返したのかもしれませんね。ただ、この『STRINGS OF GOLD』では、「Loney Girl」はB面1曲目としての役割を与えています。

ところで、このアルバムで、もうひとつとてもうれしいことを発見しました。モメカルだけではなかったんですね。それについてはまた次回。
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by hinaseno | 2014-05-22 09:51 | 音楽 | Comments(0)