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by hinaseno
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And the Sweet Secret of A Summer Place(part 3)


夏はまだまだ先というのに、どっぷりとはまってしまった「Theme From "A Summer Place"」。パーシー・フェイス以外のいろんなバージョンを集めて聴いています。
まだいろいろと探している段階ですが。
僕が持っているもので気がついたのは、まずなんといってもジョニー・ソマーズの歌ったもの。一番よく聴いたものだと思います。といっても、これまではわりと聴き流していました。
それからレターメン。これは歌ものとしては大ヒットしたようですね。
次に大好きなギタリストであるジョージ・ヴァン・エプスの演奏しているものもありました。この人のギターの音色には独特の響きがあって、この「Theme From "A Summer Place"」を収めた『My Guitar』と、バカラックの「This Guy's In Love With You」を収めた『Soliloquy』は近年の最大の愛聴盤になっています。小西康陽さんの『これからの人生。2009年版』でジョージ・ヴァン・エプスの「This Guy's In Love With You」を聴いて衝撃を受けたのですが、演奏している人を探すのに苦労しました。

CDで見つかったのはこれだけ。あとはレコードでもうひとつ。
スキーター・デイヴィスの『Singin’ In The Summer Sun』に収められていました。夏の曲ばかりを集めた素敵なアルバム。内容も最高ですが、イラストのジャケットがすばらしいんですね。
And the Sweet Secret of A Summer Place(part 3)_a0285828_9564099.jpg

大きく描かれた女性(スキーター・デイヴィスのような、そうでないような)も素敵ですが、彼女の肩越しに見える夏の海辺の風景もいいんですね。ビーチ・パラソルの下の家族、あるいは2組のカップルの様子もかなり細かく描かれています。ストライプのシャツと白いコットンパンツをはいた男性はギターを弾いていますね。
海の中で遊んでいる人たちも見えます。
And the Sweet Secret of A Summer Place(part 3)_a0285828_9572395.jpg

その他はネットやiTunes Storeを頼りに見つけていきました。
ビリー・ヴォーン楽団、ヴァンチャーズ、チェット・アトキンス、トルネイドーズ、サント&ジョニー、コーデッツ、クリフ・リチャード、ジュリー・ロンドン、そしてなんとアル・カイオラも。



アル・カイオラが演奏すると”Summer Place”は「夏の海」よりも「荒野」になってしまうから不思議。

ところで、昨年、アル・カイオラの曲を45曲も集めた2枚組のCDが発売されていたことをつい最近知りました。この「Theme From "A Summer Place"」も入っていますし、何よりもおそらくは初CD化である、あの最高にすばらしい「落日のシャイアン」が収録されています。それだけでも”買い”です。

さて、いろいろ聴いていてどれがいいかな考えてみました。パーシー・フェイスとジョニー・ソマーズは耳タコ的に聴いていたのでこの2つは省いて。
やはりジョージ・ヴァン・エプスが最高にすばらしいですね。それからジュリー・ロンドンのジャジーなバージョンもかっこいいい。クリフ・リチャードもいいです。

でも、一番のお気に入りはスキーター・デイヴィス。
パーシー・フェイスのバージョンを代表に、普通は”There are no gloomy skies, When seen through the eyes, Of those who are blessed with love”の部分でピチカートが聴こえてくるのに、このスキーター・デイヴィスのは全編ピチカート。
で、歌入りのバージョンで僕が好きなのはその後に続く”And the sweet secret of A summer place”のところ。歌詞はあとで付けられたものですが、本当はそこに歌詞を付けなくてもいい部分に言葉が添えられているんですね。こういう部分がとても好きなのですが、聴かせどころであるこの部分をスキーター・デイヴィスは”語り”にしています。この部分を繰り返して歌っている人もいるのに。でも、それがちょっと違った魅力になっています。

というわけで、3人の歌ったものを貼っておきます。
まずはジョニー・ソマーズ。



それからジュリー・ロンドン。



そしてスキーター・デイヴィス。



おまけにジャン&ディーンの「Like A Summer Rain」を貼っておきます。この曲、「Theme From "A Summer Place"」のメロディをとってたんですね。全然気づきませんでした。



実はある人が演奏した「Theme From "A Summer Place"」を探しています。録音されたのはおそらくパーシー・フェイス楽団と同じ頃。シングルのみで発売? このバージョンはiTunesにもYouTubeにもありません。でも、アメリカン・ポップス伝的にすごく気になっています。大瀧さんはきっとそれを聴いていただろうと。
また、それが手に入ったときにその話をします。
by hinaseno | 2014-04-23 10:02 | 音楽 | Comments(0)