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by hinaseno
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恋のハーフ・○○○


今日、4月5日はジーン・ピットニーの命日なので、もう少しだけジーン・ピットニーの話を。

最初に買ったジーン・ピットニーのレコードはRhinoから出ていた2枚組のベスト盤。おそらく1986〜87年頃。それを買ったときにはすでにジーン・ピットニーの曲のいくつかは知っていましたが、そのレコードで初めて聴いて大好きになって、しばらくはジーン・ピットニーの曲で一番好きであり続けたのが「Half Heaven - Half Heartache」。この曲はアメリカで大ヒットしたので、昨日の「Little Betty Falling Star」と違って、ジーン・ピットニーのベストには必ず入っています。



曲もジーン・ピットニーの歌い方も、明らかにロイ・オービソンの「Crying」を意識して作られている”大作”といっていい曲ですね。ジーン・ピットニーも自慢の声を張り上げています。
こういう大サビのある曲が以前は好きだったのですが、だんだんと”小品”好みになってきている今からすれば、ちょっと気恥ずかしい感じもします。でも、本当にいい曲。

曲を書いたのはGeorge GoehringとWally GoldとAaron Schroederの3人。どういう役割分担だったんでしょうか。Aaron Schroederはジーン・ピットニーのマネージャーで、例の「Rubber Ball」をジーン・ピットニーと共作した人。Wally Goldとのコンビでエルヴィスの「It's Now Or Never」や「Good Luck Charm」などの曲を書いています。Wally Goldはレスリー・ゴーアの「It’s My Party」の作者のひとり。George Goehringはコニー・フランシスの「カラーに口紅」の作者のひとり。

「Half Heaven - Half Heartache」は、もちろん「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のジーン・ピットニー特集のときにかかっています。第1回目の特集ですね。
曲をかけたあと、ちょっと興味深い話が。
どうやら日本のある音楽番組で、この曲の邦題を一般から公募したらしいんですね。で、決まったのが、なんと「恋の1/2」。こんな邦題があったなんて全然知りませんでした。

それにしても、いくら”half”があるからといって「1/2」はすごいですね。直訳すれば「半分天国、半分心痛」。恋をすれば、天国的な気分になる反面、同じくらいに心の苦しみもあるということなんでしょうけど。

じゃあ僕だったらどんな邦題にするんだろうかと、ちょっと考えてみました。
「恋の」というのは60年代っぽいのでそれは付けておいて、”half”を「半分」と訳すのはダサいので「ハーフ」のままにして考えたのが「恋のハーフ・○○○」。
あとは「○○○」に入れる言葉を、と考えていたら、すぐに浮んだのが太田裕美さんの「恋のハーフ・ムーン」。もちろん大瀧さんが作った曲。作詞は松本隆さんですが、イメージ的にはピッタリ。

でも、それではと考え直して、最近、浅田真央ちゃんがよく使っている言葉をいただいて、今の時代にも使えそうなタイトルとして考えたのが「恋のハーフ・ハーフ」。「恋の」ではなく「恋は」でもいいのですが。
あっ、結局「恋の1/2」と、あまり変わらないですね。
by hinaseno | 2014-04-05 10:34 | 音楽 | Comments(0)