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by hinaseno
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「“その他”好きなんだよ、オレは」(2)


ヘレン・ミラーという作曲家に興味を持って、例によって彼女の曲探しが始まります。
すぐに見つかったのが、シュレルズの「Foolish Little Girl」。60sポップスのガール・シンガーのコンピレーションには必ず入っている超有名な曲。一昨日に貼った「Stop it little Girl」という曲の原曲がこれです。



それからジーン・ピットニーのこの「It Hurts To Be In Love」という曲もヘレン・ミラーの代表曲。



この曲にはニール・セダカがらみの興味深い話があります。ジーン・ピットニーに提供する曲のデモテープを作ったのが、なんとニール・セダカなんですね。
これがそのデモ。このオケをそのままジーン・ピットニーが使ったんでしょうね。



もともとはもう少しスローなバラード調の曲をこういうアップテンポのリズムに変えたようです。ところがデモの出来があまりにもよくて、ニール・セダカはそれを気に入ってデモテープとして録音したものをそのまま自分の曲として発表したくなったんですね。でも、契約の関係でそれができず、再録音したものならばOKということで、録り直すのですが、すでにデモの時の魔法はなくなってしまい、結局録り直したものは発表されませんでした。
これがその録り直しのバージョン。やはり、どこかちょっとしょぼい感じがします。



ちなみにデモでバックコーラスをしながら手拍子をしている女の子のひとりが契約したばかりのトニ・ワイン。当時まだ16歳。この日のブログでちょこっとトニ・ワインのことを書いていますね。いつか書いてみたいと言いながら、書いてないですね。またいずれ必ず。

で、もともと一世代上のヘレン・ミラーを尊敬していたセダカは「It Hurts To Be In Love」タイプの曲をヘレン・ミラーといくつか共作します。残念ながらどれもヒットしなかったのですが。
興味深いのはトニ・ワインも、多分同じ時期にヘレン・ミラーと共作して、こんな曲を作っています。タイトルは「Put Two Extra Candles On My Cake」。



さて、ニール・セダカは「It Hurts To Be In Love」のデモテープを作る半年ほど前に、明らかに「Foolish Little Girl」を下敷きにした「Bad Girl」という曲を作ります。これもやはりヒットはしなかったのですが、とってもいい曲。



で、ニール・セダカの「Bad Girl」とくると、大瀧さんが松田聖子に作った、このとびっきり素敵な「ガラスの入江」へつながっていきます。



ヘレン・ミラーの曲を下敷きにしたニール・セダカの曲を下敷きにしているんですね。名曲を下敷きにすると名曲ができるってこと。

ちなみに大瀧さんが作って、いろんな人に歌われている「夢で逢えたら」という曲も「Foolish Little Girl」に似ていると指摘されています。発売されたばかりの薬師丸ひろ子さんの新しいアルバムでも、この曲がカバーされているみたいですね。永遠の名曲です。


by hinaseno | 2013-12-06 09:53 | 音楽 | Comments(0)