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by hinaseno
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Meant For You


昨日は久しぶりに一日ゆっくりできた日。昼過ぎに平川克美さんと小池昌代さんの対談をラジオデイズのUstream中継で見ていたほかは、ほとんどビーチ・ボーイズの『Made In California(カリフォルニアの夢)』を聴いていました。でも、まだ全部聴ききれていません。

それにしても、とにかく驚きの連続。未発表の音源ではない聴き慣れた曲まで新鮮に聴こえてくるから不思議、と思ったら、どうやら新たに発見されたマスターを使用しているものもあるようです。以前、達郎さんが言っていましたが、同じマスターを使い続けると、マスターも劣化するんですね。そういうマスターを使うと、いくら最新のデジタルリマスターを施して、きれいな音にしても、どうしても音がやせたものになってしまう。本来あったはずのガッツやふくよかさが抜け落ちてしまう。

なんて言いつつ、たいしたオーディオ機器ではないので、本当は達郎さんの言った言葉に縛られていただけなのかもしれませんが、そういうのが気になるようになってきてから、だんだんとCDを買う量が減ってレコードを買うようになった気がします。
でも、今回のビーチ・ボーイズのCDは、僕の持っているような機器でも音の違いがはっきりと感じられました。

それはさておき、昨日びっくりしたのは『Friends』というアルバムに収められている「Meant For You」の別バージョン。『Friends』というアルバムは、夏に似合う曲が多いビーチ・ボーイズの中で、秋の優しい空気が感じられるようになったときに聴くのにぴったり。ジャケットのイラストも優しいですしね。裏面は今まさに海に沈もうとしている夕日の写真(昇ったばかりの朝日じゃないですよね)。その1曲目に収められているのが「Meant For You」。

曲は40秒ほどの小品。 でも、とびっきり素敵なんですね、これが。 歌詞もたったこれだけ。
As I sit and close my eyes

There's peace in my mind

And I'm hoping that you'll find it too

And these feelings in my heart

I know are meant for you




歌詞を書いたのはマイク・ラブ。 このアルバムを象徴するように心優しいものですね。リード・ボーカルもマイク。マイクにしてはややキーが高めに設定されていて、そのせいか僕はずっとブライアンがリード・ボーカルだと思っていました。高音のブライアンが低くした声と、低音のマイクが高くした声って似てるんですね。兄弟ではないけれども、やはり血のつながりがあるということでしょうか。

この曲はこのあとメンバーによるコーラスで「Meant For You」と歌われるのですが、最後の”You”のところでブライアンの高音が聴こえ、そのあとメンバーのコーラスに、ブライアンの”Tu Tu Ru Tu Ru”が重なりながらフェードアウトしていきます。ブライアンがソロになって出されたアルバム『I Just Wasn't Made for These Times』でも、この曲がカバーされていて、やはり1曲目に収録されているのですが、ほぼ『Friends』に収められているものと同じところでフェードアウトしていきます。



ところが、『Made In California(カリフォルニアの夢)』に収められている別バージョンは、なんとフェードアウトせずに、しばらくコーラスが続いた後、再びマイクが聴いたこともない歌詞を歌い始めたんです。
Have you ever seen a pony run around...

メロディも聴いたことがない。びっくりでした。曲もトータルで2分近く。こんなのがあったなんて。いや、まったく、待てば海路の日和あり、ですね。

そういえば、昨日の平川克美さんと小池昌代さんの対談、実際にはもうひとり、小笹芳央さんの3人による鼎談だったのですが、とても興味深い話が続いて、ほぼ2時間、まったくく飽きることがありませんでした。

印象に残ったのは、最後の方で平川さんが小池さんに座右の銘ってありますか、と訊かれたときのこと。
ちなみに平川さんは「明日は明日の風が吹く」。ちょっと笑ってしまいましたが、考えてみると僕の座右の銘の「待てば海路の日和あり」に似ていました。
で、小池さんは、というと、
ないんです。
そういうのを持っていると、その言葉に縛られてしまいそうな気がするんです。

とのことでした。
確かにそういうこともあるかもしれないと、しばらくの時間考え込んでしまいました。
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by hinaseno | 2013-08-29 14:45 | 音楽 | Comments(0)