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by hinaseno
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昨日はヴァレンタイン・デイ。ということで今日はヴァレンタインに関する話を。前回までの話から外れてしまうようですが最終的にはつながります。

ヴァレンタイン・デイといえばなんと言っても大瀧さんの「Blue Valentine's Day」。先週のサンソンでもかかりましたが、昨日もどっかのラジオでたぶんかかったでしょうね。本当に綺麗なバラードで、詞もロマンティック(作詞は大瀧さん)。『ロンバケ』より前の大瀧さんの作品の中で最も愛されている曲ではないでしょうか。僕も『風立ちぬ』『ロンバケ』で大瀧さんを知って、後追いを始めた時に、この作品に出会ってほっとした(笑)覚えがあります。


さて、ヴァレンタインといえばヴァレンタインズ(The Valentines)というドゥーワップのグループがあります。でも、あまり有名なグループではありません。Vol.3まで出ているライノの『ドゥーワップ・ボックス』全300曲でヴァレンタインズの曲はたったの2曲。達郎さんもあまり評価していないようで、何度かやっているドゥーワップ特集では1曲もヴァレンタインズの曲をかけていません。

僕がヴァレンタインズというグループを意識するようになったきっかけはやはり大瀧さんでした。1977年10月に放送された『ゴー!ゴー!ナイアガラ』のドゥーワップのバラード特集でヴァレンタインズの曲が2曲もかかったんですね。他のグループは全て知っていたけどヴァレンタインズだけは知らない。しかもこの日の特集でかかった「Tonight Kathleen」はいくつも持っているドゥーワップのどのCDにも収録されていなかったんですね(もう1曲かかった「Don't Say Goodnight」は『ドゥーワップ・ボックス』Vol.3に収録)。ってことで、俄然ヴァレンタインズのことを意識するようになりました。




ところでそのヴァレンタインズの2曲がかかったバラード特集で昨日の話に出てきたシャンテルズの曲がかかっているんですね。この「Every Night (I Pray)」という曲。




レーベルにはGeorge Goldnerとクレジットされていますが、この曲を書いたのは実はリチャード・バレット(Richard Barrett)という人。リチャード・バレットはヴァレンタインズのリードシンガーでヴァレンタインズのほとんどの曲を書いているんですね。シャンテルズを見出したのも彼で、シャンテルズのほとんどの曲を書き、さらにマネージメントもしていました。


さて、ここで昨日紹介したシャンテルズの「Maybe」を改めて。レコードレーベルが写っている音源を貼っておきます。




レーベルのクレジットには「Casey, Goldner」との文字。でも、曲を書いているのはやはりリチャード・バレット。Goldnerというのはアメリカン・ポップス伝パート4第一夜に登場したジョージ・ゴールドナー。レーベルの偉い人が曲も書いてもいないのにレコードに自分の名前を入れるというのはよくあること(印税が入ってくるんですね)。大瀧さんはジョージ・ゴールドナーのことを「ギャンブル好きで有名な」と紹介していましたが、ま、お金のことばっかり考えていた人みたいですが、RamaあるいはGeeなどドゥーワップ関係のレコード会社をいくつも作ってるんですね。そのジョージ・ゴールドナーの片腕となって働いていたのがリチャード・バレットでした。リチャード・バレットは才能のあるドゥーワップ・グループを発見しては、ゴールドナーに紹介していました(フランキー・ライモン&ティーンエイジャーズやリトル・アンソニー&インペリアルズなどなど)。

そんなリチャード・バレット、知る人ぞ知るって感じの人かもしれませんが、3年前にこんなCDが出たのはびっくりでした。

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リチャード・バレットは「Maybe」の曲を書いただけでなく楽器も演奏していたんですね。で、大瀧さんが「おもい」のドゥーワップ・バージョンのイントロで使ったあのピアノを弾いていたのもリチャード・バレットでした。

ちなみにシャンテルズの「Every Night (I Pray)」とヴァレンタインズの「Tonight Kathleen」と「Don't Say Goodnight」がかかった『ゴー!ゴー!ナイアガラ』のバラード特集では、その3曲の作曲者であるリチャード・バレットの話は一切なし。そのときの特集は「night」つながりで曲をかけていたんですね。でも、これらの曲がリチャード・バレットでつながっていることは大瀧さんもよく知っていたはず。


さて、そのリチャード・バレットが考えて自らピアノで弾いた「Maybe」のあのフレーズ、実は他にも使っている曲があったんですね。アーティストの名前はクリスタルズ。そしてプロデューサーはフィル・スペクター。


# by hinaseno | 2019-02-15 15:33 | ナイアガラ | Comments(0)

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以前、ブログにも書きましたが、「おもい」という曲の魅力を再発見したのは、1975年7月29日に放送された「ゴー・ゴー・ナイアガラ」の大瀧詠一特集でかかったこのバージョンでした(僕がこれを初めて聴いたのは7年前)。




「おもい」のドゥーワップ・バージョン。バックコーラスはまちがいなくシュガー・ベイブ。調べてみたらこれは1974年7月11日に都市センター・ホールで行われた第11回三ツ矢フォーク・メイツでのライブ音源のようです。

このライブ・バージョン、ファーストアルバムに収録された「おもい」との違いはいろいろとありますが、まずキーがアルバム収録の方ではCだったのがライブの方ではF#。キーは上がっていますが大瀧さんは1オクターブ下げて歌っているので基本的にほとんど地声(アルバム・バージョンはすべて裏声)。バックコーラスも全然違いますね。ライブ・バージョンでは典型的なドゥーワップのコーラスが付けられています。コーラス・アレンジは達郎さんでしょうか。

演奏している楽器に関してはアルバムの方はギター1本ですが、ライブの方はたぶんピアノだけ。演奏しているのは大貫妙子さんのはず。大貫さんは達郎さんとともにバックコーラスもしていて、達郎さん以上に大貫さんの声が聴こえてきます。


さて、このドゥーワップ・バージョンのポイントは、そのピアノによるイントロ。YouTubeの音源はフェード・インにしているのでちょっと聴き取りづらいんですが、コーラスに入る寸前の部分でのタ・タ・タン・タン・タン・タンのフレーズ。

このフレーズ、どっかで聴いたことがあるなと思って、ちょっと考えたんですが思いつかない。じゃあ、ってことで例の『Doo Wop Box』の音源を1曲目から順番に聴きました。

すると、ありました。まさしくそのフレーズをイントロに使っている曲が。それは『Doo Wop Box』の55曲目に収録されているこの曲(55曲目というのがなんとも意味深)。




シャンテルズの『Maybe』。

シャンテルズは女性ドゥーワップの先駆者で、ガール・グループの草分け的存在。


シャンテルズのCDはもちろん持っています。

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そのシャンテルズの「メイビー」と「おもい」、その間にはもう一つ、興味深いグループの存在がありました。それはいうまでもなく…。


# by hinaseno | 2019-02-14 14:39 | ナイアガラ | Comments(0)

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最近ずっとレコード・プレイヤーのターンテーブルに載せたままになっているのは大瀧さんのファースト・アルバム『大瀧詠一』。

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このLP、先日、ようやく手に入れたんですね。「ようやく」、ということについてはまた改めて書くことにします。

このアルバムは未発表曲や実際のアルバムには収録されていないシングル曲を収めたCD(1995年)でずっと聴いていたので、LPで聴くのはやはり新鮮です。何度も書いているけどA面とB面があるっていいですね。「朝寝坊」も初めてB面2曲目で聴くことができました。

改めてこのアルバムの魅力にはまっているんですが、何よりも新鮮だったのはA面1曲目の「おもい」。ほんの1分ほどの短い曲で、CDでは5曲目に収録されていたこともあって、どこか印象が薄くなってしまっていたんですが(その前に2枚のシングル曲が収められているので仕方ないですね)、この曲は針を下ろして最初に流れてくることで曲の本来の魅力が出るんだなと。


「おもい」は大瀧さんの弾くギターが薄~く入っていますが、基本的には大瀧さんの一人多重コーラスによるアカペラ(ファルセット)。このアカペラ・コーラスのアレンジをしたのは大瀧さんではなく、はっぴいえんど以前から大瀧さんと交流があった中田良彦さん。以前も紹介しましたが、中田さんは童謡作家の中で僕が最も好きな中田喜直さんの甥にあたる人。で、この中田さんが大瀧さんと細野さんが出会う仲介もしたんですね。

中田さんは大瀧さんの「おもい」のデモを聴いて気に入り、そのコーラス・アレンジをしたそうですが、中田さんが書いたのはいかにもビーチ・ボーイズ風のアカペラのコーラス。ということで「おもい」はビーチ・ボーイズの何かの曲を下敷きにしたようなイメージが持たれています。


A面1曲目がアカペラのコーラスということでぱっと思い浮かぶビーチ・ボーイズのアルバムといえば『フレンズ』。曲は「Meant For You」。




「おもい」と同じく1分足らずの短い曲なので雰囲気は似ています。でも、メロディ的には似ている部分はなさそう。


ビーチ・ボーイズのアカペラで「おもい」と感じが似ている曲といえば先日紹介した「And Your Dream Comes True」。




これは収録時間もほぼ同じ。ただし、収録されたアルバム『Summer Days (And Summer Nights!!)』ではA面の1曲目ではなくB面のラスト。


もうひとつ感じが似ている曲といえばこの「Our Prayer」。時間も「おもい」とぴったり同じ1:05。




「Our Prayer」は『20/20』というアルバムのB面5曲目(最後から2曲目)に収録されているんですが、実はこの曲は『ペット・サウンズ』のあとに製作されたあの幻の『スマイル』の1曲目に予定されていた曲。ということで2004年にブライアン・ウィルソンが出した『スマイル』でも、2011年にようやく出た『The Smile Sessions Box』でも「Our Prayer」は1曲目(それぞれのアナログ盤ではA面1曲目)に収録。

ということで、このあたりのイメージで「おもい」は作られたのかなということをずっと思っていたんですが、つい先日、「おもい」について、ちょっとおもしろいとを発見をしたんですね。ビーチ・ボーイズじゃなかったじゃん、と(全然つながりがないわけではないけど)。


ここで、1972年に出た大瀧さんのファースト・アルバム『大瀧詠一』が全部聴けるので、聴いてみてください。12曲も入っているのに30分にも満たない。1曲目はもちろん「おもい」。




# by hinaseno | 2019-02-13 14:53 | ナイアガラ | Comments(0)

Birds Playing in The Snow


朝、起きて窓のカーテンを開けたらびっくり。

Winter Wonderland!

見事な雪景色が広がっていていました。どこかいい場所に行って雪の風景を撮りたいところでしたが、雪が3センチくらい積もっていて車で出るのも大変そう。

しかたなくぼんやりと外の庭を眺めていたら小鳥の姿が。おっと思って慌ててカメラを取り出して望遠レンズを取り付けてパシャパシャ。

最初は一羽だったのが、二羽、そして三羽と。かなり長い間遊びまわっていました。りすとかきつねがいたらもっと楽しかったけど、まっ、さすがにいないか。きつねっぽいのは一度だけ見たけど、きつねだったかどうかはわからない。

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# by hinaseno | 2019-02-11 13:15 | 雑記 | Comments(0)

「窪田さんのように上手じゃないんですけど…」

こんな言葉から高橋和枝さんの朗読が始まりました。

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高橋さんの朗読を聴くのは初めて。窪田さんよりは5つくらい目盛りを落とした小さな声で語られたんですが、これがなんとも素敵だったんですね。とくにトコトコトコトコをはじめとした擬音語がなんとも可愛かった。

読み終えた後で「トコトコ」って言いにくいんですって言われていたけど、確かに窪田さんのトコトコバスよりも、もう10kmくらい遅く走っている感じがしました。でも、心地いいトコトコ。

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さて、ここで動画を、

って思ったんですが、諸事情により動画は貼らないことになりました。また、どこかで聴けるはずなので、ぜひ一度聴いてみてください。ちなみに今月の23日には、あの武蔵新田のティール・グリーンでトーク&サイン会があるそうです。お近くの方は足を運んでください。ついでに武蔵新田の街歩きもどうぞ。いい街ですよ。ああ、また行きたい。(元)目蒲線の電車にも乗りたい。

ところで実は僕は録画したものを毎晩寝る前に一度聴いているんですが、これが本当にいいんですね。読み聞かせというのは、ただ自分で眺めるだけではわからない魅力に気づかせてくれます。

ということでいくつかいい場面を。まずはこの場面。

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「きょうは まだ いないねえ」「どうしたのかなあ」「どうしたのだろう」というむしとうさぎとおはなたちのささやきが高橋さんの小さな声で語られるんですが、それがたまらなくいいんですね。


でも、高橋さんのとびっきり大きな声(でもやっぱり小さな声だけど)が出たのがこの場面。

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「まってー。のります、のります!」

このとき、前に座っていたなっこちゃんも高橋さんの「のります、のります!」に合わせて顔が動いていたのがなんとも可愛かった。きっと娘さんに同じような感じで何度も読み聞かせしてたんでしょうね。


大きな声、といえばここでも。

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ぽん!

この声が最高によかったな。


ということで、5分くらいの朗読が終了。

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隣を見たら星くずさんが涙をぬぐっていました。いや、これは泣けます。『トコトコバス』のことが100倍好きになりました。


トークの後はサイン会。でも、ただのサインじゃなくて、みんなそれぞれに結構わがままな(笑)サインをお願いしていて、高橋さんはそれぞれのわがままな希望にそった、というか希望以上のサイン&絵を描かれていました。すごい時間がかかっていたけど。高橋さん、本当に優しい人ですねえ。

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これは一番最後に並んでいたなっこちゃんが娘さんの写真を高橋さんに見せて似顔絵を描いてもらっているところ。この絵がまた可愛かったんだ。

僕も何かわがままなお願いをすればよかったけど、考えてみたら前回の高橋さんのイベントで一番わがままなサイン&絵をお願いをしていたのが僕だったので、今回はみんなが高橋さんにサインをもらって喜んでいる様子をニコニコと眺めるだけにしていました。


ということで幸せいっぱいのイベント。高橋さん、窪田さんに心から感謝です。

また、高橋さんにお会いできる日を楽しみに待っています。武蔵新田に行こうかな。


# by hinaseno | 2019-02-10 13:46 | 雑記 | Comments(0)