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by hinaseno
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今日は10月22日。

10月22日といえば、去年は半年くらい10月22日という日のことを考え続けました。きっかけはこれ



益田ミリさんの『今日の人生』の最終ページ。この余白の部分にどんな言葉を入れるかってことで、2か月くらい考えて、ようやく書いたのがこの日のブログに書いたものでした。

書いたのは70歳になる前日のシリア・ポールさんの今日の人生。これを書いたときには、今年、シリア・ポールの『夢で逢えたらVOX』が出るなんて考えてもみませんでした。


で、去年の10月22日になる少し前に、読み終えたばかりだった松村圭一郎さんの『うしろめたさの人類学』に激しく触発されてもう一つの「10月22日の今日の人生」を書いたんですね。

それは、とある場所に掲載されることになったんですが、改めて考えてみるとそちらのほうも、シリア・ポールさんのことと並ぶほどに大きなことにつながっていったような気がします。


ところでこちらは2017年の10月22日当日に書かれた益田ミリさんの今日の人生。

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そう、あの日は確か総選挙で、で、関東の方に台風が直撃したんですね。選挙の結果は話にならなかったけど、でもまあ、あの選挙でまっとうな政党が一つ生まれたのはよかったかな。


さて、すでに3分の2くらい終わった平成最後の2018年の今日の人生。ここまで何もなかったわけではないけど、残りの今日の人生でなにかおっというようなことが起こるでしょうか。


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# by hinaseno | 2018-10-22 15:44 | 雑記 | Comments(0)

人の縁と時の運(あるいは時の縁と人の運)のことを考える日々。

基本的に計画性というものがほとんどなく思いつきで行き当たりばったりなことばかりをやっていて、しかもたいした行動力もないけれど、不思議なほどに人の縁ができ、時の運にめぐまれることがあるんですね。最近もいろいろとあって、われながらその不思議さに驚いています。

まあ、なんのこっちゃですね。また、いずれ書ける時が来たら。


ところで先日、契約している衛星劇場の番組表を見ていたら、ある映画のタイトルが目に飛び込んできました。


『血煙高田の馬場』

おお、「ケツエンタカダノババ」!!

「ケツエンタカダノババ」といえば、昔、新春放談でちょこっと「ケツエンタカダノババ」に触れる話が出てきたんですね。それ以来、ずっと気になっていました。

せっかくなのでその話が出てきたところを探そうとしたんですが、どうにも見当たらない。どういう文脈でその話が出てきたかがわかれば、いつ頃の新春放談かは判断できるのですが。

ということであくまで僕のつたない記憶の中での対話ですが、紹介しておきます。


達郎:そういえば以前、好きな映画は、というアンケートがあって、みんな真面目に答えているのに、ひとりだけ「ケツエンタカダノババ」って答えている人がいましたね。
大瀧:だれでした〜(笑)。ああいうアンケート、真面目に答えるの嫌いなんです。
達郎:知ってます。

とまあ、これだけの会話。つまり大瀧さんはふざけて「ケツエンタカダノババ」と答えていたんですね。

「ケツエンタカダノババ」なんて映画、もちろん知りません。で、何度か調べました。「タカダノババ」が「高田の馬場(高田馬場)」であることは間違いないにしてもその前の「ケツエン」って何? でした。

一度はその映画を観たいと、その日の放送を聴き返すたびに調べたんですが本当にそんな映画が存在するかどうかすらわからなかったんですね。

大瀧さんはウケを狙ったはずだけど、その狙いがどれまでの人に届いたんだろうと。


さて、先日、ついに見ることのできた『血煙高田の馬場』。これ「血煙」は「ケツエン」と音読みするのではなく「ちけむり」と訓読みするようです。調べてもわからないはずだ。

主演は大河内傳次郎。原作・脚本・監督は伊藤大輔。1928年の作品。無声映画で、はっきり言って画像、かなり悪いです。

で、映画は、というとあっという間に終わりました。なんとたったの6分。収録時間は35分だったんですが、残りの時間は大林宣彦さんの解説のような話。そう、これは「大林宣彦のいつか見た映画館~クラシック映画の世界~」という特集で放送されたものなんですね。確か本にもなっていたはず。


ところで『血煙高田の馬場』について調べてみようとウィキペディアをチェックしたら、なんとそっちに載っていたのは別の監督の作品。阪東妻三郎が主演で1937年に製作・公開されたもの。監督はマキノ正博。

大瀧さんがアンケートで答えたのは、マキノ正博が監督をした方の可能性が高そう。

『血煙高田の馬場』の2年後に公開されたのがあの『鴛鴦歌合戦』。2005年に出たその「コレクターズ・エディション」で大瀧さんが解説を書かれているんですね。その解説のタイトルは『人の縁と時の運』(時の縁と人の運)。この解説、今では『大瀧詠一 Writing & Talking』で気軽に(でもないか…)読めるようになりましたが、これがもう最高で。何度読み返したことやら、です。今回、また久しぶりに読み返しました。縁って、やっぱり、「たまたま」という「時の運」によるところが大きいのがよくわかります。


いつかマキノ正博の『血煙高田の馬場』を見てみたいです。


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# by hinaseno | 2018-10-18 14:04 | 映画 | Comments(0)

五反田物語


昨日ブログで「今日は『東京暮色』のことを書いた日のブログへのアクセスが増えるのかな」と書きましたが、やはりそうなりました。

あの五反田あたりのロケ地の話にアクセスがどどっと。今、「東京暮色 ロケ地」で検索したら、なんとトップに僕のブログが載っています。びっくりですね。三石は何度も行った場所ですが、五反田は一度だけ。ただ五反田は『東京暮色』だけではなく『早春』の舞台にもなっているので、『早春』がらみで結構貴重な写真を集めたので、それが大きかったのかな。


それはさておき「三石(みついし)」という地名が他県に住む人にとってはどこ? だったように、『早春』を最初に見た頃に、どこかの会話に出て来た「ごたんだ」という地名は僕にとっては「どこ?」だったんですね。今となっては五反田から蒲田にかけての池上線沿線には相当詳しくなってしまったけど。

ちなみに『早春』では、池部良の奥さんの淡島千景の母親役をしている浦辺粂子が営んでいる小さなおでん屋が五反田にあるという設定。最近『早春』のシナリオを読み返したら、そのおでん屋は「荏原中延界隈」となっていてびっくり。荏原中延は平川克美さんの隣町珈琲がある所。そういえば淡島千景も平川さんの生まれ育った久が原あたりに住んでいたとか。

縁ですね~。


五反田といえば思い出したことがありました。この『五反田物語』という本。

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五反田について調べていた時に目にとまった漫画ですが、実はこれおひさまゆうびん舎の本棚の世田谷ピンポンズさんのコーナーに置かれていたんですね。買ったまま重ね置きしてたので忘れてました。

で、今朝、読みました。

ちょっと切ない話。ピンポンズさんの歌の雰囲気とちょっと重なっている感じ。

五反田の風景も少し描かれていました。五反田駅のホームの絵もありましたが、残念ながら池上線ではなく山手線。

最後のページに鉛筆書きされた値段のそばにはピンポンズさん手書きの絵がありました。これだけで価値がありますね。

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そういえばその同じピンポンズさんの棚に置かれていたのが田村隆一の『ぼくの人生案内』。
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田村隆一というのは平川さんの大好きな詩人ですね。この本の中にもいくつかいい詩が収められていました。田村隆一の写真もいっぱい。この本で初めて田村隆一という人の顔を知りました、




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# by hinaseno | 2018-10-13 12:52 | 映画 | Comments(0)

いろいろとせわしない日々が続いています。ゆっくり本も読めないし、映画もほとんど観れない。

映画といえば、昨日外出先から家に戻って、一息つこうとテレビをつけたら見覚えのあるシーンが流れていました。登場していたのは大好きな三井弘次と加東大介のコンビに池部良。もちろん小津の『早春』のワンシーン。NHK-BSで放送されていたんですね。

一昨日から小津の特集が続いているようで、一昨日が『お茶漬けの味』、昨日が『早春』、そして今日が『東京暮色』。


実は来月、ある方々を三石にお連れしようと考えていて、久しぶりに『早春』を観ようと思っていたところだったのでグッドタイミングでした。というわけで途中からでしたが映画を最後まで観ました。まあ、DVDは持ってるけど。

「三石」という言葉が映画に最初に登場するシーンは何度見てもたまらないですね。耐火煉瓦会社の上司である中村伸郎が池部良を呼び出してこう告げます。


「君に三石に行ってもらいたいと思うんだけど…ああいう生産の現場を見てくるのも、君の将来のためにいいと思うんだ」

当時も、今も、このシーンを見た人のほとんどが「三石」ってどこ? ってなるはずだけど。


そういえば昨日、このブログのアクセス数がものすごくはねあがったので何があったんだろうと調べたら『早春』と三石がらみのことを書いた日のブログへのアクセスでした。NHK-BSで放送された映画を見て、そのロケ地を確認しようと思った人が多かったようで、で、ネットで検索して僕のブログのサイトにたどり着いたようでした。

今日は『東京暮色』のことを書いた日のブログへのアクセスが増えるのかな。


そういえば、このブログで映画の話を書くのも久しぶりで、前回は牛窓を舞台にした想田和弘さんの『港町』についての話でした。その時のブログのタイトルは「牛窓暮色」。

そう、暮れなずむ牛窓の風景も、あの方々に見てもらいたいと思っています。できればあの場所で。


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# by hinaseno | 2018-10-12 15:43 | 映画 | Comments(0)

今年、もっとも衝撃を受けた曲はやはり寺尾紗穂さんの「楕円の夢」。もう何度聴いたかわからない。

その3番からの歌詞をときどき口ずさみます。こんなふうに。


楕円の話を聞きたいの
ほんとはどちらか知りたいの
どちらもほんとのことなんだ
そんな曖昧を生きてきた

明るい道と暗い道
おんなじひとつの道だった
あなたが教えてくれたんだ
そんな曖昧がすべてだと

明るい道と暗い道
スキマの小道を進むんだ
あなたが教えてくれたのは
楕円の夜の美しさ

楕円の夜に会いましょう
月の光で踊りましょう
世界の枯れるその日まで
楕円の夢を守りましょう

明るい道と暗い道
スキマの小道を進むんだ
あなたが私においてった
楕円の夢をうたいましょう

実はこの歌詞、いくつかの部分が本来の歌詞と違っています。

最初の「楕円の話を聞きたいの」は本当は「私の話を聞きたいの」。でも、いつのまにか僕の中では「楕円の話を聞きたいの」になってしまっていて、ずっとそう口ずさんでいたんですね。間違えて歌詞を覚えていたんです。

間違えていたといえばそのあと「ほんとはどちらか知りたいの」。ここ、歌詞カードを見たら「ほんとはどちらか聞きたいの」となっていたんですね。でも、紗穂さんはそこでははっきりと「知りたいの」と歌っています。どうやら歌詞カードの方が間違えたようです。


いずれにしても、


楕円の話を聞きたいの
ほんとはどちらか知りたいの
どちらもほんとのことなんだ
そんな曖昧を生きてきた

って歌詞。悪くないですよね。紗穂さん、ごめんなさい。


もうひとつ、僕が口ずさんでいる歌詞と本来の歌詞と違っているのは「明るい道と暗い道/スキマの小道を進むんだ」の部分。「スキマ」は本当は「狭間」。でも、僕のブログの流れ的には「狭間」ではなく「スキマ(隙間、透き間)」という言葉を使いたくなってしまうんですね。


さて、「楕円の話をききたいの」といえば、やっぱり平川克美さんですが、なんとその平川さんが来月、岡山にいらっしゃって講演を、さらに「スキマ」の松村圭一郎さんとスロウな本屋さんで対談することが決まったんですね。超ビッグニュース。

昨年の秋にミシマ社から出版された松村さんの『うしろめたさの人類学』を読んで深い感銘を受け、さらに今年の初めにやはりミシマ社から出版された平川さんの『21世紀の楕円幻想論』で衝撃を受けたわけですが、僕がなによりも驚いたのはほんの数ヶ月の時を隔てて出版された2つの本に、あまりにも重なる部分が多かったことでした。それぞれの著者が本を書くまでは面識がなく、専門分野も全く違い、親子ほどの年の差があるにもかかわらず、これほど似たようなことを考えている人がいることに感動すら覚えました。

しかも興味深いのは松村さんは現在岡山に住んでいて、平川さんは以前から岡山に関心を持たれていること。

さらに言えば、僕は松村さん経由でスロウな本屋のことを知ったんですが、そこで初めてスロウな本屋さんのサイトを覗いた時に最初に目に飛び込んできたのがこの写真だったんですね。

そこには平川克美さんの『言葉が鍛えられる場所』が飾られていました。

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2016年に大和書房から出たこの本の「嘘 ーー 後ろめたさという制御装置」という章で僕は「うしろめたさ」という言葉をキーワードとして捉えるようになったんですね。

なんというつながり。でも、すべて「たまたま」。


たまたまにしてはあまりにも運命的すぎるこの不思議なつながりを考えたとき、これはぜひスロウな本屋で平川克美さんと松村圭一郎さんの対談をやってもらわなくてはならないなと、勝手な願いをこのブログのどこかに書いたはずですが、それが実現することになったわけです。感涙。


ということで、こちらが11月2日の夜にスロウな本屋さんで開かれるトーク・イベント。

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詳しくはスロウな本屋さんのサイトで確認してください。予約受付は今日の20:00からです。平川さん、松村さんそれぞれの人間的な魅力はいうまでもありませんが、それぞれの対話から楕円とスキマが膨らんでいくのを目の当たりにできる機会はめったにないです。

ということで、楕円の夜に会いましょう。高橋和枝さんの「トコトコバス」に登場した月が出ていれば最高だけど、残念ながらその日は満月ではありません。


それから、もうひとつ、平川さんは翌11月3日には岡山大学で講演もされるんですね。講演のタイトルは「考えるための文学 ~移行期的混乱を生き抜くために~」。

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こちらは無料で見ることができます。

僕はもちろんどちらも参加します。

いや、参加どころか追っかけ以上ストーカー未満のようなことになりそうだけど。ああ、楽しみすぎる。


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# by hinaseno | 2018-10-10 13:40 | 文学 | Comments(0)