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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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今、少しずつ読んでいるのが川本三郎さんの新刊『「男はつらいよ」を旅する』。川本さん、北は北海道から南は沖縄まで日本全国、「男はつらいよ」のロケ地を訪ね歩いたんですね。岡山にもやってきて勝山をはじめいろんなロケ地に行っています。ロケ地ではないけどいつも(つい先日も)貴重なものをたくさん送っていただいている清音読書会のNさんがお住いの清音(きよね)も出てきます。そらからもちろんYさんがお住いの兵庫県のたつの市も。


そういえば大瀧さんが成瀬の映画のロケ地を確認するために、突然、家を訪ねたりする場合のやり方として、平川さんから「下から出て行くんですか? でも、相手にとっては”あの”大瀧詠一ですよね」と言われて大瀧さんは困っていましたが、川本さんはいきなり見知らぬ家を訪ねても「寅さんのことで」と口に出した途端、相手の人はほぼすべて嬉しそうな顔になっていろんな話をしてくれたようです。やっぱり寅さんはすごいですね。


さて、その川本さんの『「男はつらいよ」を旅する』を昨夜読んでいたら、かつて福島県を走っていた日本硫黄沼尻鉄道という軽便鉄道の話が出てきました。これは『日本の軽便鉄道』に載っている写真。

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なんともかわいらしいですね。色も愛らしい。川本さんが書いているようにまさに「玩具」のよう。

で、この軽便鉄道についてこんな話が。


「磐梯山の麓を走る高原列車でもあった。岡本太郎が歌ってヒットした〽︎汽車の窓からハンケチ振れば……の「高原列車は行く」(昭和29年)はこの鉄道をモデルにしている」

川本さんは書かれていませんが、この「高原列車は行く」の作曲者が福島出身の古関裕而。作詞者の丘灯至夫も福島の人。どうやら曲先だったようです。

「高原列車は行く」は古関裕而の数ある曲の中で一番好きな曲。大瀧さん作詞作曲の布谷文夫の「深南部牛追唄」にもこの曲の歌詞が一部引用されています。

この日本硫黄沼尻鉄道の軽便鉄道は昭和30年公開の映画『続 警察日記』に出てくるようで、こんなシーンが映るそうです。


「牛が線路に入ってしまうと、どくまで待っている。のんびりしている」

この日のブログで「深南部牛追唄」の歌詞がどんなふうにして作られていったかを書いていますが、たまたま適当に歌詞に取り入れた曲のもとになっている鉄道で”牛追い”をやっていたとは。

映画、見てみたいですね。


ということで「高原列車は行く」を貼っておきます。当時の修学旅行の愛唱歌NO. 1だったそうです。




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# by hinaseno | 2017-06-22 14:39 | 音楽 | Comments(0)

暇を見つけて(見つけなくても)、大瀧さんが出演したラジオ番組をいろいろと聞いていました。改めていうまでもなく聞くたびに新たな発見があります。

一番よく聞いたのは成瀬巳喜男の映画研究のことが語られた「大瀧詠一的2009」(収録はたぶん2009年12月)。内容は多岐にわたっていて聞きどころ満載。大瀧さんの名言、至言も随所に出てきますが、この年の放送で最も衝撃を受けたのはなんといっても古関裕而の(「ひるのいこいのテーマ」曲の)話でした。

この放送で古関裕而という作曲家のことを初めて知り、自分の中で古関裕而という存在が大きくなり始めていたときに起こったのが東日本大震災と福島での原発事故。福島は古関裕而の故郷。

「大瀧詠一的2009」の中での大瀧さんの予言めいた言葉に畏れすら抱いたものでした。これについては以前書きましたね。


「大瀧詠一的2009」を何度か聞いたあと、今度は大瀧さんが成瀬研究を始めた2007年あたりからの新春放談を聞いていたら、2008年1月6日放送(収録はたぶん2007年の12月)の新春放談で、『ナイアガラ・カレンダー』の30周年記念盤について達郎さんといろいろと話していたときに古関裕而の話が出てきてびっくり。「五月雨」の弦アレンジを聞いていたときに古関裕而の「ひるのいこいのテーマ」に通じるものを感じたと。

「大瀧詠一的2009」を収録した2年も前から大瀧さんの中で古関裕而の「ひるのいこいのテーマ」が重要な位置を占めるようになっていたようです。


で、次に聞いたのは1995年の夏に放送された「日本ポップス伝」。その第一回目に古関裕而の曲が4曲続けてかかっています。いずれも超有名なマーチばかり。

1曲目は早稲田大学応援歌「紺碧の空」。この曲がきっかけで古関裕而の元に依頼が殺到。野球を中心とした応援歌をいっぱい作るんですね。で、かかるのが「六甲おろし」という俗称で有名な「阪神タイガースの歌」(もともとは「大阪タイガースの歌」)。次が阪神のライバルチームである「巨人軍の歌」、俗称は「闘魂こめて」。

そして4曲目にかかったのがこれ。




「オリンピック・マーチ」。作られたのはもちろん東京オリンピックの年、1964年。

ちなみにこの次にかかるのが翌65年に作られたクレージー・キャッツの「ホンダラ行進曲」。いかにも大瀧さんらしい流れ。


さて、少し前のこと、古関裕而についてちょっと調べようと思って検索しかけたら、トップに「古関裕而 朝ドラ」なんて項目が出てきて何だろう?と思ったら、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げるために、古関裕而の出身地の福島市と妻の金子の出身地の豊橋市が朝の連続テレビ小説放映の実現に向けて、「古関裕而・金子夫妻NHK朝の連続テレビ小説実現協議会」を設立して署名活動を開始したとのことが。

福島市のサイトによると「「長崎の鐘」「栄冠は君に輝く」など生涯約5,000曲を作曲した本市名誉市民・古関裕而氏の作曲活動を支えた妻・金子氏の個性豊かな姿、そして1964年東京オリンピックに沸き立つ日本の姿と古関裕而氏による「オリンピック・マーチ」作曲までを描く」ドラマを考えているようです。


いや、びっくりでした。でも、なんとなく実現する可能性は高そう。

でも、朝ドラの主人公(といっても朝ドラの主人公は女性なのでヒロインは妻の金子になるようですが)なんかになると、関連する本やらCDやらがどどっと出るんでしょうね。個人的には東京オリンピックなんて今からでもやめるべきだと心の底から強く思っている人間ですが(先日作られたとんでもない法律のように、オリンピックのためにとか、オリンピックに向けてということの中で行われることはろくなものがないので)、古関裕而がドラマになるというのはちょっと期待する部分もあります。さて、どうなるんでしょう。

ただ、あまり悪いことは考えたくありませんが、日本という国は、あるいは東京は、オリンピックまで大丈夫なんでしょうか。かりにオリンピックができたとしてもその後にかなり悲惨な反動が来ることは十分予想されることだけど。


「大瀧詠一的2009」で、大瀧さんはこんなことを言っていました。


「一回廃墟になったときに古関裕而のあの(「ひるのいこいのテーマ」の)メロディーを流して、みんながどんな反応をするのか俺は見てみたい」

と。

さらにこんなことも。


「そんなときは、これは誰が作ったとか考える余裕がないわけ」

大瀧さんは自分の曲についても「”あの”大瀧詠一が作った」とかではなく、匿名性の中で聴かれるのを理想と考えているところがあって、その意味では古関裕而という人はあまりにも有名な曲がありながら、ほとんど名前は知られていなくて、「”あの”古関裕而が作った」なんて語られることがないので、その意味でも古関裕而の曲こそが音楽としての理想の形と考えていたのかもしれません。

でも、朝ドラの主人公になったりすると、当然、「”あの”古関裕而」という形で語られることが多くなりますね。


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# by hinaseno | 2017-06-21 14:43 | 音楽 | Comments(0)

昨日は原節子さんの誕生日、でしたね。

本当は昨日、「今日は原節子さんの誕生日」と書き始める予定でしたが、書くための時間を十分とることができませんでした。


原節子さんの誕生日といえば、え~っといろいろありましたね。まずは東京のシネマヴェーラ渋谷という映画館(名画座です)でミュージカル映画特集の初日。今日はフレッド・アステア主演の『有頂天時代』が上映されます。野口久和 THE BIG BAND with “BREEZE”のライブで、BREEZEの新曲として歌われた「Pick Yourself Up」をはじめ石川さんの大好きなジュローム・カーンとドロシー・フィールズの曲がいくつも使われている映画。DVD買おうかなと思いつつ、やっぱり映画館で見たいですね。石川さんは行かれるんでしょうか。うらやましいな~。こんな名画座が近くにあればと思いつつ、名画座の経営は大変なんでしょうね。

「名画座」といえば世田谷ピンポンズさんに「名画座」という曲があります。本当に素晴らしい曲で大好きな1曲。そのピンポンズさんのライブをはじめ最近では益田ミリさんの『今日の人生』について語り合う会など、姫路のおひさまゆうびん舎で行われたいくつものイベントでご一緒させていただいてすっかり顔なじみになったKさん(星くずさんと呼んだ方がいいのかな)のご友人のいとこの方がなんとシネマヴェーラ渋谷のオーナーなんだそうです。名前は内藤篤さん。内藤さんは『円山町瀬戸際日誌』という本を出されているとのこと。

Kさんのご友人は世田谷ピンポンズさんの「名画座」が気に入って、「名画座」が収録された『天井の染みを数えている間に』を買われたそうです。ピンポンズさんの歌に出てくる名画座はとり壊されてしまうのですが、シネマヴェーラ渋谷はずっと続いてほしいですね。

それにしても縁というのは不思議なもの。


縁といえば、僕が東京に行った日に、アゲインのイベントにいらっしゃっていたのが作家で翻訳家の松本侑子さん。その松本さんも昨日が誕生日。つまり原節子さんと誕生日が同じなんですね。

その松本さんがアゲインのイベントでも紹介されていた『みすゞと雅輔』(石川さんからいただきました)をちょっとずつ読み進めています。たぶん今日か明日くらいに読了するはず。この本、僕がよく行っている大きな書店の棚に表紙が見えるような形で5冊くらい置かれていました。よく売れているみたいですね。

昨日読んだところでちょっと驚いたのは金子みすゞの弟である上山雅輔が上京して住むようになったのがなんと大田区の矢口。そこって、あの未来門や新田神社のある場所の地名。彼はその矢口から金子みすゞに何度も手紙を出していたんです。住所がどこだったんだろう。手紙は残っているようなので、松本さんはきっと住所をご存知のはず。

ということで改めて武蔵新田周辺の戦前の地図を。

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僕は池上線の千鳥町駅から慶應大学のグラウンドの野球場の端の方を通って武蔵新田駅に行き、そして石川さんと高橋さんといっしょに新田神社まで歩いたわけです。

で、その新田神社近くの喫茶店で三人で話していたときに石川さんが口にしたのが「古関裕而は誕生日が僕と同じ8月11日で、人に言うとたいてい『へえ~』で終わっちゃうんだけど、これは僕にとってすごいことなんだ」という言葉。

もちろん僕はそれはすごいことだと思っています。あの古関裕而と誕生日が同じなんですから。話のきっかけは、前日、僕がアゲインに行ったときに最初にかかったのが古関裕而の「長崎の鐘」だったんで驚いたという話をしたこと。この日ニコライ堂に行っていたので「ニコライの鐘」だったらもっとよかったんだけど、と。

考えてみたら、石川さんの実家のある慶大グラウンドの野球場ではもちろん早稲田との試合が何度もあったはず。で、早稲田といえば昭和5年に作られたこの応援歌。タイトルは「紺碧の空」。この曲を作ったのも古関裕而。




ちなみに古関裕而は慶応の応援歌も作っていますが、それが作られたのは武蔵新田のグラウンドがなくなった後のこと。でも、古関裕而の作った歌が何度もこの辺りにこだましていたはず。


そういえば「こだま」といえば東日本大震災の後、テレビのCMで流れ続けていたのが金子みすゞのこの「こだまでしょうか」という詩でした。あまりにも何度も流され続けていたので、逆にある時期からはもう聞きたくないって感じになっていましたが、改めて読むといい詩です。


「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。 

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。

その東日本大震災が起こったとき、ある人の心に流れ続けていたのはこの曲でした。NHKのラジオ番組「ひるのいこい」のテーマソング。作ったのは古関裕而。ある人というのは大瀧さんでした。




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# by hinaseno | 2017-06-18 11:47 | 音楽 | Comments(0)

池上線の千鳥町駅からちょっとだけ寄り道して歩くこと10数分、ようやく広い道路の向こう側に”元”目蒲線の踏切が見えてくる。道路を渡ったところから始まる商店街の入り口には「発展門」と書かれたアーケイド。

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この立っている場所は武蔵新田のあたりをストリートヴューで何度もヴァーチャルウォークするきっかけとなった『銀座二十四帖』のこのシーンのロケ地。おそらく。

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踏切に近づいて2人を探す。武蔵新田駅には姿が見えないなと思ったら、踏切を渡ったところにあるドラッグストアの前ですっかり打ち解けた感じで話し込んでいる石川さんと高橋さんの姿を発見。武蔵新田の町の風景にもとけ込んでいる。東京の郊外のちょうどいい感じの小さな町。

駅のロッカーに大きな鞄を置いて2人と一緒に町歩きを始める。僕が町を案内する予定になっていたはずだけど、石川さんはどんどんと歩みを進める。前日のライブでの高揚が続いていることは明らか。「ふれ愛」門には通り過ぎてから気づく。

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そしてあっという間に目的の「未来門」に。『銀座二十四帖』のこのシーンの場所ですね。

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写真と見比べながら、ここがまさにその場所であることを確信する。

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今回の東京旅行の話を書き始めて、この「未来門」のことを書く日にはどんな未来が待ち受けているのかと思っていたけど…、内気なジョニーもめちゃくちゃ怒っています。ホント、冗談じゃない。

ところで未来門の手前には石川さんが子供の頃にお姉さんと一緒に何度か来られたという金魚屋が今もそのままありました。ということで、その金魚屋の前で石川さんと高橋さんのツーショット。

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僕と高橋さんは未来門をバックにした場所でツーショット。内気なジョニーなので写真は貼りません。

ここで『銀座二十四帖』のこのシーンのことを思い出したので、高橋さんにあの2階の窓からのぞいてくださいと冗談を言ってみる。

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高橋さんも映画のシーンを知っていたので「やりましょうか」とにっこり。

このあと3人で新田神社に向かったけど、一つ確かめたいものがあったのでその場所を確認する。

それは映画のこのシーンを見ていたときに気がついたこと。

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一瞬、自転車に乗った人のようなものが右から現れて左に消えるんですね。ちょっと拡大。赤丸が自転車に乗った人。

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確認したらそこには確かに道の痕跡がありました。どちらも行き止まりになっていて今では路地の隙間の小さな庭のようにしか見えないけど、間違いなく道だったはず。ブラタモリみたいですね。


このあと、この長い話の最初に書いたように新田神社でスキップの話をして、近くで立ち寄った喫茶店で古関裕而(一瞬だけ原節子)の話なんかをしているうちにあっという間に帰る時間がやってきました。

駅に戻りかけたときに石川さんが「ちょっと立ち寄りたい店があるんだ」と行ったのがこの「ボンビアン(BON BIEN)」というケーキ屋さん。

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ここのシュークリームがとっても美味しいとのことで、僕と高橋さんのお土産としてシュークリームを買ってくれました。これは確かにすごくおいしかった。ちなみに「BON BIEN」というのはちょっと変わったフランス語。英語で言えば「GOOD WELL」。日本語に直したら「おいしい おいしく」ですね。


駅が近づいてきたときに大事なことを思い出しました。危うく忘れそうになっていました。

それはこの日もし晴れたら高橋さんが作ったてるてる坊主をもらいますという約束。高橋さん、忘れずにちゃんと持ってきてくれていました。

で、そのときいっしょにお菓子入りの袋ももらったんですね。その袋には可愛らしい絵。「鈴木信太郎が好きだとブログに書かれていたんで」と。

鈴木信太郎、そう、あの大好きな「東京の空」を描いた人。その絵に描かれた風景を見るためにこの日、泰明小学校に行っていたんですが、高橋さんはそんなことを知るはずもありません。

いろんな「たまたま」のつながりがきっかけとなって今回の東京旅行ということになったんですが、最後の最後に素敵なつながりを用意してくれていました。

ということで、これが高橋さんからいただいたてるてる坊主とお菓子の入った袋。自慢です。

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てるてる坊主には「8」という数字。もちろん5月8日ということですね。鈴木信太郎の袋はマッターホーンというお菓子屋さんのもの。この店に縁のあった鈴木信太郎がこの店の包装紙のためにデザインしたんですね。あとで調べたらこの絵は僕の持っている画集にも載っていないものでした。

ところで高橋さんからもらったこのお菓子を帰りの新幹線で食べていたときに大事なことを思い出しました。なんと高橋さんに渡すために用意していたものを渡しそびれていたんですね。もらうもののことだけ思い出して渡すもののことを忘れるなんて、なんとも情けないというか恥ずかしいというか。


さて、東京での最後の場面の話はすでに書きました。これは武蔵新田駅から石川さんの乗った電車が出たあと、踏切が上がって人々が踏切を渡っているところを反対側のホームから撮ったもの。

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実はこれは東京で撮った中で一番好きな写真。

遠くの方に石川さんが乗っている電車が小さく写っています。武蔵新田の日常の変わらない風景ですね。こんな写真を撮るのがはばかられる時代がやってこようとは。


ということで長く続いた話も今日で終わり。余談のような話はもう少し続きます。


最後に余談ですがこのシリーズの最初のタイトルは「Nitta Strut part Ⅱ」、そして最後のタイトルが「Nitta Strut part Ⅰ」。

これはもちろん大瀧さんの「福生ストラット」という曲にかけています。「福生ストラット」は大瀧さんが1975年に出したアルバム『ナイアガラ・ムーン』に収録されていますが、その正式なタイトルは「福生ストラット (パートII)」。じゃあ、パートⅠというのがそれ以前に作られていたかというとそうではないんですね。あくまで最初に作られたのが「パートII」。

で、予想される通り「パートⅠ」はどこにあるんだとか、ないのなら作れとかといったはがきが「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の番組の方に来たようです。で、仕方なく作ったのが「パートⅠ」。『ナイアガラ・ムーン』の翌年に出した『ナイアガラ・トライアングル Vol.1』に収録されています。「パートII」のあとで「パートⅠ」を作ったというのがなんとも笑えます。

そういえば最近、すごく人気のある星野源さんがこの「福生ストラット (パートII)」が好きみたいで(星野さんは大瀧さんの大ファン)、ここで「福生ストラット (パートII)」について語っています。いい話です(曲の部分はカットされてます)。





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# by hinaseno | 2017-06-16 13:26 | 雑記 | Comments(0)

(ぼんやりと立てていた)予定では新宿のどこかで簡単に昼食をとってから環状線に乗って目黒に行き、そこから”元”目蒲線に乗って武蔵新田に行こうと考えていました。でも予定を変更して五反田で下りることに。五反田駅から池上線に乗ってみたいと思ったので。

というわけで池上線五反田駅。小津の『早春』の舞台の一つに立っているのはやはりうれしいものです。

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電車に乗って向かったのは荏原中延。平川さんの隣町珈琲にもう一度行ってそこでランチを食べることにしたんですね。ところが…。

月曜日は定休日。なんともはや。

どうしようかと考えて、隣町珈琲からそんなに遠くないところにドイツ料理の店を見つけたのでそこで昼食をとることにしました。料理はとても美味しかったんですが、注文したものが手の込んだものだったので料理が出て来るまでにちょっと時間がかかってしまったのと、シャフの人といろんな話をしているうちに予定時間をオーバー。駆け足で駅に行ったら乗る予定にしていた電車がちょうど発車したところ。

ちなみにシェフとした話。僕が岡山から来たというと、友人がつい2日ほど前に岡山に行ってちょうど昨日お岡山の酒をお土産に持ってきてくれたばかりだったと。へえ~でした。それから昔シェフが若い時に働いていたレストランにたまたま池波正太郎が来て、でもシェフはそれが池波正太郎だとは知らずに対応していて、そのときのちょっとしたやりとりが本に載っているのを後で知ったと。再びへえ~っでした。本のタイトル忘れてしまいました。


前日は大崎広小路駅から荏原中延駅までしか池上線に乗らなかったけど、この日はもっと先まで乗りました。途中、小津の『秋刀魚の味』に出てきた石川台駅のホームを見てちょっと岩下志麻さんの美しい横顔を思い出し、次の雪が谷大塚駅で久世光彦演出の向田邦子の『終わりのない童話』に出ていた赤い帽子をかぶっていた小泉今日子さんのことを思い出す。そして降りたのはここ。

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千鳥町駅。下丸子と武蔵新田と結んだ素敵な三角形トライアングル・ステーションの一つの頂点をつくっている駅。この駅の近くに昔、平川克美さんがお住まいだったんですね。

これが駅を出たところ。

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向こうに商店街が連なっているのが見えます。で、ここからもう一つの頂点、武蔵新田駅まで歩きました。特に何があるってわけではないけれど、新宿を歩くよりははるかに楽しかったです。でも正直、かなり体はクタクタになっていたけど。


そして武蔵新田駅に近づいてきたときに見えてきたこの町並み。

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そう、昔、慶応のグランドがあった場所。石川さんの実家もここにあります。ここをまっすぐに行って左に曲がって少し行ったところに高橋和枝さんの展示会をしていたティールグリーンがあるのですが、この日はティールグリーンも休みなのでそこまでは行きませんでした。でも、このあたりも何度かストリートヴューでヴァーチャルウォークしていたので始めて来た気がしませんでした。


そして、約束の時間から30分ほど遅れてしまったので駅の近くで待たせてしまっているはずの石川さんと高橋さんのもとへ向かいました。


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# by hinaseno | 2017-06-15 14:35 | 雑記 | Comments(0)